【2025】八ヶ岳高原大橋（東沢大橋）の紅葉の見頃時期、見どころを解説

八ヶ岳高原大橋とは？通称「赤い橋」と呼ばれる紅葉の絶景スポット

山梨県北杜市、清里高原エリアのランドマークとして多くの観光客に愛されている「八ヶ岳高原大橋」。秋になると、橋の鮮やかな赤と、周囲の木々が織りなす色彩のコントラストが素晴らしく、全国から多くのカメラマンや観光客が訪れる随一の紅葉名所となります。ここではまず、この橋が持つ魅力の基本をご紹介します。

正式名称は「東沢大橋（ひがしざわおおはし）」

「八ヶ岳高原大橋」という名前は実は愛称で、正式名称は「東沢大橋（ひがしざわおおはし）」と言います。その姿から、親しみを込めて「赤い橋」とも呼ばれています。

八ヶ岳南麓を横断する清里高原道路に架かるこの橋は、長さ490m、高さは約100mにも及びます。深い渓谷をダイナミックに跨ぐその姿は、それ自体が圧巻の見どころです。

八ヶ岳と紅葉の大パノラマ

この橋が絶景スポットとして名高い理由は、そのロケーションにあります。橋の背景には、雄大な八ヶ岳連峰がそびえ立ち、眼下には東沢渓谷の原生林が広がります。

秋になると、この渓谷の木々が赤や黄色、オレンジのグラデーションで染まり、橋の「赤」、紅葉の「赤・黄」、そして八ヶ岳ブルーと呼ばれる空の「青」が見事な色のコントラストを描き出します。天気が良ければ、遠くに富士山や南アルプスの山々まで望むことができる、まさに大パノラマの絶景が待っています。

【2025年】八ヶ岳高原大橋の紅葉の見頃はいつ？

八ヶ岳ブルーの空と赤い橋、そして燃えるような紅葉。この最高のコントラストに出会うためには、見頃の時期を狙って訪れることが重要です。標高1,000mを超える清里高原エリアは、平野部よりも一足早く秋が訪れます。ここでは、2025年の紅葉の見頃予想と、最新情報を確認する方法を詳しく解説します。

10月下旬から11月上旬がベストシーズン

八ヶ岳高原大橋周辺の紅葉は、例年10月中旬頃から色づき始め、ピークを迎えるのは10月下旬から11月上旬にかけてです。

この時期になると、橋の下に広がる東沢渓谷のカエデやウルシが真っ赤に染まり、カラマツの森が黄金色に輝きます。赤・黄・オレンジ、そして常緑樹の緑が織りなす、色彩豊かなパッチワークのような絶景が広がります。

2025年のピーク予想と最新の色づき状況の確認方法

2025年10月上旬現在、秋の気温は平年並みに推移する見込みです。そのため、紅葉の色づきも例年通りに進むと予想されます。2025年のピークは、10月最後の週末から文化の日（11月3日）を挟んだ連休あたりとなる可能性が高いでしょう。

より正確な情報を得るためには、お出かけ前に以下の方法で最新の状況を確認するのがおすすめです。

• 北杜市観光協会の公式サイト：
  「ほくとナビ」で、清里エリアの紅葉情報が写真付きで詳しく更新されます。最も信頼できる情報源の一つです。
• 清里観光振興会のサイト：
  現地の観光協会ならではの、リアルタイムな情報が発信されることがあります。
• SNS（InstagramやX）：
  「#八ヶ岳高原大橋」や「#東沢大橋」のハッシュタグで検索すると、訪れた人の最新の写真を見ることができます。現在の色づき具合を判断するのに最も役立ちます。

紅葉の見どころと絶対に外せない撮影スポット

八ヶ岳高原大橋の紅葉は、見る場所によってその表情を大きく変えます。遠くから橋全体を眺める定番の構図から、橋の上、そして橋の下からと、立体的に楽しむのがおすすめです。ここでは、それぞれの場所からの見どころと、撮影のポイントをご紹介します。

