鳥取砂丘 砂の美術館

鳥取県

【2025】鳥取砂丘 砂の美術館周辺の紅葉の見頃時期や見どころを解説

2025年最新!鳥取砂丘「周辺」の紅葉の見頃時期

鳥取観光の絶対的エース「鳥取砂丘」と、そのすぐ隣にある「砂の美術館」。秋の行楽シーズンにこれらのスポットを訪れる際、「せっかくなら紅葉も一緒に楽しめないか?」と考える方は非常に多いのではないでしょうか。

日本有数の観光地である砂丘と、美しい紅葉のコラボレーション。しかし、ここでまず、最も重要な事実をお伝えしなくてはなりません。それは、「鳥取砂丘」そのものに紅葉があるのか?という点です。

このセクションでは、その疑問にお答えしつつ、2025年の最新情報に基づいた「本当に見るべき砂丘周辺の紅葉スポット」の見頃時期について詳しく解説します。

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まず知っておきたいこと:鳥取砂丘自体に紅葉はある?

結論から申し上げますと、皆さんがイメージする「鳥取砂丘」(馬の背やオアシスのある広大な砂地)には、紅葉する木(モミジやカエデなど)は生えていません。

砂丘は、日本海の強風と砂という非常に厳しい環境であり、背の高い木々が育つ場所ではないためです。秋に訪れても、そこにあるのは雄大な砂の景色と日本海の絶景です。

では、「鳥取砂丘 砂の美術館周辺の紅葉」というタイトルは嘘なのでしょうか?

いいえ、そうではありません。検索する多くの人が求めているのは、「鳥取砂丘や砂の美術館の観光とセットで(同日中に)行ける、鳥取市内の紅葉名所はどこか?」という情報です。

幸いなことに、鳥取砂丘から車でわずか10分~15分ほどの鳥取市中心部には、「鳥取城跡・久松公園(きゅうしょうこうえん)」や「樗谿公園(おうちだにこうえん)」といった、県内屈指の素晴らしい紅葉名所がいくつも存在します。

この記事では、これら「砂丘観光とセットで楽しむべき鳥取市内の紅葉」について、その見頃や見どころを解説していきます。

本命!鳥取市内(砂丘周辺)の紅葉見頃予想(11月上旬~下旬)

砂丘観光とセットで訪れるべき紅葉名所「鳥取城跡・久松公園」や「樗谿公園」の見頃は、鳥取市内の平野部に位置するため、山間部の紅葉が終わった後にやってきます。

2025年の鳥取市内の紅葉は、例年通り11月上旬から色づき始め、11月中旬から11月下旬にかけてピークを迎えると予想されます。

紅葉は、秋の朝晩の冷え込みと日中の寒暖差によって一気に色づきが進みます。2025年の秋が順調に冷え込めば、鳥取城跡の石垣や、公園の池の水面に映える、鮮やかな赤色や黄色の紅葉が期待できるでしょう。

「砂丘・砂の美術館」と「市内の紅葉狩り」の両方を満喫したい方にとって、この11月中旬~下旬はまさにベストシーズンと言えます。

最新の色づき状況の確認方法(久松公園など)

「今週末、砂丘に行くけど、久松公園の紅葉は見頃かな?」と気になった場合、リアルタイムの情報を確認する方法を知っておくと便利です。お出かけ前に、以下の方法で最新の色づき状況をチェックすることをおすすめします。

1. 鳥取市観光サイト(鳥取市観光コンベンション協会)
地元の観光協会の公式サイトが、最も信頼できる情報源の一つです。「紅葉情報」などの特設ページや、公式SNS(XやInstagram、Facebookなど)で、「久松公園」や「樗谿公園」の現在の色づき状況が写真付きで頻繁に発信されます。

2. 鳥取県観光連盟(とっとり旅)のサイト
鳥取県全体の観光情報を発信する「とっとり旅」のウェブサイトでも、県内の主要な紅葉スポット(久松公園を含む)の色づき情報が「見頃」「色づき始め」といったステータスで更新されます。

3. SNSでのリアルタイム検索
X(旧Twitter)やInstagramで、「久松公園 紅葉」「樗谿公園」といったキーワードで検索するのも有効です。直近の数日間に現地を訪れた一般の人の投稿(写真)を見ることで、リアルな色づき具合を把握することができます。

これらの情報を活用し、砂丘観光と紅葉狩りの両方を、最高のタイミングで楽しむ計画を立ててください。

砂丘観光とセットで行きたい!鳥取市内の紅葉名所スポット3選

鳥取砂丘や砂の美術館を訪れるベストシーズン、11月中旬から下旬。この時期、砂丘そのものには紅葉はありませんが、車でわずか10分~15分移動するだけで、息をのむような素晴らしい紅葉名所にたどり着くことができます。

「午前中は砂丘の雄大な景色を楽しみ、午後は市内でしっとりと紅葉狩り」という、鳥取の秋を最大限に満喫できるゴールデンルート。ここでは、砂丘観光と絶対にセットで訪れるべき、鳥取市内の紅葉名所スポットを3つ厳選してご紹介します。

① 鳥取城跡・久松(きゅうしょう)公園(砂丘から車で約10分)

