赤芝峡の紅葉

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【2025】赤芝峡の紅葉の見頃時期や見どころを解説

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【2025年最新】赤芝峡(山形・小国町)の紅葉の見頃時期は?

赤芝峡の紅葉
山形県西置賜郡小国町、新潟県との県境近くに位置する「赤芝峡(あかしばきょう)」。ここは、国道113号線沿いに約6kmにわたって続く景勝地で、荒川(※この区間は荒沢川とも呼ばれる)の清流が刻んだ断崖絶壁と、そこに生い茂る木々が織りなすダイナミックな景観で知られています。

特に秋の紅葉シーズンには、その名の通り燃えるような赤色を中心とした鮮やかな色彩が渓谷全体を染め上げ、多くのドライバーや観光客を魅了します。この迫力ある紅葉を最高のタイミングで楽しむために、まずは2025年の最新の見頃予想と例年の傾向、そして渓谷を彩る木々の種類について詳しく解説します。

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2025年の見頃予想と最新の色づき情報

2025年の赤芝峡の紅葉は、10月中旬頃から色づきが始まり、現在(10月24日時点)、まさに見頃のピークを迎えているか、ピーク直前の最も美しい時期に差し掛かっていると考えられます。

例年の見頃が10月下旬から11月上旬であること、また周辺の山々の紅葉状況を考慮すると、赤芝峡の特徴であるウルシの赤色やカエデの色づきが深まり、渓谷全体が鮮やかに染まっていると予想されます。今週末(10月25日・26日)から11月初旬にかけてが、最高の紅葉ドライブを楽しめる期間となりそうです。


例年の見頃は10月下旬~11月上旬

例年のデータを見ても、赤芝峡の紅葉は10月下旬から11月上旬にかけてピークを迎えるのが一般的です。国道113号線沿いでは比較的標高が低い(約200m~300m)場所もありますが、周囲の山々からの冷気の影響を受けやすく、色づきは比較的早めに進みます。

特に、ウルシの鮮烈な赤色が渓谷全体を彩るのが特徴で、この時期は多くの観光客が車を停めて景色を楽しみます。11月中旬になると落葉が進み、冬の気配が濃くなります。


紅葉する木の種類(ウルシ、カエデ、ブナ、ナラなど)

赤芝峡の紅葉が「燃えるような」と形容されるのは、「ウルシ」の木が多く自生しているためです。ウルシは他の木々に先駆けて、ひときわ鮮やかで深みのある赤色に染まり、渓谷の景観に強烈なインパクトを与えます。

もちろん、ウルシだけでなく、「カエデ」類の赤色や黄色、「ブナ」「ナラ」の黄色・褐色、「ヤマザクラ」などの様々な広葉樹が混生しており、これらの木々が一体となって、赤・黄・橙・茶、そして常緑樹の緑が織りなす、複雑で深みのある色彩のパノラマを作り出しています。

赤芝峡の紅葉の見どころ!断崖絶壁と清流が織りなす錦秋

赤芝峡の紅葉は、その地形的な特徴と植生によって、他ではなかなか見られないダイナミックで鮮烈な美しさを見せてくれます。国道113号線をドライブしながら、次々と現れる絶景に心を奪われることでしょう。

ここでは、赤芝峡ならではの紅葉の見どころを、具体的なポイントを挙げてご紹介します。


見どころ①:荒川(荒沢川)の清流と紅葉に染まる断崖絶壁

赤芝峡の骨格をなすのは、荒川(荒沢川)の清流と、両岸に切り立つ高さ数十メートルにも及ぶ断崖絶壁です。エメラルドグリーンに輝く川の流れと、ゴツゴツとした岩肌が続くV字谷の景観だけでも見応えがありますが、秋にはこの断崖が錦秋の衣をまといます。

岩肌に根を張る木々が赤や黄色に染まり、清流の青、岩肌の灰色、そして紅葉の鮮やかな色彩が見事なコントラストを描き出します。特に川面に映り込む紅葉は、その美しさを倍増させます。


