若桜鉄道と紅葉

鳥取県

【2025】若桜鉄道沿線の紅葉の見頃時期や見どころを解説

2025年最新!若桜鉄道沿線の紅葉の見頃時期は?

鳥取県の八頭郡(やずぐん)を走る「若桜鉄道(わかさてつどう)」。JR因美線(いんびせん)の郡家駅(こおげえき)から、終点の若桜駅(わかさえき)までの約19.2kmを結ぶ、風情あふれる第三セクターのローカル線です。

この若桜鉄道の魅力は、何といってもその「レトロ感」。水戸岡鋭治氏デザインの観光列車「八頭号(やずごう)」「昭和号」が走るほか、終点の若桜駅にはSL(C12形蒸気機関車)が展示保存されています。さらに、沿線の駅舎の多くが1930年(昭和5年)の開業当時の姿を残しており、隼駅や若桜駅本屋をはじめとする関連施設群が、国の登録有形文化財に一括登録されている「生きた鉄道博物館」のような路線です。

春の桜も有名ですが、秋になると、このレトロな駅舎や列車が走る沿線の山々が一斉に色づき、訪れる人々を魅了します。まさに「紅葉列車」と呼ぶにふさわしい、ノスタルジックな鉄道旅が楽しめるのです。このセクションでは、2025年の若桜鉄道沿線の紅葉の見頃時期について、詳しく解説していきます。

【2025】鳥取県でおすすめの紅葉スポット7選と見頃時期予想
【2025】鳥取県でおすすめの紅葉名所7選と見頃時期予想

【2025】鳥取県の紅葉見頃時期のエリア別予想 2025年の鳥取県の紅葉は、その地形的な特徴から、エリアによって見頃の時期が大きく異なるのが魅力です。最大の要因は、中国地方最高峰の「大山(だいせん)」 ...

続きを見る

2025年の見頃予想と最新の色づき状況

2025年の若桜鉄道沿線の紅葉は、例年通りであれば11月上旬から色づき始め、11月中旬にかけてピークを迎えると予想されます。

若桜鉄道は、鳥取市内の平野部から、徐々に中国山地の山間部(氷ノ山など)へと分け入っていく路線です。そのため、鳥取市内(久松公園など)の紅葉よりも、やや早めにピークが訪れる傾向にあります。

紅葉の色づきは、秋の気温、日照時間、そして朝晩の寒暖差によって大きく左右されます。特に、標高が上がる終点の若桜駅周辺では、朝晩の冷え込みが色づきを促進します。2025年の秋が順調に冷え込めば、例年通りの鮮やかな紅葉が期待できるでしょう。

ただし、これはあくまで予想です。正確な見頃を狙うには、お出かけ直前の最新情報が欠かせません。「若桜鉄道」の公式サイトや公式Facebook、X(旧Twitter)、または「若桜町観光協会」などのSNSでは、リアルタイムの色づき状況が写真付きで発信されることが多いため、必ずチェックしてから訪れるようにしましょう。

例年の見頃時期(11月上旬~11月中旬)

例年の傾向として、若桜鉄道沿線の紅葉が最も美しくなる時期は、11月上旬から11月中旬(おおむね11月5日頃~20日頃)です。

この時期になると、列車の車窓から見える山肌が、ブナ、ナラ、カエデ、ウルシなどによって赤、黄、橙に染まります。レトロな観光列車の窓枠を額縁にして眺める紅葉は、まるで動く絵画のようです。

また、若桜駅や安部駅といった登録有形文化財の古い木造駅舎と、その背景にある紅葉とのコントラストは、多くの鉄道ファンや写真愛好家を惹きつける、この時期ならではの特別な風景です。

エリア(郡家駅周辺~若桜駅周辺)による見頃の違い

若桜鉄道は、起点の郡家駅(標高約70m)から、終点の若桜駅(標高約240m)まで、約19kmをかけてゆっくりと標高を上げていきます。この標高差(約170m)と、山間部へ入っていく度合いによって、紅葉の見頃に若干のズレが生じます。

