【2025】和歌山城公園の紅葉の見頃時期、見どころを解説

【2025年】和歌山城公園の紅葉の見頃はいつからいつまで？

和歌山市のシンボルとして親しまれている和歌山城。その広大な敷地である和歌山城公園は、市民の憩いの場であると同時に、秋には美しい紅葉が楽しめるスポットとしても人気を集めています。天守閣を背景にした紅葉も美しいですが、特に園内にある「紅葉渓庭園」は必見です。ここでは、2025年に和歌山城公園の紅葉を最高の状態で楽しむための見頃時期について、詳しく解説していきます。

例年の見頃時期と2025年の紅葉予想

和歌山城公園の紅葉は、和歌山市内という比較的温暖な場所に位置しているため、山間部の名所と比べるとゆっくりと色づき始めます。例年、11月下旬頃から本格的に色づき始め、見頃のピークを迎えるのは11月下旬から12月上旬にかけてです。晩秋の穏やかな気候の中で、ゆっくりと紅葉狩りを楽しめるのが魅力です。

気になる2025年の見頃ですが、ウェザーニュース（2025年10月19日時点）の予想によると、和歌山城（紅葉渓庭園）の見頃は「11月30日頃から」とされています。これは平年並みの見頃時期であり、今年も11月の終わり頃から12月初旬にかけて、最も美しい状態を迎えられる可能性が高いでしょう。お出かけ前には、和歌山市の観光情報サイトなどで最新の色づき状況を確認することをおすすめします。

「紅葉渓庭園」が紅葉のピーク！

和歌山城公園全体で紅葉が見られますが、その美しさが最も凝縮されている場所が、西之丸御殿に造られた日本庭園「紅葉渓庭園（もみじだにていえん）」です。その名の通り、この庭園は江戸時代初期から紅葉の名所として知られており、園内の紅葉のハイライトと言えます。

堀の起伏を巧みに利用した風情ある庭園には、トウカエデやイロハモミジなどが植えられています。これらの木々が一斉に色づくと、池の水面に鮮やかな赤や黄色が映り込み、息をのむような絶景が広がります。天守閣周辺のイチョウなどが先に色づくこともありますが、公園全体で「紅葉のピーク」と言えるのは、この紅葉渓庭園が見頃を迎える11月下旬からとなります。和歌山城を訪れた際は、必ずこの庭園に立ち寄ることをおすすめします。

【必見】和歌山城公園のおすすめ紅葉見どころスポット4選

和歌山市の中心部に位置し、天守閣がそびえる和歌山城公園。広大な敷地内には、歴史的建造物と紅葉が美しく調和するスポットが点在しています。特に、江戸時代から続く名園の紅葉は必見です。ここでは、和歌山城公園を訪れた際に、ぜひ足を運びたいおすすめの紅葉スポットを4ヶ所ご紹介します。

1. 紅葉渓庭園（もみじだにていえん）：池に映る「逆さ紅葉」は圧巻

和歌山城公園の紅葉のハイライトと言えば、間違いなくこの「紅葉渓庭園」です。徳川頼宣が西之丸御殿に造営した池泉回遊式の庭園で、国の名勝にも指定されています。その名の通り、庭園全体に植えられたカエデやモミジが一斉に色づき、息をのむような美しさを見せてくれます。特に、堀を利用した池の水面に、紅葉した木々や風情ある鳶魚閣（えんぎょかく）が映り込む「逆さ紅葉」は必見です。まるで鏡のように上下対称に広がる錦秋の世界は、訪れる人々を魅了してやみません。庭園内には茶室「紅松庵」もあり、お抹茶をいただきながらゆっくりと紅葉を鑑賞するのもおすすめです。

2. 天守閣（てんしゅかく）：城郭と紅葉の美しいコントラスト

和歌山城のシンボルである白亜の天守閣。紅葉シーズンには、この勇壮な天守閣の姿と、周囲を彩る紅葉の美しいコントラストを楽しむことができます。特に、紅葉渓庭園側から天守閣を見上げるアングルや、天守閣前の広場から色づく木々越しに城を眺めるアングルがおすすめです。また、天守閣の最上階からは、眼下に広がる紅葉した公園全体と和歌山市街、遠くには紀ノ川や紀伊水道までを一望できる、まさに殿様気分の絶景パノラマが待っています。

3. 岡口門・追廻門周辺：歴史的な門を彩る紅葉

和歌山城には、江戸時代の姿を今に伝える貴重な建造物が残されています。重要文化財に指定されている「岡口門」や「追廻門」の周辺も、隠れた紅葉スポットです。特に岡口門は、重厚な櫓門（やぐらもん）とその背後にそびえる天守閣、そして手前に色づくモミジが組み合わさることで、時代劇のワンシーンのような趣ある写真を撮ることができます。歴史好きにはたまらない、風情あふれる紅葉風景です。