見どころ②:燃えるような赤色!ウルシの紅葉

赤芝峡の紅葉を最も特徴づけているのが、「ウルシ」の木々の鮮烈な赤色です。他の木々よりも早く、そしてひときわ濃く赤く染まるウルシの葉が、渓谷の至る所で燃えるような色彩を放ちます。

「赤芝」という地名も、このウルシの紅葉に由来するという説があるほどです。カエデやブナの黄色・オレンジ色の中に、アクセントとして際立つウルシの赤が、赤芝峡ならではの力強く印象的な紅葉風景を作り出しています。


見どころ③:国道113号線沿いの絶景ドライブコース

赤芝峡の紅葉は、国道113号線をドライブしながら楽しむのが基本スタイルです。約6kmにわたって続く渓谷沿いの道は、カーブを曲がるたびに次々と新しい景色が現れる、まさに絶景の連続です。

道路の両側に迫る紅葉した木々が、まるで「紅葉のトンネル」のようになっている区間もあり、車窓いっぱいに広がる色彩に包まれながら走ることができます。助手席や後部座席から、ゆっくりと流れる景色を堪能するのもおすすめです。(※運転手は前方注意!)


見どころ④:展望台・橋の上からのおすすめビューポイント

国道113号線沿いには、車を停めて景色を眺めることができる駐車スペースや展望スペースがいくつか設けられています。特に、渓谷全体を見渡せる場所や、荒川(荒沢川)に架かる橋の上からは、素晴らしいパノラマビューを楽しむことができます。

「赤芝峡橋」などの橋の上からは、眼下に流れる清流と両岸の断崖、そしてそれを彩る紅葉を一望できます。展望スペースに設置された案内板などで、見えている景色を確認するのも良いでしょう。安全な場所に車を停めて、ぜひゆっくりと絶景を堪能してください。

赤芝峡へのアクセス方法と駐車場情報

赤芝峡は、山形県小国町と新潟県関川村を結ぶ国道113号線沿いに広がる景勝地です。そのため、アクセスは車(自家用車・レンタカー・バイク)が圧倒的に便利であり、ドライブを楽しみながら訪れるのが一般的です。

ここでは、車での具体的なアクセスルートと駐車場の状況、そして公共交通機関を利用する場合について解説します。


車でのアクセス(国道113号線沿い - 新潟方面/山形方面から)

赤芝峡へは、新潟県側・山形県側のどちらからでも国道113号線を利用してアクセスします。

  • 新潟方面から:日本海東北自動車道「荒川胎内IC」などから国道113号線に入り、山形方面へ向かいます。関川村を抜け、山形県境を越えるとまもなく赤芝峡のエリアに入ります。荒川胎内ICからの所要時間は、約40分~50分程度が目安です。
  • 山形方面から:山形市方面からは国道113号線を新潟方面へ。南陽市などを経由して小国町へ向かいます。東北中央自動車道を利用する場合は「米沢北IC」などで下り、国道113号線に入るルートなどが考えられます。小国町の中心部を過ぎ、新潟県境に近づくと赤芝峡のエリアです。米沢市からの所要時間は、約1時間半~2時間程度が目安です。

赤芝峡は約6kmにわたって続くため、特定の「入口」があるわけではありません。国道113号線を走行していると、自然に渓谷の美しい区間へと入っていきます。


駐車場の場所・収容台数・料金(無料駐車場あり)

赤芝峡には、特定の大きな観光駐車場はありません。紅葉を楽しむためには、国道113号線沿いに点在する駐車スペース(待避所や展望スペース)を利用することになります。

これらの駐車スペースは無料で利用できますが、収容台数はそれぞれ数台~十数台程度と限られています。紅葉が見頃を迎える週末の日中などは、これらのスペースが満車になっている可能性があります。

駐車する際は、必ず指定されたスペース(白線内など)に停め、他の車両の通行の妨げにならないよう十分に注意してください。カーブの途中や見通しの悪い場所での駐停車は大変危険です。譲り合って利用しましょう。