  • 郡家駅 ~ 因幡船岡駅 周辺(起点エリア)
    比較的平野部に近く、田園風景が広がるエリアです。紅葉のピークは沿線の中ではやや遅め(11月中旬頃)になる傾向があります。
  • 隼駅 ~ 徳丸駅 周辺(中間エリア)
    徐々に山が迫ってくるエリアです。隼駅(はやぶさえき)の周辺なども美しく色づきます。
  • 徳丸駅 ~ 若桜駅 周辺(終点エリア)
    最も標高が高く、山深いエリアです。特に徳丸駅を過ぎてから若桜駅へ向かう途中、八東川(はっとうがわ)の渓谷にかかる鉄橋周辺や、終点の若桜駅周辺は、沿線で最も早く色づきが始まり、11月上旬から中旬にはピークを迎えることが多いです。

このように、起点から終点にかけて紅葉の見頃が少しずつスライドしていくため、11月上旬から下旬にかけて、比較的長い期間、沿線のどこかしらで美しい紅葉が楽しめるのも、若桜鉄道の紅葉狩りの大きな魅力と言えるでしょう。

【車窓・駅別】若桜鉄道の紅葉の見どころと撮影スポット

若桜鉄道の紅葉狩りは、特定の「点」で見るのではなく、郡家駅から若桜駅までの「線」全体で楽しむのが醍醐味です。車窓から流れる景色、そして昭和の面影を色濃く残す駅舎。そのすべてが紅葉と組み合わさることで、唯一無二の風景を生み出します。

ここでは、鉄道旅のハイライトとなる「車窓」の魅力と、途中下車してでも訪れたい「駅」の見どころや撮影スポットを厳選してご紹介します。

① 必見!レトロ列車(八頭号・昭和号)から眺める「車窓の紅葉」

若桜鉄道の旅を格別なものにしてくれるのが、観光列車「八頭号(やずごう)」と「昭和号」です。JR九州の豪華列車「ななつ星in九州」などを手がけた水戸岡鋭治氏によるデザインで、木(もく)のぬくもりを活かした温かみのあるレトロな内装が特徴です。

この列車の大きな窓から眺める秋の景色は、まさに「動く絵画」。レトロモダンな内装の窓枠が「額縁」となり、刈り取りの終わった田園風景、その奥に燃えるように色づく山々、そして清流・八東川(はっとうがわ)の煌めきを切り取って見せてくれます。

あえて各駅停車でのんびりと、車窓に流れる紅葉を眺める…。これ以上ない贅沢な秋の時間の使い方と言えるでしょう。(※観光列車の運行日は公式サイトで要確認)

② 終点「若桜駅」のSL(C12)と紅葉のコラボ

旅の終着点である「若桜駅」は、若桜鉄道のハイライトが詰まった場所です。駅本屋やプラットホーム、手動式の転車台、給水塔などがすべて開業当時のまま残っており、国の登録有形文化財に登録されています。

このレトロな駅構内で、紅葉シーズンに必見なのが「SL(C12 167号機)」とのコラボレーションです。構内には動態保存されているSLが展示されており、黒く輝く重厚な車体と、背景の山々が織りなす真っ赤な紅葉とのコントラストは、圧巻の一言。多くの鉄道ファンやカメラマンが集まる、絶好の撮影スポットです。

木造駅舎のノスタルジックな雰囲気と、力強いSL、そして鮮やかな紅葉。昭和時代にタイムスリップしたかのような感覚を味わえます。

③ バイクの聖地「隼駅」と紅葉

沿線で若桜駅と並んで有名なのが「隼(はやぶさ)駅」です。スズキの大型バイク「Hayabusa(ハヤブサ)」と同じ名前であることから、全国のバイク乗りの「聖地」として知られています。

