【2025年】根来寺の紅葉の見頃時期はいつからいつまで?

和歌山県岩出市に位置し、新義真言宗の総本山として知られる「根来寺(ねごろじ)」。国宝の「大塔」をはじめとする数多くの重要文化財が点在する広大な境内は、歴史の重みを感じさせる荘厳な空気に包まれています。春の桜も有名ですが、秋になるとその表情を一変させ、和歌山県内でも屈指の紅葉の名所として多くの参拝者やカメラマンを魅了します。ここでは、2025年に根来寺の紅葉を最高の状態で楽しむための見頃時期について、詳しく解説していきます。
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例年の見頃と2025年の紅葉予想
根来寺の紅葉は、例年11月中旬頃から徐々に色づき始め、見頃のピークを迎えるのは11月下旬から12月上旬にかけてです。和歌山県内でも、高野山などの山間部と比べるとやや遅めの色づきとなり、晩秋の紅葉狩りを楽しめるスポットとして人気があります。
気になる2025年の見頃予想ですが、ウェザーニュース(2025年10月14日時点)によると、根来寺の見頃は「12月3日頃から」と予想されています。2025年は秋の高温傾向が続いているため、全国的にも紅葉の色づきが平年より遅くなる可能性が指摘されています。このことから、根来寺の紅葉も例年通りか、例年よりもやや遅めの12月上旬頃に最も美しいピークを迎える可能性が高いでしょう。お出かけの計画を立てる際は、11月中旬以降に発表される最新の紅葉情報を確認することをおすすめします。
「もみじ谷」が圧巻!和歌山県屈指の紅葉名所
根来寺が紅葉の名所として名を馳せる最大の理由、それは「もみじ谷」と呼ばれるエリアの圧倒的な美しさにあります。もみじ谷は、境内を流れる大谷川沿いに整備された遊歩道エリアで、その名の通りカエデやモミジの木々が渓流を覆い尽くすように密集しています。
見頃を迎えると、頭上は「紅葉のトンネル」となり、足元は散った葉で「紅葉の絨毯」と化します。燃えるような赤、鮮やかな黄色、そして常緑樹の緑が複雑に混ざり合い、息をのむような色彩のコントラストを生み出します。特に、渓流にかかる小さな橋の上からの眺めは絶好の撮影スポット。川のせせらぎと共に、錦秋の風景を五感で楽しむことができます。
また、このもみじ谷の木々の間から、国宝である朱塗りの「大塔」を望むことができ、歴史的建造物と自然の美が見事に調和した、根来寺ならではの荘厳な秋の風景を堪能できるのも大きな魅力です。
根来寺の紅葉 おすすめ見どころスポット5選
国宝や重要文化財が点在する広大な根来寺の境内は、その全域が美しい紅葉に彩られますが、中でも特に息をのむような絶景スポットがいくつか存在します。歴史ある建造物と自然の色彩が完璧に調和した、根来寺ならではの秋の風景。ここでは、訪れたら必ず足を運びたい、おすすめの見どころを5ヶ所厳選してご紹介します。
1. もみじ谷(不動堂周辺):境内随一の紅葉の絨毯とトンネル
根来寺の紅葉を語る上で、絶対に外すことができないのがこの「もみじ谷」です。境内を流れる大谷川沿いに整備された遊歩道で、約500本ものカエデやモミジが渓流を覆い尽くすように群生しています。見頃のピークには、頭上は鮮やかな「紅葉のトンネル」となり、足元は散った葉が「紅葉の絨毯」となって、辺り一面を赤や黄に染め上げます。渓流のせせらぎを聞きながら、橋の上から眺める風景は格別。夜間ライトアップのメイン会場にもなる、境内随一のスポットです。
2. 国宝・大塔(だいとう):日本最大の木造大塔と紅葉のコントラスト
根来寺のシンボルであり、日本最大の木造大塔(多宝塔)として国宝に指定されている「大塔」。高さ約40メートルを誇るこの巨大な塔は、その美しい朱色が特徴です。秋になると、この鮮やかな朱塗りの大塔の周囲を、燃えるようなカエデの赤やイチョウの黄色が彩り、息をのむような色彩のコントラストを生み出します。歴史の重みを感じさせる荘厳な建築美と、秋の自然美が見事に融合した、根来寺を象徴する風景です。もみじ谷からこの大塔を見上げる構図も人気があります。
3. 聖天池(しょうてんいけ):水面に映る幻想的な「逆さ紅葉」
