月山花笠ラインの紅葉

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【2025】月山花笠ラインの紅葉の紅葉の見頃時期や見どころを解説

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【2025年最新】月山花笠ライン(国道112号)の紅葉の見頃時期は?

山形県の内陸部(西川町)と庄内地方(鶴岡市)を結ぶ大動脈、国道112号線。その中でも特に月山(がっさん)周辺を通過する区間は「月山花笠ライン」の愛称で親しまれ、四季折々の美しい自然景観が楽しめる絶景ドライブコースとして有名です。とりわけ秋の紅葉シーズンは格別で、道路の両側に広がるブナの原生林が一斉に色づき、息をのむような美しさを見せてくれます。

このダイナミックな紅葉を最高のタイミングで満喫するために、2025年の最新の見頃予想と例年の傾向、そして紅葉前線の流れについて詳しく解説します。

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2025年の見頃予想と最新の色づき情報

2025年の月山花笠ラインの紅葉は、10月上旬から標高の高いエリアで色づきが始まり、現在(10月24日時点)、まさに見頃のピークを迎えています!

例年の見頃時期や周辺の紅葉情報(例:月山8合目やすぐ近くの月山湖PAなど)を考慮すると、国道112号線の峠付近(標高約700m~800m)は最も鮮やかに色づいている時期と考えられます。ブナの黄金色を中心に、カエデ類の赤色が混ざり、まさに錦秋の絶景が広がっているでしょう。今週末(10月25日・26日)は、最高の紅葉ドライブが期待できます。


例年の見頃は10月中旬~下旬(標高により変動)

例年のデータを見ても、月山花笠ラインの紅葉は10月中旬から10月下旬にかけてピークを迎えるのが一般的です。月山(標高1,984m)の紅葉は9月下旬から山頂付近で始まり、徐々に標高を下げてくるため、国道112号線沿いが見頃になるのはこの時期となります。

特に、ブナの原生林が広がるエリアの黄葉(こうよう)は見事で、黄金色のトンネルの中を走るような感覚を味わえます。11月に入ると徐々に落葉が進み、冬季閉鎖(例年11月上旬頃)の時期を迎えます。


紅葉前線が駆け下りる!山頂から麓へのグラデーション

月山花笠ラインの紅葉が長く楽しめる理由の一つは、その標高差による紅葉の進行です。月山山頂から始まり、8合目、そして国道112号線沿い、さらに麓へと、紅葉前線がまるで駆け下りるように移動していきます。

そのため、10月中旬に訪れれば峠付近のピークを、10月下旬に訪れれば少し標高の低いエリア(例:月山湖周辺など)のピークを、というように、時期によって最も美しい場所が変化します。ドライブしながら、標高による紅葉のグラデーションを感じることができるのも、月山花笠ラインならではの大きな魅力です。

月山花笠ラインの紅葉の見どころ!絶景広がる天空のドライブウェイ

月山花笠ライン(国道112号線)の紅葉は、車窓から次々と現れるダイナミックなパノラマビューが最大の見どころです。標高の高い場所を走るため、まるで「天空のドライブウェイ」を駆け抜けているかのような爽快感を味わえます。

道路の両側には日本有数のブナ原生林が広がり、秋になると息をのむような色彩の世界へと変わります。ここでは、月山花笠ラインのドライブ中に見逃せない、紅葉の絶景スポットを具体的にご紹介します。


見どころ①:ブナ原生林が染まる「紅葉のトンネル」

月山花笠ライン周辺は、広大なブナの原生林に覆われています。特に標高の高い区間では、道路の両側からブナの大木が枝を伸ばし、紅葉シーズンには見事な「紅葉(黄葉)のトンネル」を作り出します。

黄金色に輝くブナの葉が頭上を覆い、木漏れ日がキラキラと差し込む中をドライブするのは、まさに至福のひととき。カエデ類の赤色も混じり、華やかな色彩のアーチをくぐり抜けていくような感覚を味わえます。カーブを曲がるたびに新たな色彩が現れ、感動を与えてくれます。


見どころ②:月山湖大噴水と紅葉のコラボレーション(月山湖PA)