この隼駅も、開業当時からの木造駅舎が大切に使われている登録有形文化財です。駅舎自体が非常にノスタルジックで、日本の原風景とも言える佇まいを持っています。

秋になると、この小さな木造駅舎の周辺が、モミジやイチョウなどで美しく彩られます。駅に停まるレトロな列車と紅葉の組み合わせはもちろん、聖地巡礼に訪れたカラフルなバイクと、紅葉、駅舎という、ここでしか撮れないユニークな写真を狙ってみるのも面白いでしょう。

④ 登録有形文化財「安部駅」と紅葉の風景

「THE・ローカル線の秋」という、最も風情ある写真を撮りたい方には「安部(あべ)駅」がおすすめです。ここも木造の待合室やプラットホームが文化財に登録されています。

無人駅であり、周囲には田園と山々が広がるのみ。その静けさと素朴さが、まるで映画やドラマのロケ地のような雰囲気を醸し出しています。秋には、この小さな駅の背景にある山全体が色づき、ホームにぽつんと立つと、紅葉に包み込まれるような感覚を味わえます。

若桜鉄道のポスターや写真集でもよく使われる構図が、「紅葉の山を背景に、安部駅のホームに滑り込む列車」の姿です。特に観光列車「八頭号」の赤い車体は、紅葉の中でひときわ美しく映えます。

⑤ 徳丸駅~若桜駅間の鉄橋と渓谷美

車窓からの景色(撮り鉄スポットとしても)として、クライマックスの一つとなるのが、徳丸(とくまる)駅を過ぎ、終点の若桜駅へと向かう区間です。このあたりから列車は山間部へと深く入り込み、八東川の渓谷沿いを走ります。

車窓からは、眼下に広がる清流と、両岸から迫るように色づいた渓谷美を楽しむことができます。また、この区間には風光明媚な「鉄橋(橋梁)」がいくつかあり、列車が鉄橋を渡る「ガタンゴトン」という音と共に、一瞬だけ視界が開けて絶景が広がる瞬間は、鉄道旅のハイライトです。

沿線の道路から、この鉄橋と紅葉、そして列車を一緒に写真に収めようと、多くのカメラマンが待ち構える人気スポットでもあります。

若桜鉄道の紅葉の楽しみ方!観光列車と一日フリーきっぷ情報

若桜鉄道(わかさてつどう)の紅葉は、ただ車窓から眺めるだけではもったいない、多彩な楽しみ方が用意されています。レトロな観光列車に乗る体験、終点・若桜駅でのSLとのふれあい、そしてお得なきっぷを活用した自由な途中下車の旅。

ここでは、若桜鉄道の紅葉を120%満喫するための、具体的な楽しみ方やお得な情報をご紹介します。これらを知っておくことで、あなたの紅葉狩りのプランがより豊かで、思い出深いものになるはずです。

SL(C12)の展示・トロッコ乗車体験(若桜駅)

紅葉シーズンの若桜鉄道で最大のアトラクションの一つが、終点の「若桜駅」構内で待っています。ここには、実際に動く状態で保存されている「C12形167号機」の蒸気機関車(SL)が展示されています。

紅葉シーズン(※運行日は要確認)の週末などには、このSLが構内を走行するイベントが開催されることがあります。石炭を燃やし、蒸気を上げ、力強い汽笛を鳴らしながら走るSLの姿は圧巻の一言。背景に広がる紅葉の山々と、黒く輝くSLの車体とのコントラストは、最高の被写体です。

さらに、このSLが牽引する「トロッコ」に乗車できる体験イベントが開催されることもあります。風を感じながら、紅葉に染まる構内をゆっくりと進むトロッコ乗車は、子供から大人まで大興奮間違いなしの体験です。また、事前予約制で「SL運転体験」(機関士の指導のもとで実際にSLを動かす!)といった本格的なプログラムが用意されている場合もあります。