大塔のすぐそばにある「聖天池(しょうてんいけ)」は、比較的静かに紅葉を楽しみたい方におすすめの穴場スポットです。小さな池ですが、その周囲を紅葉した木々がぐるりと囲んでいます。風のない穏やかな日には、池の水面が鏡のように、色鮮やかな木々と空の青を映し出し、幻想的な「逆さ紅葉」を楽しむことができます。水面に映るもう一つの錦秋の世界は、写真愛好家にとっても魅力的な被写体となるでしょう。
4. 大伝法堂・大師堂周辺:重要文化財と紅葉が織りなす荘厳な風景
国宝の大塔と並んで根来寺の中心となるのが、重要文化財に指定されている「大伝法堂(だいでんぽうどう)」や「大師堂」です。どっしりとした威厳あるお堂の周辺にもカエデが植えられており、歴史を感じさせる重厚な木造建築の深い色合いと、鮮やかな紅葉の対比が非常に美しいエリアです。荘厳で落ち着いた雰囲気の中、心静かに秋の深まりを感じながら参拝することができます。
5. 境内入口(大門・駐車場)周辺:訪れる人を出迎える紅葉
根来寺の紅葉は、境内の奥深くに入ってから始まるわけではありません。入口である重要文化財の「大門」周辺や、参拝者用の広い駐車場からすでに見事なカエデが色づき、訪れる人々を出迎えてくれます。車を降りた瞬間から美しい紅葉が目に飛び込んでくるため、境内散策への期待が一気に高まります。これらの「出迎えの紅葉」も、ぜひお見逃しなく。
【2025年】根来寺「ねごろ紅葉まつり」とライトアップ情報
和歌山県屈指の紅葉の名所として知られる根来寺。その見頃の時期に合わせて、特別なイベントや夜間拝観は開催されるのでしょうか。お出かけの計画に重要な、秋のイベント情報について解説します。
「ねごろ紅葉まつり」の開催期間とイベント内容
根来寺では、春の桜の時期には「桜まつり」が盛大に開催され多くの人で賑わいますが、秋の紅葉シーズンについては、「ねごろ紅葉まつり」といった大規模なイベントの開催は、現在のところ予定されていません。
イベントの喧騒がない分、訪れた人々は広大な境内に点在する国宝や重要文化財と、燃えるような「もみじ谷」の紅葉を、静かに心ゆくまで鑑賞することができます。歴史あるお寺の荘厳な雰囲気の中で、じっくりと秋の深まりを感じたい方には最適な環境と言えるでしょう。
【必見】紅葉ライトアップ(もみじ谷ライトアップ)の期間・時間・料金
夜の幻想的な紅葉を楽しみにされている方も多いかと思いますが、根来寺では、現在のところ紅葉シーズンの夜間ライトアップは実施されていません。
根来寺の拝観時間は、紅葉シーズンを含む冬期(11月~3月)は「午前9時10分から午後4時まで」となっています。日没とともに拝観受付も終了となりますので、ご注意ください。
ライトアップはありませんが、根来寺の紅葉の魅力は、日中の太陽の光を浴びてこそ輝きを増します。特に「もみじ谷」では、日差しがカエデの葉を透過し、赤や黄色の「光のトンネル」を作り出します。また、国宝「大塔」の朱色と紅葉の赤が青空に映えるコントラストも、日中ならではの絶景です。ぜひ明るい時間帯に訪れて、その圧倒的な色彩美をご堪能ください。
根来寺の紅葉を快適に楽しむためのポイント
国宝・大塔と「もみじ谷」が織りなす根来寺の圧巻の紅葉。その美しい風景を心ゆくまで満喫するためには、いくつかのポイントを押さえておくと安心です。特に、広大な境内の散策には適切な準備が求められます。ここでは、混雑を避けるコツや、当日の服装・持ち物について詳しく解説します。
混雑状況とおすすめの時間帯
根来寺は和歌山県内でも屈指の紅葉スポットとして知られており、見頃のピークとなる11月下旬から12月上旬の土日祝日は、多くの参拝者やカメラマンで混雑します。特に、最も美しいとされる「もみじ谷」周辺の遊歩道は、日中になると人の流れが途切れにくくなることもあります。
この混雑を避けて、静かな雰囲気の中で紅葉をゆっくりと鑑賞したいのであれば、「平日に訪れる」のが最も確実な方法です。もし週末にしか訪れることができない場合は、比較的空いている午前中の早い時間帯、できれば開門(午前9時10分)と同時に入山することを強くおすすめします。朝の澄んだ光が「もみじ谷」に差し込む光景は格別ですし、静かな境内で鳥の声を聞きながら散策するのは、心洗われるひとときとなるでしょう。
服装と持ち物|広大な境内散策の注意点
根来寺の境内は非常に広大で、すべてを見て回るにはかなりの距離を歩きます。また、平坦な道ばかりではなく、「もみじ谷」には未舗装の遊歩道や、本堂・大塔へ続く石段もあります。軽いハイキングに行くつもりで準備をしましょう。