ドライブの休憩スポットとして最適なのが「月山湖パーキングエリア(PA)」です。ここからは、月山ダムによって形成された「月山湖(がっさんこ)」を一望できます。

そして、この月山湖の名物が、高さ112m(日本一の高さを誇る時期もあった)まで吹き上がる「月山湖大噴水」です。(※噴水は例年4月下旬~11月上旬頃までの日中のみ。運転時間は要確認)紅葉シーズンには、錦秋に染まる山々を背景に、白い水柱が勢いよく上がるというダイナミックな光景を見ることができます。湖面に映る「逆さ紅葉」と噴水の組み合わせも美しいです。


見どころ③:弓張平(ゆみはりだいら)公園からのパノラマビュー

月山花笠ラインから少し脇道に入った場所にある「弓張平公園」は、月山や周辺の山々を一望できる絶好のビュースポットです。広々とした公園からは、紅葉に染まる月山の雄大な山容や、眼下に広がるブナ林の紅葉(黄葉)を楽しむことができます。

アスレチック施設やオートキャンプ場なども併設されており、家族連れで訪れるのにも適しています。ドライブの途中で立ち寄り、新鮮な空気の中で紅葉のパノラマを堪能するのもおすすめです。


見どころ④:七ツ滝(ななつたき)など道中の滝と紅葉

月山花笠ラインの道中(特に鶴岡市側)には、日本の滝百選にも選ばれている「七ツ滝(ななつたき)」など、いくつかの滝が点在しています。七ツ滝は、その名の通り七段になって流れ落ちる美しい滝で、国道沿いの展望スペースからその姿を眺めることができます。

紅葉シーズンには、滝の白い流れと、周囲を彩る赤や黄色の紅葉とのコントラストが見事です。ドライブ中に少し車を停めて、滝と紅葉が織りなす美しい景色を堪能してみてはいかがでしょうか。


おすすめの展望スポット・駐車スペース

月山花笠ライン沿いには、景色が良い場所にいくつかの駐車スペースや待避所が設けられています。特に峠付近や月山湖を見下ろせる場所などがおすすめです。

ただし、これらのスペースは限られており、紅葉シーズンは混雑することも多いです。駐車する際は、必ず安全を確認し、他の車両の通行の妨げにならないよう注意してください。景色に見とれて急停車したり、カーブの途中で停車したりするのは非常に危険です。「月山湖PA」や後述する「道の駅 月山」などを活用するのが最も安全です。

月山花笠ラインへのアクセス方法(国道112号)

月山花笠ラインは、山形県の内陸部と庄内地方を結ぶ主要な幹線道路「国道112号線」の一部区間の愛称です。そのため、アクセスは非常に分かりやすく、主に車でのドライブが中心となります。

ここでは、山形市方面(内陸側)と鶴岡市方面(庄内側)からの具体的なアクセスルートと、ドライブの休憩に便利な道の駅についてご紹介します。


山形市方面からのアクセス(山形道 月山IC経由など)

山形市方面から月山花笠ラインへ向かう場合、最も一般的なのは山形自動車道を利用するルートです。

山形自動車道を鶴岡方面へ進み、「月山IC(がっさんインターチェンジ)」で下ります。月山ICを下りてすぐ、国道112号線に接続します。ここから西川町・月山方面へ進むと、まもなく紅葉が美しい月山花笠ラインの区間へと入っていきます。

山形市街地から月山ICまでは約30~40分程度、月山ICから紅葉のピークエリア(峠付近)まではさらに20~30分程度のドライブとなります。


鶴岡市方面からのアクセス(山形道 湯殿山IC経由など)

庄内地方、鶴岡市方面からアクセスする場合も、山形自動車道を利用するのが便利です。

山形自動車道を山形方面へ進み、「湯殿山IC(ゆどのさんインターチェンジ)」で下ります。湯殿山ICからも国道112号線に接続しており、ここから月山・山形方面へ向かうと、七ツ滝などを経て月山花笠ラインの美しい紅葉区間へと入っていきます。

鶴岡市街地から湯殿山ICまでは約20~30分程度、湯殿山ICから紅葉のピークエリアまではさらに20~30分程度のドライブとなります。


休憩に便利!道の駅「月山」月山あさひ博物村

月山花笠ラインのドライブ中に休憩を取るなら、鶴岡市側(湯殿山IC寄り)にある「道の駅 月山(がっさん) 月山あさひ博物村」が非常に便利です。

国道112号線沿いに位置し、広々とした駐車場、トイレはもちろん、レストラン、物産館、さらには「アマゾン自然館」などのユニークな展示施設も併設されています。レストランでは、地元の山菜を使ったそばや、ブランド豚の料理などを味わえます。