2025年の紅葉シーズンにおけるSLの運行日やトロッコ乗車体験のスケジュールは、必ず「若桜鉄道」の公式サイトで最新情報を確認してください。

観光列車「八頭号」「昭和号」の運行日と時刻表

若桜鉄道の旅を、単なる移動から「特別な体験」へと昇華させてくれるのが、水戸岡鋭治氏デザインの観光列車「八頭号(やずごう)」と「昭和号」です。八頭号は赤い車体に木のぬくもりを感じる内装、昭和号は青い車体に昭和レトロな雰囲気が漂う内装となっています。

紅葉シーズンに、これらのデザイン性の高い列車の大きな窓から、ゆったりと流れる秋の景色を眺める時間は、何物にも代えがたい贅沢です。

ただし、これらの観光列車は「毎日」「常に」運行しているわけではありません。通常の一般車両(ピンク色のさくら号など)で運行される時間帯も多くあります。せっかく訪れたのに観光列車に乗れなかった…ということがないよう、事前の確認が必須です。

若桜鉄道の公式サイトには、観光列車(八頭号・昭和号)の「運行日カレンダー」や「時刻表」が掲載されています。紅葉狩りの計画を立てる際は、ご自身の訪問日が、お目当ての観光列車の運行日・運行時間と合っているかを必ず確認しましょう。予約は不要で、通常の乗車券やフリーきっぷで乗車できるのも嬉しいポイントです。

乗り降りがお得!「一日フリーきっぷ」の活用術

若桜鉄道の紅葉狩りを満喫するための「必須アイテム」と言えるのが、「若桜鉄道 一日フリーきっぷ」です。これは、若桜鉄道線(郡家駅~若桜駅間)が、1日乗り降り自由になる非常にお得な乗車券です。(※JR線である鳥取駅~郡家駅間は別途運賃が必要です)

紅葉シーズンの若桜鉄道は、「隼駅」のレトロな駅舎と紅葉、「安部駅」のローカルな風景、「若桜駅」のSLと紅葉…というように、途中下車したい魅力的なスポットが満載です。そのたびに切符を買っていては運賃がかさみますし、手間もかかります。

この一日フリーきっぷ(参考価格:大人760円)さえあれば、運賃を気にすることなく、気になった駅で自由に降りて紅葉を撮影し、次の列車に乗ってまた別の駅へ…といった、自由気ままな旅が可能になります。郡家駅から若桜駅までの片道運賃(450円)と比べても、1往復するだけですぐに元が取れてしまう安さも魅力です。

きっぷは若桜鉄道の有人駅(郡家駅、隼駅、若桜駅)や、列車内の乗務員から購入できます。紅葉狩りには絶対に欠かせないアイテムとして、ぜひ活用してください。

沿線サイクリング(レンタサイクル)で巡る紅葉

「列車に乗る」だけでなく、もっとアクティブに紅葉を楽しみたい方には、「レンタサイクル」の活用がおすすめです。若桜鉄道の「郡家駅」(駅前施設)や「若桜駅」(観光案内所)では、レンタサイクル(電動アシスト付き自転車など)を借りることができます。

例えば、郡家駅から若桜駅まで列車で移動し、帰りは自転車で紅葉を見ながらゆっくりと下ってくる(またはその逆)といったプランも可能です。また、「撮り鉄」の方にも最適です。列車で移動しつつ撮影スポットの目星をつけ、駅で自転車を借りて、先ほどの徳丸駅~若桜駅間の鉄橋のような撮影スポットへ先回りする…といった機動的な動きができます。

若桜鉄道の沿線は、八東川沿いののどかな風景が広がっており、サイクリングロードとしても非常に快適です。自分のペースで紅葉のトンネルを駆け抜けたり、お気に入りの場所で立ち止まったりできる、列車旅とは一味違った楽しみ方です。

若桜鉄道(郡家駅・若桜駅)へのアクセス・駐車場情報

若桜鉄道(わかさてつどう)でレトロな紅葉列車の旅を楽しむためには、まず「どうやってそこへ行くか」というアクセス計画が非常に重要です。若桜鉄道は、鳥取観光の中心地である「JR鳥取駅」から直接出ているわけではなく、JR因美線(いんびせん)の「郡家駅(こおげえき)」が起点となります。