【展望台駐車場から】赤い橋と紅葉の定番構図

雑誌やポスターなどで最もよく使われる、王道の撮影スポットが、橋の北側（清里側）にある展望台駐車場です。

ここからは、真っ赤な橋の全景と、眼下に広がる錦秋の渓谷、そして背景にそびえる八ヶ岳連峰という、完璧な構図の写真を撮ることができます。展望台が整備されており、安全に撮影できるのも嬉しいポイント。紅葉シーズンには、この絶景を求めて多くのカメラマンが三脚を並べます。

【橋の上】スリル満点！高さ100mから見下ろす渓谷の紅葉

橋の上には歩道が整備されており、実際に歩いて渡ることができます。高さ約100mの橋上から真下を覗き込むと、足がすくむようなスリルと共に、東沢渓谷が「紅葉の海」となって眼下に広がる、圧巻の景色が楽しめます。

展望台からとは全く違う、ダイナミックで臨場感あふれる視点です。渓谷を渡る風を感じながら、空中を散歩しているかのような気分で、360度の紅葉パノラマを満喫しましょう。

【橋のたもと】遊歩道から見上げる紅葉

時間に余裕があれば、ぜひ橋のたもとから渓谷へ下りる遊歩道を歩いてみてください。下から見上げる赤い橋の姿は、非常に力強く、迫力満点です。

渓谷の木々の紅葉を前景に、巨大な橋のアーチを見上げる構図は、展望台からの写真とは一味違った、ダイナミックな一枚になります。人も少なく、川のせせらぎを聞きながら、静かに紅葉と向き合える穴場スポットです。

アクセスと駐車場情報｜清里高原道路（県道11号）沿い

八ヶ岳高原大橋は、清里高原の主要な観光ルートである「清里高原道路」の道中にあり、ドライブの途中に立ち寄るのに最適な場所にあります。ここでは、車と公共交通機関、それぞれのアクセス方法について詳しく解説します。

【車】中央道「須玉IC」または「長坂IC」からのアクセス

八ヶ岳高原大橋へのアクセスは、車が最も一般的で便利です。都心方面からは、中央自動車道を利用します。

• 須玉ICから：国道141号線を清里方面へ北上し、約20分。
• 長坂ICから：県道28号線などを経由して、約25分。

どちらのインターチェンジからもアクセスしやすく、清里高原の他の観光スポットと合わせて巡るドライブプランが立てやすいのが魅力です。

無料駐車場（展望台・橋のたもと）について

八ヶ岳高原大橋には、無料で利用できる駐車場が2か所整備されています。

• 展望台駐車場（北側）：
  橋と八ヶ岳を一望できる定番の撮影スポットにある駐車場です。ただし、収容台数は十数台と非常に少なく、紅葉シーズンの週末は常に満車状態です。
• 橋の南側たもとの駐車場：
  展望台駐車場の対岸にある、より大きな駐車場です。展望台駐車場が満車の場合は、こちらに停めて、橋の上を歩いて景色を楽しみながら展望台へ向かうのがおすすめです。

【公共交通】JR清里駅からのアクセス（タクシー・バス）

公共交通機関を利用する場合、JR小海線の「清里駅」が起点となります。ただし、駅から橋までは約4kmの距離があるため、徒歩でのアクセスは現実的ではありません。

清里観光周遊バス「清里ピクニックバス」が運行されている期間であれば、「八ヶ岳高原大橋」バス停で下車してすぐです。ただし、このバスは季節運行（例年4月下旬～11月上旬の週末中心）のため、紅葉の時期に運行しているか、事前に必ず確認が必要です。運行期間外は、清里駅からタクシーを利用（約10分）することになります。

紅葉シーズンの混雑状況と服装のポイント

八ヶ岳高原大橋は、気軽に立ち寄れる絶景スポットとして、紅葉シーズンには多くの観光客が訪れます。特に週末は混雑が予想されるため、事前の対策が快適な鑑賞の鍵となります。また、標高が高い高原ならではの服装の準備も重要です。

週末の展望台駐車場は混雑必至！

紅葉シーズンの土日・祝日は、定番の撮影スポットである展望台駐車場が大変混雑します。この駐車場は収容台数が十数台と非常に少ないため、午前10時頃から午後3時頃にかけては、満車で駐車待ちの列ができることも珍しくありません。