4. 二の丸跡（芝生広場）：ピクニックと紅葉狩りを楽しむ

かつて二の丸御殿があった場所は、現在広々とした芝生広場として整備されています。この広場の周囲にもイチョウやカエデなどの木々が植えられており、開放的な空間で紅葉を楽しむことができます。天気の良い日には、レジャーシートを広げてピクニックをしながら紅葉狩りをするのに最適な場所です。子供たちが走り回れるスペースも十分にあるため、家族連れでのんびりと秋の一日を過ごすのにぴったりです。

【2025年】和歌山城の紅葉ライトアップ情報

和歌山城公園では、日中の美しい紅葉だけでなく、夜間にライトアップされた幻想的な風景も楽しむことができます。特に紅葉シーズンは、公園全体が光に包まれるイベントが開催され、昼間とは全く異なる幽玄な雰囲気を味わえます。

「紅葉渓庭園」のライトアップは開催される？

和歌山城公園の紅葉のハイライトである「紅葉渓庭園」では、紅葉の見頃に合わせてライトアップが実施される予定です。このイベントは、公園全体で行われる「和歌山城～光の回廊～」の一環として行われます。

• 開催期間（予定）： 2025年11月23日（日）～ 2026年2月28日（土）
• 開催時間（予定）： 17:00 ～ 23:00 頃

夜の闇に浮かび上がる鮮やかなカエデや、水面に映り込む光景は、息をのむほどの美しさです。ただし、夜間は安全のため庭園内への立ち入りはできませんが、外周から美しく照らされた庭園の姿を鑑賞することができます。

天守閣の通常ライトアップと紅葉

和歌山城では、紅葉シーズンを含む通年で、公園全体をライトアップする「和歌山城～光の回廊～」が実施されています。天守閣はもちろん、公園内の木々や石垣なども美しく照らし出されます。

紅葉シーズンは、この「秋バージョン」として、2025年10月15日（水）から12月15日（月）までの期間、特別な演出が行われる予定です。白亜の天守閣が夜空に荘厳に浮かび上がり、その手前に照らされた紅葉が色を添える光景は、日中とはまた違った迫力と美しさがあります。紅葉渓庭園のライトアップとあわせて、夜の和歌山城公園の散策もぜひお楽しみください。

和歌山城公園の紅葉を快適に楽しむためのポイント

和歌山市の中心部にあり、気軽に立ち寄れる和歌山城公園ですが、その魅力を最大限に味わうためには、いくつかのポイントを押さえておくと良いでしょう。特に、天守閣や紅葉渓庭園を巡るには、公園ならではの地形に合わせた準備が必要です。快適な紅葉狩りのために、ぜひ参考にしてください。

混雑状況とおすすめの時間帯

和歌山城公園は、市民の憩いの場であり、和歌山市随一の観光スポットでもあるため、紅葉が見頃を迎える11月下旬から12月上旬の土日祝日は、多くの観光客や家族連れで賑わいます。特に、ハイライトである「紅葉渓庭園」や天守閣周辺は混雑が予想されます。

この混雑を避けてゆっくりと鑑賞したい場合は、「平日に訪れる」のが最も確実です。もし週末しか行けない場合でも、比較的空いている午前中の早い時間帯なら、静かな雰囲気の中で散策を楽しめます。また、ライトアップが始まる夕方以降の時間帯も、日中の喧騒が落ち着き、幻想的な紅葉を楽しめるためおすすめです。

服装と持ち物｜坂道や砂利道に備えて

和歌山城は「虎伏山（とらふすやま）」という小高い山に建てられています。そのため、公園内は平坦な場所だけでなく、天守閣へ向かう坂道や石段、紅葉渓庭園の遊歩道、砂利道などが多くあります。

【服装のポイント】

• 歩きやすい靴は必須：これが最も重要です。天守閣まで登ることも考えると、履き慣れたスニーカーやウォーキングシューズが必須です。ヒールのある靴やサンダルは避けましょう。
• 体温調節しやすい服装：11月下旬から12月は、日中は暖かくても朝晩や日陰は肌寒く感じます。カーディガンやパーカー、薄手のジャケットなど、簡単に着脱できる上着（重ね着）で、こまめに体温調節できるようにしておくと快適です。

【あると便利な持ち物】

• 現金：天守閣の入場料（大人410円）や、紅葉渓庭園の茶室「紅松庵」でのお抹茶代（470円）は、現金が必要となります。
• レジャーシート：二の丸跡の芝生広場などで、紅葉を見ながらピクニックや休憩をする場合に便利です。
• カメラ：天守閣と紅葉、池に映る逆さ紅葉など、写真映えするスポットがたくさんあります。
• 飲み物：園内は広いため、散策用に飲み物があると安心です。

和歌山城公園へのアクセス方法と駐車場情報

和歌山市のまさに中心部に位置する和歌山城公園は、公共交通機関でも車でも非常にアクセスしやすい場所にあります。紅葉シーズン中は多くの観光客が訪れますので、ご自身のスケジュールに合った最適な方法を選びましょう。