公共交通機関でのアクセス(JR米坂線 小国駅からバス/タクシー)

公共交通機関を利用して赤芝峡へアクセスするのはやや不便ですが、不可能ではありません。

最も近い鉄道駅は、JR米坂線の「小国駅(おぐにえき)」です。小国駅から赤芝峡までは約10km~15km程度の距離があります。

小国駅からは、小国町営バスが運行されており、赤芝峡方面へ向かう路線(例:新潟県境方面行きなど)を利用できる場合があります。ただし、運行本数は非常に少ないため、事前に時刻表を meticulousl確認し、往復の計画を立てる必要があります。「赤芝峡」バス停などで下車することになります。

タクシーを利用することも可能ですが、台数が限られているため、事前に予約しておく方が確実です。帰りも考慮すると、車(レンタカー含む)でのアクセスが最も現実的と言えるでしょう。

赤芝峡 紅葉ドライブ・散策の注意点

赤芝峡は国道113号線沿いの絶景スポットですが、その美しい景観を安全に楽しむためには、いくつかの注意点があります。特に紅葉シーズンは交通量が増え、道路状況も変化しやすいため、事前の確認と慎重な行動が求められます。


紅葉シーズンの混雑状況とおすすめの時間帯

国道113号線は山形県と新潟県を結ぶ重要なルートであり、紅葉シーズンには観光客やドライブを楽しむ車で交通量が増加します。特に、紅葉が見頃を迎える10月下旬から11月上旬の週末(土日)や祝日の日中は、混雑が予想されます。

渓谷沿いに点在する駐車スペースや展望スペースは限られているため、すぐに満車になる可能性があります。景色に見とれて低速走行する車も増えるため、車間距離には十分注意しましょう。

比較的スムーズにドライブや写真撮影を楽しみたい場合は、「平日に訪れる」か、週末であれば交通量が少なくなる「午前中の早い時間帯」(朝9時頃まで)や、比較的空いてくる「午後の遅めの時間帯」(ただし日没が早いので注意)がおすすめです。


国道113号線 運転時の注意点(カーブ・駐停車)

赤芝峡区間の国道113号線は、急カーブや見通しの悪い箇所が連続します。また、場所によっては道幅がそれほど広くないため、大型車とのすれ違いには注意が必要です。

紅葉の景色に気を取られすぎず、常に前方の道路状況に集中し、スピードを控えめに運転してください。特に濡れ落ち葉がある場合は、スリップしやすいため細心の注意が必要です。

駐停車は必ず指定された駐車スペースや待避所で行い、カーブの途中や見通しの悪い場所での駐停車は絶対にやめましょう。交通の妨げになるだけでなく、事故の原因となり大変危険です。


散策時の服装と靴(展望台・遊歩道)

赤芝峡の紅葉は主に車窓から楽しめますが、展望スペースや短い遊歩道などを歩く場合もあります。紅葉シーズンの山間部は平地よりも気温が低く、特に朝晩は冷え込みます。

車での訪問が主であっても、外に出ることを考え、暖かい上着(フリースやジャケットなど)を用意しておきましょう。展望スペースや遊歩道は整備されていますが、落ち葉などで滑りやすくなっている可能性があるため、歩きやすい靴(スニーカーなど)がおすすめです。


熊との遭遇対策・注意喚起

赤芝峡を含む小国町周辺の山林は、ツキノワグマの生息地です。国道沿いとはいえ、熊が道路に出てくる可能性もゼロではありません。特に早朝や夕暮れ時は注意が必要です。

車から降りて散策する場合や、駐車スペースで休憩する場合は、念のため熊よけの鈴を携帯する食べ物の匂いをさせない(ゴミは持ち帰る)などの基本的な対策を心がけるとより安全です。もし熊を見かけても、絶対に近づかず、静かにその場を離れるようにしましょう。

