【2025】混雑回避!鳥取県の穴場紅葉スポット5選

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【2025】混雑回避!鳥取県の穴場紅葉スポット5選

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【2025年】鳥取の紅葉はいつから?エリア別の見頃と「大山」の大混雑

鳥取砂丘のイメージが強い鳥取県ですが、実は県の面積の約74%を森林が占める、豊かな自然に恵まれた場所です。中国地方の最高峰「大山(だいせん)」をはじめ、手つかずの自然が残る渓谷など、秋になると県全域が美しい紅葉に包まれます。

鳥取県の紅葉は、10月中旬に大山や氷ノ山(ひょうのせん)の山頂から始まり、11月下旬にかけて倉吉や鳥取市内の公園などが見頃のピークを迎えます。山陰ならではの澄んだ空気の中で、鮮やかな色彩の紅葉が楽しめるのが特徴です。しかし、その人気の高さ、特に「大山」の人気は絶大で、ピーク時の混雑は覚悟が必要です。

快適な穴場巡りの旅を計画するためにも、まずは「どのエリアが、いつ見頃を迎え、どのくらい混雑するのか」という全体像を正確に把握することが、賢い旅の第一歩となります。

【2025】鳥取県でおすすめの紅葉スポット7選と見頃時期予想
【2025】鳥取県でおすすめの紅葉スポット7選と見頃時期予想

大山(だいせん)|中国地方随一の紅葉名所 鳥取県の西部に位置する大山(だいせん)は、標高1,729mの中国地方最高峰であり、「伯耆富士」とも称される美しい山容を持つ名峰です。春や夏の登山、冬のスキーな ...

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東部エリア(鳥取市・智頭町・若桜町)の見頃と混雑予測

見頃予想:10月下旬 ~ 11月中旬

氷ノ山や芦津渓谷など、手つかずの自然が残るエリアです。標高の高い場所では10月下旬から色づき始め、11月上旬にかけてピークを迎えます。この記事を執筆している10月上旬現在、まだ色づきは始まっていませんが、中旬以降、山々から一気に秋の色が広がります。登山やハイキングを楽しむ人が中心のため、西部エリアほどの大混雑はありませんが、道が狭い場所も多いため、週末は注意が必要です。

中部エリア(倉吉市・三朝町)の見頃と混雑予測

見頃予想:10月下旬 ~ 11月下旬

三朝温泉や、白壁土蔵群で知られる倉吉など、風情ある街並みと共に紅葉が楽しめるエリアです。三徳山三佛寺投入堂や、打吹公園などが代表的なスポット。見頃が11月と比較的遅めで、温泉とセットで楽しめるため、多くの観光客で賑わいます。

西部エリア(大山町・日野町)の見頃と混雑予測

見頃予想:10月中旬 ~ 11月中旬

鳥取県の紅葉のハイライト、「大山」を擁するエリアです。10月中旬に山頂付近から色づき始め、10月下旬から11月上旬にかけて、鍵掛峠や大山寺周辺がクライマックスを迎えます。

週末は、中国地方全域から観光客が集中し、後述する大渋滞が発生します。このエリアの紅葉を楽しむには、混雑対策が必須です。

【最重要】大山まきばみるくの里・鍵掛峠の渋滞は覚悟必須!

この記事で「混雑回避」を掲げる上で、避けては通れないのが「大山」の現実です。特に、大山の南壁を一望できる絶景スポット「鍵掛峠(かぎかけとうげ)」へ続く道は、紅葉シーズンの週末に大渋滞します。

展望台の駐車場は数台分しかなく、路上駐車の車で道が埋め尽くされ、車がほとんど動かなくなるのが毎年の恒例です。また、「大山まきばみるくの里」周辺も、景色を楽しむ車で渋滞が発生します。

この大混雑を少しでも回避するための対策は、以下の2つです。

  • ①【鉄則】平日に行く:可能であれば、これに勝る対策はありません。平日でも賑わってはいますが、週末の渋滞とはレベルが全く異なります。
  • ②【次善策】夜明け前に到着する:週末に行く場合、鍵掛峠で朝日を浴びる紅葉を狙うカメラマンで夜明け前から混雑が始まります。その時間を避けて「朝8時前」には現地に到着するのが鉄則です。日中の訪問は極力避けましょう。