【服装のポイント】
- 歩きやすい靴は必須:これが最も重要です。砂利道や落ち葉で滑りやすい場所もあるため、必ず履き慣れたスニーカーやウォーキングシューズを選んでください。ヒールのある靴や革靴は危険です。
- 体温調節がしやすい服装:紅葉シーズンの11月下旬から12月は、日差しのある場所は暖かくても、「もみじ谷」などの日陰に入るとひんやりします。フリースやウィンドブレーカー、薄手のダウンなど、簡単に着脱できる上着を用意し、重ね着で体温調節ができるようにしておくと快適です。
- 両手が空くバッグ:石段の上り下りや、遊歩道で足元に注意を払う場面があります。荷物はリュックサックやショルダーバッグにまとめ、両手を自由に使えるようにしておくと安全です。
【あると便利な持ち物】
- 現金:入山料(500円)のほか、お守りや御朱印の購入は現金が必要です。
- 飲み物:境内は広く、自動販売機なども限られているため、散策用の飲み物を持参すると安心です。
- カメラ:国宝と紅葉が織りなす、ここでしか見られない美しい風景を記録するために、ぜひお持ちください。
根来寺へのアクセス方法と駐車場情報
広大な境内を誇る根来寺ですが、大阪市内から約60分、関西空港から約30分と、意外にもアクセスしやすい場所に位置しています。ただし、最寄り駅からは距離があるため、バスまたは車での訪問が基本となります。紅葉シーズンは混雑も予想されるため、事前にアクセス方法をしっかり確認しておきましょう。
公共交通機関(電車・バス)でのアクセス
電車を利用する場合、複数の駅からバスでアクセスすることが可能です。ご自身の出発地に合わせて便利なルートを選びましょう。
JR和歌山駅・南海和歌山市駅からのバスルート
JR和歌山駅や南海和歌山市駅からは、和歌山バス那賀の「近畿大学(生物理工学部)行き」または「粉河駅行き」などに乗車します。
最寄りのバス停は「根来」(ねごろ)となります。バス停からは、お寺の入口(大門)まで徒歩で約20分ほどかかります。
JR岩出駅からのバスルート
JR和歌山線の「岩出駅」からは、和歌山バス那賀または岩出市巡回バスを利用します。
「根来寺」という名称のバス停(民俗資料館前)で下車すれば、境内まで徒歩すぐです。ただし、こちらのバスは運行本数が非常に少ないため、事前に時刻表を調べておくことが必須です。
または、便数の比較的多いバスで「岩出図書館」バス停で下車し、そこから徒歩約10分で大門に到着するルートもあります。
車でのアクセスと駐車場情報
京奈和自動車道の「岩出根来IC」から約5分、阪和自動車道「泉南IC」から約20分と、車でのアクセスは非常に便利です。広大な駐車場も完備されています。
駐車場の場所・料金・収容台数
根来寺の境内には、約100台~200台を収容できる無料の参拝者用駐車場が整備されています。「もみじ谷」や「大塔」など主要なスポットのすぐ近くに駐車スペースがあるため、広い境内を散策するのに非常に便利です。
紅葉シーズンは、この駐車場を利用するために多くの車が訪れます。見頃を迎えた週末の午前10時過ぎには満車に近くなることも多いため、混雑を避けたい場合は、平日に訪れるか、土日祝日であれば朝9時台の早い時間に到着することをおすすめします。
まとめ:2025年の秋は、歴史と色彩が調和する根来寺の絶景紅葉を満喫しよう

ここまで、2025年の和歌山・根来寺の紅葉について、見頃の時期から必見の見どころ、アクセス方法まで詳しくご紹介しました。
新義真言宗の総本山としての荘厳な雰囲気と、秋の鮮やかな色彩が見事に融合する根来寺。その魅力は、なんといっても「もみじ谷」で見られる圧巻の紅葉トンネルと紅葉の絨毯にあります。さらに、国宝「大塔」の鮮やかな朱色と、燃えるようなカエデが織りなすコントラストは、他では決して見ることのできない、息をのむような美しさです。
見頃が12月上旬と、関西の他の名所と比べてやや遅めにピークを迎えるため、「今年まだ本格的な紅葉を見ていない」という方にも絶好のスポットです。大規模なライトアップやイベントはありませんが、その分、歴史あるお寺の静かな空気の中で、心ゆくまで錦秋の風景と向き合うことができます。
この記事を参考に、歩きやすい靴と暖かい服装を準備して、2025年の秋は、アクセスも便利な根来寺で、心に深く刻まれる感動の紅葉狩りを体験してみてはいかがでしょうか。