ここでは、公共交通機関で訪れる方法、車で訪れる方法、そして車派にとって最重要となる駐車場情報について、詳しく解説します。

【公共交通】鳥取駅からの行き方(JR因美線で郡家駅へ)

電車やバスで鳥取を訪れる方の観光拠点は、JR「鳥取駅」が基本となります。ここから若桜鉄道の起点「郡家駅」を目指します。

■ JR鳥取駅から郡家駅へ

  1. JR鳥取駅のりばから、「JR因美線(智頭・津山方面)」または「JR山陰本線(浜坂・豊岡方面)」の一部(郡家駅に停車する列車)に乗車します。
  2. 約15分~20分で「郡家駅」に到着します。(運賃目安:240円 ※2025年10月現在)
  3. 郡家駅でJR線を下車し、同じ駅構内にある若桜鉄道のりばへ乗り換えます。

ここで「若桜鉄道一日フリーきっぷ」(大人760円)などを購入し、若桜鉄道の紅葉の旅がスタートします。鳥取駅から郡家駅までのJR区間は、フリーきっぷの対象外ですのでご注意ください。

■ 大阪方面からの特急「スーパーはくと」利用者
特急「スーパーはくと」は、鳥取駅の手前にある「郡家駅」にも停車します。大阪・神戸方面から直接お越しの方は、鳥取駅まで行かずに郡家駅で下車し、若桜鉄道に乗り換えると非常にスムーズです。

【車】鳥取ICからのアクセスと所要時間

鳥取県内の他スポットと周遊する場合や、沿線の撮影スポットを自由に巡りたい「撮り鉄」の方には、車(レンタカー)でのアクセスが断然おすすめです。

高速道路の最寄りは、鳥取自動車道の「鳥取IC」または「鳥取南IC」です。そこから国道29号線(通称:若桜街道)を利用します。若桜鉄道の沿線は、ほぼこの国道29号線と並行して走っているため、道は非常に分かりやすいです。

  • 鳥取IC → 郡家駅(起点): 車で約15分~20分
  • 鳥取IC → 若桜駅(終点): 車で約30分~40分

国道29号線は、紅葉シーズンにはそれ自体が美しいドライブコースとなります。車窓からも紅葉の山々を楽しめます。

「若桜駅」「郡家駅」周辺の無料駐車場ガイド

車で訪れる方にとって非常に嬉しいポイントが、若桜鉄道の主要駅には利用しやすい無料駐車場が整備されている点です。

■ 若桜駅(終点)の駐車場
最もおすすめなのが、終点の「若桜駅」です。駅のすぐ目の前に「若桜駅前無料駐車場」があり、約100台収容可能と非常に広大です。
紅葉シーズンやSLイベント開催日でも安心して停められるキャパシティがあります。ここに車を停めて(パーク)、若桜駅から列車に乗って沿線の紅葉を楽しむ「パーク&ライド」の拠点として最適です。

■ 郡家駅(起点)の駐車場
起点の「郡家駅」から乗りたい場合は、駅に隣接する「八頭町役場」の駐車場が、若桜鉄道の利用者(およびJR利用者)向けに無料で開放されています。(※利用ルールを現地でご確認ください)
ここに車を停め、郡家駅から「一日フリーきっぷ」で旅をスタートすることができます。

■ その他の駅(隼駅など)
バイクの聖地「隼駅」にも、駅前に数台分の無料駐車スペースがあります。ただし収容台数は少ないため、長時間の駐車は避け、譲り合って利用しましょう。

紅葉シーズンの混雑予想(土日・平日)

紅葉シーズンの若桜鉄道沿線の混雑状況は、平日と週末で異なります。

  • 平日: 非常に空いています。乗客もまばらなことが多く、レトロな列車や駅舎、車窓の紅葉をほぼ独り占め状態で、ゆったりと撮影・鑑賞することができます。
  • 土日・祝日: 紅葉のピーク(11月中旬)と、終点・若桜駅での「SL走行イベント」が重なる日は、一年で最も混雑します。