紅葉狩りと一緒に!赤芝峡周辺のおすすめスポット

赤芝峡のダイナミックな紅葉ドライブを楽しんだ後は、そのまま通過してしまうのはもったいない! 峡谷が位置する山形県小国町や、隣接する新潟県関川村エリアには、旅の休憩にぴったりの場所や、豊かな自然を満喫できるスポットがあります。

ここでは、赤芝峡の紅葉狩りとあわせて立ち寄りたい、おすすめの周辺スポットをご紹介します。


道の駅「白い森おぐに」での休憩・食事

赤芝峡ドライブの休憩拠点として最も便利なのが、小国町にある道の駅「白い森おぐに」です。国道113号線沿いにあり、赤芝峡からも比較的アクセスしやすい場所に位置しています。

広々とした駐車場、トイレはもちろん、レストランでは小国町の特産品を使ったメニュー(例:アスパラガス、そば、きのこ料理など)を味わうことができます。また、物産館では、地元の新鮮な野菜や山菜、木工品、お土産などが豊富に揃っています。

ドライブの合間に立ち寄り、食事や休憩、情報収集をするのに最適なスポットです。白い森(ブナ林)に関する展示などもあり、小国町の自然について学ぶこともできます。


小国町の温泉施設(飯豊温泉など)

紅葉ドライブで少し冷えた体を温めるなら、小国町周辺の温泉に立ち寄るのもおすすめです。小国町内やその周辺には、飯豊(いいで)連峰の麓から湧き出る温泉が点在しています。

例えば「飯豊温泉(いいでおんせん)」などは、豊かな自然に囲まれた静かな環境で温泉を楽しむことができます(※日帰り入浴の可否や営業状況は要確認)。泉質も良く、ドライブの疲れを癒やすのにぴったりです。道の駅などで情報を集めてみるのも良いでしょう。


周辺の自然景観スポット

小国町は「白い森」と呼ばれるほどブナ林が豊かな地域です。赤芝峡以外にも、温身平(ぬくみだいら)など、美しいブナ林を散策できるスポットがあります(※アクセス路や散策路の状況、熊対策は要確認)。

また、新潟県側(関川村)へ足を延ばせば、「大したもん蛇まつり」で知られる雲母(きら)温泉や、荒川沿いの風景なども楽しめます。時間に余裕があれば、国道113号線をさらに進んでみるのも面白いかもしれません。

まとめ:赤芝峡でダイナミックな渓谷美と紅葉のドライブを楽しもう

この記事では、山形県小国町の国道113号線沿いに広がる絶景スポット「赤芝峡」の紅葉について、2025年の見頃時期や見どころ、アクセス方法、そして安全に楽しむための注意点を詳しく解説しました。

赤芝峡の最大の魅力は、荒川(荒沢川)が刻んだ断崖絶壁のダイナミックな渓谷美と、燃えるような赤色に染まるウルシをはじめとする鮮やかな紅葉が織りなす、迫力満点の景観です。国道113号線をドライブしながら、次々と現れる錦秋のパノラマを手軽に楽しむことができます。

2025年の見頃は10月下旬から11月上旬がピーク。この時期に合わせて訪れれば、一年で最も美しい赤芝峡の姿に出会えるでしょう。

ただし、この素晴らしいドライブには、以下の注意点を心に留めておく必要があります。

  • アクセスは基本的に車のみ。公共交通機関は不便です。
  • 専用の大きな駐車場はなく、国道沿いの限られたスペースを利用するため、混雑時は注意が必要です。
  • 国道113号線はカーブが多く、景色に見とれすぎず安全運転を心がけてください。
  • 駐停車は必ず安全な指定スペースで行いましょう。
  • 熊の生息地であるため、車外に出る際は対策を意識しましょう。

安全に配慮すれば、赤芝峡はそのダイナミックな美しさで、忘れられない秋のドライブ体験を提供してくれます。ドライブの休憩には、道の駅「白い森おぐに」に立ち寄るのがおすすめです。

ぜひこの秋、国道113号線をドライブして、赤芝峡の力強い渓谷美と鮮やかな紅葉の競演を満喫してください。

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