これらの現実を知った上で、「もっと穏やかに紅葉を楽しみたい」と願う方のために、次の章からがこの記事の本題です。

人混みを避けて感動は深く!因幡・伯耆の「穴場紅葉」を巡るメリット

中国地方の最高峰・大山の、山肌を埋め尽くすように広がるブナの原生林の紅葉。その圧倒的なスケールと美しさが、多くの人々を惹きつけてやまないのには、もちろん正当な理由があります。しかし、前の章で触れた通り、その感動を手にするためには、数時間に及ぶ交通渋滞や、展望台に密集する人混みを乗り越えなければならないのも、また事実です。

「せっかくの休日なのに、人の多さに気疲れしてしまった…」そんな思いをせずに、もっと心穏やかに、そして深く鳥取の秋を味わいたい。そう願うあなたにこそ、有名スポットから一歩踏み出す「穴場巡り」という選択肢を強くおすすめします。かつて因幡(いなば)・伯耆(ほうき)と呼ばれたこの地には、王道ルートでは決して味わえない、多彩な魅力が隠されています。

1. 自分のペースでゆったりと、秋の散策を楽しめる

穴場スポットを訪れる最大の魅力は、なんといってもその「静けさ」と「自由」です。後ろに並ぶ人の視線を気にすることなく、心惹かれた風景の前で好きなだけ足を止め、じっくりとカメラを構えることができます。

お気に入りの場所に腰を下ろして、持参した温かいお茶をゆっくりと味わう。聞こえてくるのは、風が木々を揺らす音や、渓流のせせらぎ、鳥のさえずりだけ。時間に追われることなく、穏やかな日差しの中で、五感で秋の深まりを感じる贅沢な時間を過ごせるのは、訪れる人が少ない穴場ならではの特権です。

2. ガイドブックには載っていない、自分だけの絶景を発見できる

多くの有名スポットは、誰もが楽しめるように完璧に整備され、見るべき景色も決まっています。それは素晴らしいことですが、時として「発見の喜び」が少しだけ薄れてしまうことも。

一方、鳥取の穴場には、まだ多くの人に知られていない風景が眠っています。「日本の自然100選」に選ばれた秘境の渓谷美、日本一縁起の良い名前の神社を彩る黄金色の紅葉。それは、誰かに見せるためではない、その土地に根付いた本物の絶景です。その発見の喜びと感動は、あなたの旅をより一層忘れがたいものにしてくれるでしょう。

3. 人を気にせず写真撮影に没頭!SNSで差がつく一枚が撮れる

息をのむような紅葉を写真に収めようとしても、有名スポットでは最高の撮影ポジションが空くのを待たなければならなかったり、どうしても他の観光客が写り込んでしまったりと、苦労が絶えません。

その点、穴場スポットなら、目の前に広がる絶景はほぼあなただけのもの。三脚を立ててじっくり構図を考え、光の加減を待ち、納得がいくまでシャッターを切ることができます。他の誰も撮っていない、あなただけの感性で切り取った一枚は、きっとSNSでも多くの人の心を惹きつける、特別な作品になるはずです。

【2025年版】鳥取の通が選ぶ!本当は教えたくない穴場紅葉スポット5選

お待たせいたしました。いよいよこの記事の核心となる、「混雑を避けて、静かに鳥取の秋と向き合える」とっておきの穴場紅葉スポットを5ヶ所、厳選してご紹介します。

今回は、大山の喧騒から離れた場所にある歴史ロマンあふれる山、日本一縁起の良い名前を持つパワースポット、そして桜の名所が秋に見せるもう一つの美しい顔まで、鳥取県の多様な自然と文化の魅力を満喫できる、通好みのラインナップとなっています。次の章では各スポットをさらに詳しく解説しますが、まずはそれぞれの場所が持つ、唯一無二の魅力に触れてみてください。

1.【智頭町】芦津渓谷(あしづけいこく):「日本の自然100選」原生林と清流が織りなす、癒やしの渓谷美

中国山地の奥深く、手つかずの原生林が残る、まさに秘境の趣あふれる渓谷です。「日本の自然100選」にも選ばれており、その美しさは折り紙付き。遊歩道を歩けば、透明度抜群の清流にかかる大小さまざまな滝と、それを包み込むように色づくブナやカエデの紅葉が、心安らぐ風景を創り出しています。大自然の中で、本格的な森林浴と紅葉狩りを同時に楽しみたい人におすすめです。