【混雑するポイント】

  1. 観光列車(八頭号・昭和号)の車内: 座席が埋まり、立ち見が出ることも予想されます。とはいえ、郡家駅から若桜駅までは約30分の乗車時間ですので、それもまたローカル線の賑わいとして楽しめます。
  2. 若桜駅のSLイベント会場: SLの走行時間やトロッコ乗車体験の時間帯は、多くの家族連れや鉄道ファンで賑わいます。写真撮影のベストポジションは早めに確保する必要があるかもしれません。
  3. 駐車場: 若桜駅の無料駐車場は広大ですが、イベント開催日のピーク時間(午前11時~午後2時頃)は混み合う可能性もあります。心配な方は午前中の早めの到着をおすすめします。

まとめ:2025年は若桜鉄道でレトロな「紅葉列車」の旅を楽しもう

この記事では、2025年の「若桜鉄道(わかさてつどう)」沿線の紅葉について、見頃の時期から必見の見どころ・撮影スポット、お得な楽しみ方、アクセス情報までを詳しく解説してきました。

若桜鉄道の秋の魅力は、単なる紅葉の美しさだけではありません。開業(昭和5年)当時の面影を色濃く残す「レトロな駅舎」や、動態保存されている「SL」、水戸岡鋭治氏デザインの「観光列車」といった、鉄道ファンならずとも心惹かれるノスタルジックな風景と、鮮やかな紅葉が奇跡のようなコラボレーションを見せてくれる点にあります。

2025年の秋、若桜鉄道での紅葉狩りを計画される方は、以下のポイントをぜひ押さえておきましょう。

  1. 見頃の時期は「11月上旬~11月中旬」
    鳥取市内の平野部(久松公園など)よりも、やや早めにピークが訪れます。特に標高が上がる終点の若桜駅周辺から色づき始めます。
  2. 見どころは「走る文化財」と「紅葉」
    レトロな観光列車「八頭号」「昭和号」の車窓から眺める紅葉は、まさに「動く絵画」。また、終点「若桜駅」でのSLと紅葉の組み合わせや、「隼駅」「安部駅」といった文化財の木造駅舎と紅葉の風景は、絶好の撮影スポットです。
  3. 必須アイテムは「一日フリーきっぷ」
    若桜鉄道の紅葉は、沿線の駅に魅力が点在しています。運賃を気にせず、気になった駅で自由に乗り降りができる「一日フリーきっぷ」(大人760円)は、紅葉狩りのマストアイテムです。1往復するだけですぐに元が取れます。
  4. アクセスと拠点
    公共交通機関の場合、JR鳥取駅から因美線で「郡家駅」へ行き、そこで若桜鉄道に乗り換えます。車の場合、終点の「若桜駅」や起点の「郡家駅」にある無料駐車場に車を停め、列車で沿線を巡る「パーク&ライド」が非常に賢く、おすすめです。

日本全国に紅葉の名所は数あれど、昭和レトロな駅舎やSL、そしてデザイン性の高いローカル列車が走る風景の中で紅葉を楽しめる場所は、そう多くはありません。有名観光地のような激しい混雑とも無縁で、ゆったりとした「スローな旅」が楽しめるのも大きな魅力です。

2025年の秋は、ぜひ若桜鉄道に乗って、どこか懐かしい日本の原風景と紅葉に癒やされる、「紅葉列車」の旅に出かけてみてはいかがでしょうか。

にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ
国内旅行ランキング
  • この記事を書いた人

紅葉ラボ

紅葉ラボでは、紅葉に関するさまざまな知識や、全国の有名紅葉スポット情報をお伝えしています。 2025年の紅葉の見頃情報、各紅葉スポットの見どころや穴場情報まで余すことなくお伝えします。

-鳥取県