公共交通機関（バス）でのアクセス

電車で訪れる場合、JR和歌山駅または南海和歌山市駅が起点となります。どちらの駅からも、和歌山城公園方面へ向かうバスが頻繁に出ているため非常に便利です。

JR和歌山駅・南海和歌山市駅からのバスルート

• JR和歌山駅から：
  駅前のバスロータリーから和歌山バスに乗り（0系統、25系統など多くのバスが経由します）、「市役所前」バス停で下車するのが最も便利です。所要時間は約10分です。バス停の目の前が和歌山城公園の入口（市役所口）となっています。
• 南海和歌山市駅から：
  駅前から和歌山バスに乗り（0系統、25系統など）、同じく「市役所前」バス停で下車します。所要時間は約5分です。

紅葉渓庭園に直接向かう場合は、「市役所前」の一つ先の「公園前」バス停で下車すると、西之丸への入口に近くなります。

車でのアクセスとおすすめ駐車場

車でのアクセスも、阪和自動車道「和歌山IC」から約15分と便利です。ただし、紅葉シーズンの週末は、公園周辺の駐車場が混雑する可能性があります。

駐車場の場所・料金・混雑状況

和歌山城公園には、複数の有料駐車場が整備されています。目的に合わせて選ぶと良いでしょう。

• 和歌山城公園駐車場（観光バス駐車場）：
  公園の南側（天守閣に近い）にあり、収容台数も多いメインの駐車場です。紅葉渓庭園や天守閣へ向かうのに便利です。料金は、最初の1時間が360円、以降1時間ごとに200円（最大820円/日）です。
• 市役所地下駐車場：
  公園の北側（市役所口）の地下にあります。料金は公園駐車場と同様です。

紅葉が見頃となる11月下旬から12月上旬の週末は、これらの駐車場が日中は満車になることも予想されます。混雑を避けたい場合は、午前中の早い時間帯に到着するか、公共交通機関の利用をおすすめします。

紅葉とあわせて立ち寄りたい！和歌山城の見どころ

紅葉渓庭園や天守閣周辺で美しい紅葉を楽しんだら、ぜひ和歌山城公園内の他の見どころにも足を運んでみてください。和歌山城はただお城があるだけではなく、歴史や動物に触れ合える複合的な公園です。紅葉狩りとあわせて楽しむことで、一日中満喫することができます。

和歌山城天守閣に登ってみよう

紅葉を外から眺めるだけでなく、ぜひ天守閣の内部にも入ってみることをおすすめします（別途入場料が必要です）。現在の天守閣は戦後に再建されたものですが、内部は和歌山城の歴史や、紀州徳川家ゆかりの品々を展示する資料館になっています。甲冑や刀剣、古文書など、貴重な展示物を見ながら歴史に思いを馳せることができます。

そして最大の魅力は、最上階の廻縁（かいえん）からの360度の大パノラマです。眼下には先ほど散策した紅葉渓庭園や公園全体が広がり、視線を上げれば和歌山市街地、紀ノ川、そして遠くには紀伊水道や淡路島までを一望できます。まさに「殿様気分」を味わえる絶景が待っています。紅葉に彩られた城下町を見下ろす体験は、格別なものがあるでしょう。

和歌山城公園動物園（入場無料）

和歌山城公園の敷地内には、なんと「和歌山城公園動物園」が併設されており、しかも入場無料で楽しむことができます。これは全国的にも非常に珍しいお城の動物園です。

規模は小さいながらも、ツキノワグマや紀州犬、ヤギ、ヒツジといった哺乳類のほか、ペンギンやフラミンゴなどの鳥類も飼育されています。特に、童話「みにくいアヒルの子」のモデルとされるコクチョウや、カピバラなども人気者です。紅葉狩りの途中に、気軽に立ち寄って可愛らしい動物たちに癒されることができるのは、和歌山城公園ならではの大きな魅力です。お子様連れの家族には特におすすめのスポットです。

まとめ：2025年は和歌山城で、歴史ある紅葉渓庭園の絶景を楽しもう

ここまで、2025年の和歌山城公園の紅葉について、見頃の時期から必見の見どころ、ライトアップ情報、アクセス方法まで詳しくご紹介しました。

和歌山市の中心部にありながら、本格的で風情あふれる紅葉狩りが楽しめるのが、和歌山城公園の最大の魅力です。特に、江戸時代から続く国の名勝「紅葉渓庭園」は、和歌山城の秋のハイライトと言えるでしょう。風情ある鳶魚閣（えんぎょかく）を背景に、池の水面に鮮やかに映り込む「逆さ紅葉」の美しさは圧巻です。

また、白亜の天守閣と紅葉が織りなすコントラストや、夜間に開催される幻想的なライトアップも、この時期ならではの特別な風景です。JR・南海のどちらの駅からもバスで約10分とアクセスも抜群で、気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイントです。

この記事を参考に、2025年の秋は、歴史と自然が見事に調和した和歌山城公園で、心に残るひとときをお過ごしください。