2.【若桜町】氷ノ山(ひょうのせん):ブナやカエデのグラデーション!360度の紅葉パノラマ

鳥取県と兵庫県の県境にそびえる、兵庫県最高峰の氷ノ山。鳥取県側からは、なだらかな高原風景と共に、雄大な紅葉が楽しめます。特に、「氷ノ山自然ふれあい館響の森」周辺のブナ原生林が一斉に黄金色に染まる様は圧巻。また、山頂付近まで続く登山道からは、赤や黄色、オレンジなど、標高によって移り変わる紅葉のグラデーションを360度見渡すことができます。

3.【琴浦町・大山町】船上山(せんじょうさん):後醍醐天皇ゆかりの地。歴史ロマンと紅葉の断崖絶壁

大山のすぐ近くにありながら、こちらは歴史ロマンあふれる山として知られています。かつて後醍醐天皇が隠岐から脱出し、再起を図った場所であり、山全体が国の史跡に指定されています。一番の見どころは、高さ100m以上の断崖絶壁「屏風岩」が、燃えるような紅葉に染まるダイナミックな風景。大山の喧騒を離れ、歴史に思いを馳せながら、静かな紅葉ハイクが楽しめます。

4.【日野町】金持神社(かもちじんじゃ):日本一縁起の良い名前の神社で、黄金色の紅葉と金運アップ祈願

「金を持つ」と書く、日本一縁起の良い名前を持つ神社として、全国から参拝者が訪れる金運のパワースポット。こぢんまりとした境内ですが、秋になるとご神木であるサワラやチャンチン、そして大イチョウなどが美しく色づき、境内全体が黄金色に輝きます。縁起の良い黄色のハンカチで願掛けをしながら、心穏やかに紅葉を愛でる。そんな、他では味わえない特別な体験ができる場所です。

5.【倉吉市】打吹公園(うつぶきこうえん):桜の名所が秋に見せるもう一つの顔。心なごむ紅葉散歩

「さくら名所100選」に選ばれ、春には多くの花見客で賑わう打吹公園。そのイメージが強いため、秋に訪れる人は比較的穏やかで、地元の人々が中心の憩いの場となっています。園内の池の水面に、約400本のもみじが色鮮やかに映り込む「逆さ紅葉」は、まさに絵画のような美しさ。白壁土蔵群のレトロな街並み散策と合わせて、のんびりと秋の一日を過ごすのに最適なスポットです。

穴場スポット徹底ガイド!見どころ・2025年見頃・アクセス情報

前の章でご紹介した、鳥取の魅力あふれる5つの穴場紅葉スポット。ここからは、それぞれの場所を実際に訪れるための具体的な情報を、さらに詳しく掘り下げていきます。「なぜそこが穴場なのか」という理由から、絶対に見逃せないハイライト、2025年の見頃予想、そして旅の計画に欠かせないアクセス情報や、立ち寄れば旅がもっと豊かになるプラスαの情報まで。このガイドを手に、あなただけの特別な紅葉狩りプランを完成させてください。

1. 芦津渓谷|氷ノ山後山那岐山国定公園

【なぜ穴場?】遊歩道を歩く必要があり、手軽な観光地ではないため

芦津渓谷は、車で乗り付けてすぐ絶景、という場所ではありません。その美しさを体感するには、遊歩道を歩くハイキングが前提となります。そのため、訪れるのは自然散策を楽しむ健脚な人が中心で、手軽な観光を求める人が少ないため、静かな環境が保たれています。

【紅葉の見どころ】透明度抜群の清流と、手つかずの原生林の紅葉

一番の魅力は、川底の石の一つひとつまで数えられるほど透明度の高い清流と、その両岸を覆うブナやカエデ、トチといった手つかずの原生林が織りなす、生命力あふれる風景です。特に、「三滝」と呼ばれる落差22mの美しい滝と紅葉の共演は見事。遊歩道を歩きながら、五感で自然の癒やしを感じることができます。

【2025年の見頃予想】

10月下旬 ~ 11月中旬

【アクセス・駐車場情報】

  • アクセス:鳥取自動車道・智頭ICから車で約30分。
  • 駐車場:無料駐車場あり。

【プラスα情報】「智頭宿」のレトロな街並み散策

渓谷への拠点となる智頭町は、かつて宿場町として栄えた面影が残る美しい町です。石谷家住宅をはじめとする歴史的建造物を眺めながら、レトロな街並みを散策するのもおすすめです。