紅葉ドライブの途中で立ち寄り、食事や休憩、情報収集をするのに最適なスポットです。ここからの月山方面の眺めも楽しめます。

月山花笠ライン 紅葉ドライブの注意点|道路状況と安全対策

月山花笠ラインは、その絶景ゆえに多くのドライバーを魅了しますが、同時に標高が高く、気象条件も変わりやすい山岳道路でもあります。安全に紅葉ドライブを楽しむためには、事前に注意点をしっかりと把握しておくことが非常に重要です。


紅葉シーズンの混雑状況とおすすめの時間帯

月山花笠ラインは主要な国道であり、紅葉シーズンだからといって通行止めになるような大渋滞は稀です。しかし、紅葉が見頃を迎える10月中旬から下旬の週末(土日)や祝日は、観光客やドライブを楽しむ車が増え、交通量が多くなります。

特に、「月山湖PA」や「道の駅 月山」、景色の良い駐車スペースなどは混雑が予想されます。また、景色に見とれてゆっくり走行する車や、予期せぬ場所で停車する車も増えるため、追突などを避けるためにも車間距離を十分に保つことが大切です。

比較的スムーズに、そして落ち着いて景色を楽しみたい場合は、「平日に訪れる」か、週末であれば交通量が少ない「午前中の早い時間帯」に出発するのがおすすめです。


標高が高くカーブも多い!運転時の注意点

月山花笠ラインは標高の高い場所を走るため、エンジンへの負担が大きくなることがあります。また、急カーブやブラインドカーブが連続する区間も多く存在します。

紅葉の絶景に気を取られすぎず、常に前方の道路状況に注意し、スピードは控えめに、カーブの手前ではしっかりと減速することを徹底してください。特に下り坂ではエンジンブレーキを有効に活用しましょう。対向車(特に大型車)にも十分注意が必要です。


天候の急変・霧・濡れ落ち葉・凍結に注意

山の天気は非常に変わりやすいです。晴れていたと思っても、急に霧が出て視界が悪くなることがあります。また、紅葉シーズン特有の危険もあります。

  • :特に標高の高い区間では霧が発生しやすく、視界が数メートル先までしか見えなくなることもあります。フォグランプを点灯し、速度を落として慎重に運転してください。
  • 濡れ落ち葉:道路に積もった落ち葉が雨などで濡れると、非常に滑りやすくなります。急ブレーキや急ハンドルはスリップの原因となります。
  • 路面凍結(霜):10月下旬以降、特に朝晩の冷え込みが厳しい日や、日陰、橋の上などでは、路面が凍結している(霜が降りている)可能性があります。スタッドレスタイヤが推奨される時期に近づくため、路面状況には常に注意が必要です。

【重要】冬季閉鎖情報(例年の時期と2025年の見込み)

月山花笠ライン(国道112号線の月山付近)は、例年11月上旬頃(概ね11月4日~10日頃)から翌年の4月下旬頃まで、積雪のため冬季通行止めとなります。

紅葉シーズンの終わり頃(10月下旬~11月上旬)に訪れる場合は、閉鎖時期が迫っている、あるいは急な降雪によって予定より早く閉鎖される可能性があります。訪問前には必ず最新の道路交通情報(山形県の道路情報など)を確認してください。閉鎖されている場合は通行できませんので、計画の変更が必要になります。

紅葉ドライブと楽しむ!月山花笠ライン周辺のおすすめスポット

月山花笠ラインの絶景紅葉ドライブはそれだけでも十分に魅力的ですが、せっかくなら周辺の観光スポットにも足を延ばして、出羽三山の神秘的な雰囲気や、山の恵みを味わってみませんか? ドライブの途中で立ち寄れる場所や、少し足を延ばす価値のあるスポットをご紹介します。


月山への登山・トレッキング(リフト情報も)