この混雑を避けるためには、「平日に訪れる」のが最も確実です。週末にしか行けない場合は、比較的空いている午前9時前の早い時間に到着するか、橋の南側にあるより大きな駐車場を利用して、橋の上を歩いて展望台へ向かうのがおすすめです。

標高1,000m超え！暖かい服装が必須

服装の準備は、快適に紅葉を楽しむための重要なポイントです。八ヶ岳高原大橋が位置する清里エリアは、標高が1,100mを超える高原地帯です。

紅葉シーズンである10月下旬から11月上旬は、麓の街中よりも気温が5～7度以上低く、日中でも10度を下回ることがあります。さらに、橋の上は強い風が吹き抜けるため、体感温度はさらに低くなります。

フリースやセーターの上に、風を通さない上着（ウィンドブレーカーやダウンジャケットなど）を羽織るなど、重ね着で体温調節ができるように準備しましょう。手袋や帽子、マフラーといった防寒小物もあると、より快適に絶景を堪能できます。

合わせて楽しみたい！清里高原の紅葉スポット

八ヶ岳高原大橋は、人気の観光地「清里高原」のハイライトの一つです。せっかく橋まで足を運んだのなら、ぜひ周辺の魅力的なスポットも巡って、清里の秋を一日満喫しましょう。ここでは、橋と合わせて訪れたい、清里を代表する3つの観光スポットをご紹介します。

清泉寮（せいせんりょう）

清里観光の定番中の定番といえば、「清泉寮」です。八ヶ岳の雄大な自然を満喫できる宿泊・研修施設ですが、観光客に大人気なのが、濃厚なジャージー牛乳から作られる「清泉寮ソフトクリーム」。

紅葉に染まる八ヶ岳や、遠くに富士山を望む絶景を眺めながら、冷たくて甘いソフトクリームをいただくのは、清里ならではの最高の贅沢です。広々とした牧草地や足湯もあり、ドライブの休憩にぴったりの場所です。

美し森展望台（うつくしもりてんぼうだい）

八ヶ岳高原大橋よりもさらに高い場所から、紅葉の大パノラマを楽しみたいなら、「美し森展望台」がおすすめです。標高1,542mの美し森山の山頂にあり、駐車場から15分ほどの軽いハイキングでたどり着けます。

展望台からは、八ヶ岳の主峰・赤岳が目の前に迫り、眼下には黄金色に輝くカラマツの紅葉（黄葉）と清里の町並みが広がります。360度の絶景が楽しめる、爽快感抜群のスポットです。

萌木の村（もえぎのむら）

森の中に、おしゃれなショップやレストラン、オルゴール博物館などが点在する、メルヘンチックな空間が「萌木の村」です。

秋には、村内の木々が美しく色づき、ナチュラルガーデンと紅葉の共演が楽しめます。特に、美味しいカレーが名物のレストラン「ROCK」で、テラス席から紅葉を眺めながらランチや地ビールをいただくのがおすすめ。お土産探しや散策にも最適な、大人も子どもも楽しめる複合施設です。

まとめ｜八ヶ岳ブルーと紅葉のコントラストを楽しもう

この記事では、2025年の八ヶ岳高原大橋（東沢大橋）の紅葉について、見頃の時期や見どころ、そして合わせて楽しみたい清里観光まで詳しく解説しました。

通称「赤い橋」として親しまれる八ヶ岳高原大橋は、清里高原を代表する絶景スポットです。見頃となる10月下旬から11月上旬にかけては、橋の「赤」、紅葉の「赤・黄」、そして空の「青」が織りなす、息をのむほど美しい色のコントラストが楽しめます。

定番の展望台駐車場からの眺めはもちろん、橋の上から、そして橋の下からと、様々な角度でその雄大な景色を堪能できるのが魅力です。

標高1,000mを超える高原にあるため、訪れる際は暖かい服装の準備を忘れないようにしましょう。ぜひこの記事を参考に、清泉寮などの清里観光と合わせて、八ヶ岳の雄大な自然が創り出す秋の絶景ドライブへ出かけてみてください。