2. 氷ノ山|県境にそびえる兵庫県最高峰

【なぜ穴場?】登山やスキーのイメージが強く、紅葉狩り客は比較的少ない

氷ノ山(ひょうのせん)は、本格的な登山や、冬のスキーリゾートとしてのイメージが強い場所です。そのため、純粋な紅葉狩りだけを目的とした観光客は比較的少なく、広大な自然をゆったりと楽しむことができます。

【紅葉の見どころ】仙谷コースのブナ原生林と、「氷ノ山自然ふれあい館響の森」からの眺め

鳥取県側からは、「仙谷(せんたに)コース」周辺のブナ原生林が一斉に黄金色に輝く様が圧巻です。また、麓にある「氷ノ山自然ふれあい館響の森」は、建物自体が展望台のようになっており、そこから眺める紅葉のパノラマも手軽ながら見事です。

【2025年の見頃予想】

10月中旬 ~ 11月上旬

【アクセス・駐車場情報】

  • アクセス:鳥取自動車道・用瀬ICから車で約50分。
  • 駐車場:「氷ノ山自然ふれあい館響の森」などに無料駐車場あり。

【プラスα情報】「わかさ氷ノ山スキー場」の展望台

麓のスキー場にある展望台からは、紅葉に染まる氷ノ山の雄大な姿を一望できます。リフトが運行されていることもあるので、空中散歩を楽しむのも良いでしょう(要運行確認)。

3. 船上山|屏風岩の断崖絶壁

【なぜ穴場?】大山に観光客が集中し、こちらは歴史好きや登山客が中心

鳥取県西部の紅葉といえば、誰もが大山を目指します。そのため、後醍醐天皇ゆかりの史跡である船上山は、歴史ファンや地元の登山愛好家が中心の、落ち着いた雰囲気が保たれています。

【紅葉の見どころ】東坂コースから眺める、断崖絶壁「屏風岩」の紅葉

一番の見どころは、高さ100m以上の断崖絶壁「屏風岩」が、燃えるような赤や黄色に染まるダイナミックな風景です。特に、山頂へと続く「東坂コース」の途中から眺める景色は圧巻。また、山頂の台地からは、天気が良ければ日本海や大山北壁まで見渡すことができます。

【2025年の見頃予想】

10月下旬 ~ 11月中旬

【アクセス・駐車場情報】

  • アクセス:山陰自動車道・琴浦船上山ICから車で約15分。
  • 駐車場:船上山少年自然の家周辺に無料駐車場あり。

【プラスα情報】船上山万本桜公園の桜紅葉

船上山の麓には、約7,000本もの桜が植えられた公園があります。春の桜が有名ですが、秋にはこれらの桜の葉が赤く色づく「桜紅葉」が楽しめ、カエデとはまた違った趣があります。

4. 金持神社|全国から参拝者が訪れる金運の聖地

【なぜ穴場?】金運祈願が目的の人が多く、紅葉シーズンに集中しない

金持神社は、金運アップのパワースポットとして一年を通して全国から参拝者が訪れます。そのため、特定の紅葉シーズンだけに観光客が集中することがなく、比較的落ち着いてお参りしながら紅葉を楽しむことができます。

【紅葉の見どころ】境内を彩るイチョウやカエデと、縁起の良い黄色のハンカチ

こぢんまりとした境内ですが、秋になるとご神木であるサワラやチャンチン、そして大イチョウやカエデが美しく色づき、境内全体が黄金色や赤色に華やぎます。参拝者が願掛けのために結んでいった、たくさんの黄色いハンカチが、紅葉に彩りを添える光景もユニークです。

【2025年の見頃予想】

10月下旬 ~ 11月中旬

【アクセス・駐車場情報】

  • アクセス:米子自動車道・江府ICから車で約10分。
  • 駐車場:無料駐車場あり。

【プラスα情報】近くの「俣野川ダム」の湖畔紅葉

金持神社から車で約15分の場所にある俣野川ダムは、静かな湖畔の紅葉が楽しめる穴場スポット。金運祈願と合わせて、のんびりと紅葉ドライブを楽しむのもおすすめです。

5. 打吹公園|「さくら名所100選」の公園

【なぜ穴場?】春の桜のイメージが強く、秋の訪問者は地元住民が中心

「さくら名所100選」や「日本の都市公園100選」にも選ばれている公園ですが、そのイメージは春に集中しています。秋に訪れるのは、散策やジョギングなどを楽しむ地元の人々が中心で、観光客でごった返すことはありません。