月山花笠ラインはその名の通り、日本百名山の一つ「月山(がっさん)」の山麓を走っています。時間に余裕があり、体力に自信のある方は、月山登山に挑戦するのも良いでしょう。姥沢(うばさわ)口からは月山ペアリフトを利用でき(※別途料金)、山頂までの時間を短縮できます。

ただし、非常に重要な注意点があります。月山山頂付近の紅葉の見頃は国道112号線沿いよりも早く(9月下旬~10月上旬)、月山リフトの秋期運行も例年10月中旬頃で終了してしまいます。月山花笠ラインの紅葉が見頃を迎える頃には、リフトは運休しており、山頂付近はすでに雪が降っている可能性も十分にあります。登山を計画する場合は、紅葉シーズンの早い時期に、最新の運行状況と気象情報を必ず確認してください。


湯殿山神社・出羽三山神社への参拝

月山、羽黒山と並び、出羽三山(でわさんざん)の一つとして古くから信仰を集める「湯殿山神社(ゆどのさんじんじゃ)」は、月山花笠ライン(鶴岡市側、湯殿山IC近く)からアクセスできます。「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められる神秘的な御神体(湯の湧き出る巨岩)を参拝することができます(※裸足での参拝、写真撮影禁止など独特の作法あり)。紅葉に彩られた山中の厳かな雰囲気に触れるのも、貴重な体験となるでしょう。

また、時間に余裕があれば、羽黒山山頂の出羽三山神社(三神合祭殿)まで足を延ばすのもおすすめです。


月山周辺の温泉(月山志津温泉など)

紅葉ドライブで冷えた体を温めるなら、温泉が一番です。月山花笠ライン周辺には、いくつかの温泉地が点在しています。

特におすすめなのが、国道112号線から少し入った場所にある「月山志津(がっさんしづ)温泉」です。かつて宿場町として栄えた趣のある温泉地で、「雪旅籠(ゆきはたご)の灯り」(冬期イベント)でも知られています。日帰り入浴を受け入れている旅館もあり、ドライブの疲れを癒やすのに最適です。弓張平公園にも近い場所にあります。


ランチ・ご当地グルメ情報

ドライブ中のランチや休憩には、前述の「道の駅 月山」「月山湖PA」のレストランが便利です。道の駅 月山では、山菜そばやきのこ料理、地元のブランド豚を使ったメニューなどが楽しめます。

また、月山周辺は山菜の宝庫としても知られています。時期によっては、山菜料理を提供するお店や、月山筍(がっさんだけ)などの特産品を味わえるかもしれません。麓の町の食堂などで、地元ならではの味を探してみるのも良いでしょう。

まとめ:月山花笠ラインでダイナミックな紅葉ドライブを満喫しよう

この記事では、山形県が誇る絶景紅葉ルート「月山花笠ライン(国道112号)」について、2025年の見頃時期や見どころ、アクセス方法、そして安全に楽しむための重要な注意点を詳しく解説しました。

月山花笠ラインの最大の魅力は、標高の高い山岳地帯を走り抜けながら、車窓いっぱいに広がるダイナミックな紅葉のパノラマを体感できることです。黄金色に輝く広大なブナ原生林が作り出す「紅葉のトンネル」や、月山湖PAから望む大噴水と紅葉のコラボレーションは、まさに圧巻の一言です。

2025年の見頃は10月中旬から下旬がピーク。この時期に合わせて訪れれば、燃えるような錦秋の絶景に出会えるでしょう。

ただし、この素晴らしいドライブには、以下の重要な注意点が伴います。

  • 標高が高くカーブも多いため、慎重な運転が必要です。
  • 山の天気は変わりやすく、霧や雨、濡れ落ち葉によるスリップ、朝晩の路面凍結に十分注意してください。
  • 例年11月上旬頃には冬季閉鎖となるため、訪問前に必ず最新の道路情報を確認しましょう。

安全対策をしっかり行えば、月山花笠ラインは忘れられない紅葉ドライブの思い出をプレゼントしてくれます。ドライブの途中や前後には、「道の駅 月山」での休憩や、「湯殿山神社」への参拝、「月山志津温泉」でのリラックスなど、周辺のスポットを巡るのもおすすめです。

ぜひこの秋、安全運転で、月山花笠ラインの雄大な自然と紅葉が織りなす絶景ドライブを満喫してください。

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