【紅葉の見どころ】池の水面に映る「逆さ紅葉」と、博物館周辺のモミジ

一番の見どころは、園内中央にある羽衣池のほとり。約400本のモミジやカエデが色づき、穏やかな水面に映り込む「逆さ紅葉」は、まさに絵画のような美しさです。また、園内にある「倉吉博物館」周辺のモミジ林も美しく、芸術鑑賞と共に楽しむことができます。

【2025年の見頃予想】

11月上旬 ~ 11月下旬

【アクセス・駐車場情報】

  • アクセス:米子自動車道・湯原ICから車で約30分。JR倉吉駅からバスで約12分、「赤瓦・白壁土蔵」バス停下車、徒歩約10分。
  • 駐車場:無料駐車場あり。

【プラスα情報】「倉吉白壁土蔵群」のレトロ散策

打吹公園から歩いてすぐの場所には、玉川沿いに白壁の土蔵が並ぶ、風情ある街並みが残っています。紅葉狩りの後に、レトロな雰囲気を楽しみながら散策したり、カフェで休憩したりするのもおすすめです。

鳥取の穴場紅葉スポットを巡る際の服装と注意点

今回ご紹介した鳥取県の穴場紅葉スポットは、その多くが豊かな自然が残る山間部に位置します。美しい景色を安全に、そして快適に満喫するためには、鳥取市内の街歩きとは少し違う、しっかりとした準備が大切になります。訪れる前に必ずチェックしておきたい、服装や準備に関する3つの重要なポイントを解説します。

朝晩の冷え込みと服装。特に山間部は防寒対策を

鳥取県の秋、特に大山や氷ノ山といった山間部では、朝晩は想像以上に冷え込みます。日本海からの風も冷たく、日中は過ごしやすい陽気でも、日が傾くと急に気温が下がります。日中との寒暖差が10℃以上になることも珍しくありません。

服装は、すぐに着脱できるフリースや薄手のダウンジャケットなど、羽織るものを一枚多めに持っていくと安心です。特に、渓谷沿いの遊歩道は日が当たりにくく、肌寒く感じることが多いため、こまめに体温調節ができるように準備しておきましょう。

山間部の運転と天候に注意

穴場スポットへ向かう道は、カーブが多く、道幅が狭い山道であることが少なくありません。紅葉シーズンは、雨の翌日などに濡れた落ち葉が路面に張り付き、非常に滑りやすくなっていることがあります。急ブレーキや急ハンドルはスリップの原因となるため、スピードを控えめに、車間距離を十分に取った慎重な運転を心がけましょう。

また、山の天気は変わりやすいため、訪問前には天気予報を必ず確認し、念のため雨具なども準備しておくと万全です。

ツキノワグマ対策は万全に

鳥取県の山林は、ツキノワグマの大切な生息地です。特に、芦津渓谷や氷ノ山、船上山といった人の少ない穴場スポットを訪れる際は、クマに遭遇しないための対策を徹底することが、お互いの安全のために重要になります。

最も重要なのは、熊鈴やラジオなど音の出るものを携帯し、人間の存在をクマに知らせることです。クマは本来、人を避ける動物であり、不意の遭遇(ばったり出会うこと)が最も危険な状況を生みます。特に、早朝や夕暮れ時はクマの活動が活発になる時間帯なので、より一層の注意が必要です。

まとめ:2025年は鳥取の穴場で、自分だけの特別な秋色を見つけよう

今回は、2025年の鳥取県の紅葉を混雑を避けながら満喫するための、とっておきの穴場紅葉スポットを5ヶ所、詳しくご紹介しました。

中国地方最高峰・大山の圧倒的な紅葉も素晴らしいですが、鳥取県の魅力はそれだけではありません。「日本の自然100選」に選ばれた秘境の渓谷、後醍醐天皇ゆかりの歴史ロマンあふれる紅葉、そして日本一縁起の良い名前の神社を彩る黄金色の風景。少し視点を変えるだけで、そこにはまだ多くの人が知らない、感動的な秋の絶景が広がっています。

多くの観光客で賑わう場所での思い出とは一味違う、静かな環境でじっくりと自然の雄大さや文化の深さと向き合った時間は、きっとあなたの旅をより深く、豊かなものにしてくれるはずです。

この記事を参考に、しっかりと準備を整えて、2025年の秋、あなただけの宝物のような景色を見つける旅へ出かけてみませんか。きっと、最高の感動があなたを待っています。

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紅葉ラボ

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