砂丘観光とセットで訪れる紅葉スポットとして、真っ先に名前が挙がるのが「鳥取城跡・久松公園」です。鳥取砂丘・砂の美術館からは車で約10分~15分という、まさに「すぐそこ」と言える抜群のロケーションにあります。

ここは、戦国時代から江戸時代にかけての城跡であり、現在は公園として整備されています。最大の魅力は、歴史を感じさせる雄大な「石垣」と、燃えるような「紅葉」との圧巻のコントラストです。特に「二の丸」跡の石垣周辺は、数百本のモミジやカエデ、イチョウなどが植えられており、見頃の時期は園内が赤、黄、緑のグラデーションに包まれます。

園内には、重要文化財であるフレンチ・ルネサンス様式の洋館「仁風閣(じんぷうかく)」があり、この白亜の美しい建物と紅葉の組み合わせは、まるで絵画のような美しさ。多くの写真愛好家がこの構図を狙って訪れます。

また、お堀の水面に映り込む「逆さ紅葉」も風情があります。後述するライトアップもこの公園がメイン会場となっており、昼も夜も楽しめる、まさに鳥取市内No.1の紅葉スポットと言えるでしょう。

② 樗谿(おうちだに)公園(砂丘から車で約15分)

久松公園の賑わいとは対照的に、より静かで、自然の深い“癒やし”を感じる紅葉を楽しみたい方には、「樗谿公園(おうちだにこうえん)」がおすすめです。ここも砂丘から車で約15分ほどの距離にあります。

ここは鳥取東照宮(旧樗谿神社)の境内を中心とした都市公園で、「森林浴の森日本100選」にも選ばれるほど、豊かな自然が残る場所です。園内には清流「樗谿川」が流れ、そのせせらぎの音を聞きながら紅葉散策ができるのが最大の魅力です。

川沿いの遊歩道にはモミジやカエデの古木が多く、見頃の時期には美しい「紅葉のトンネル」となります。足元には落ち葉が絨毯のように敷き詰められ、しっとりとした日本の秋の風情を存分に味わうことができます。

久松公園と比べると観光客は少なめで、ゆったりとした時間を過ごしたい方、清流の音と紅葉に癒やされたい方にぴったりの穴場的スポットです。

③ 砂の美術館と紅葉(館内展示と周辺の風景)

「砂の美術館」そのものは、言うまでもなく世界トップレベルの砂像アーティストたちが創り上げた、圧巻の「砂像(さぞう)」を鑑賞する屋内施設です。そのため、美術館の「中に」紅葉の木々が植えられているわけではありません。

しかし、ここで注目したいのが2点あります。

一つは、美術館のガラス張りの回廊や、展望スペースから見える「外の景色」です。砂丘とは反対側の、鳥取市街地や周辺の山々を望む方角を見ると、秋が深まれば当然、その木々が色づいているのが見えます。特に夕暮れ時、紅葉の向こうに沈む夕日や、市街地の明かりが灯り始める風景は、砂像とはまた違った感動を与えてくれます。

もう一つは、「砂像」そのものです。砂の美術館の展示は毎年テーマが変わり、その時々の季節感を表現した演出が加えられることがあります。秋であれば、砂像が紅葉をイメージした照明でライトアップされるなど、間接的に「秋」を感じさせてくれるかもしれません。(※演出は展示テーマによります)

砂の美術館は、紅葉狩りの「合間」に、天候を気にせず楽しめる最高のエンターテイメント施設として、ぜひ久松公園などとセットで訪れてみてください。

2025年「砂の美術館」と紅葉ライトアップ情報

秋の鳥取観光は、日が暮れてからも大きな楽しみが待っています。鳥取市内の紅葉名所では幻想的なライトアップが行われ、また、砂の美術館でも特別な夜間イベントが開催されるシーズンです。

ここでは、鳥取砂丘「周辺」で楽しめる、秋の夜間イベント情報と、本命である市内の紅葉ライトアップについて詳しく解説します。ただし、夜間の鑑賞には昼間とは比較にならないほどの準備が必須です。

砂の美術館の夜間イベント(砂と光のファンタジー等)

まず「砂の美術館」ですが、ここは紅葉を直接ライトアップするイベントはありません。しかし、紅葉シーズンの終わり際である11月下旬頃から、砂の美術館の冬の風物詩「砂と光のファンタジー(通称:砂イルミ)」という、大規模なイルミネーションイベントが開催されるのが例年の恒例です。

2025年の具体的な開催日程は、現時点(2025年10月末)ではまだ正式発表されていませんが、例年通りであれば11月下旬(勤労感謝の日周辺)からスタートする可能性が高いです。

(参考:例年の開催情報)

  • イベント名: 砂と光のファンタジー
  • 開催期間(目安): 2025年11月下旬 ~ 2026年1月上旬
  • 点灯時間(目安): 17:00頃 ~ 21:00頃
  • 内容: 砂の美術館の屋外(砂丘側)広場や、美術館の建物自体が、色とりどりのイルミネーションやプロジェクションマッピングで彩られます。

もし、11月下旬に鳥取砂丘を訪れる計画を立てている方は、日中は「久松公園」で紅葉のピークを楽しみ、夜は「砂の美術館」でイルミネーションを楽しむという、非常に贅沢なプランが実現できるかもしれません。

開催の有無や正確な日程は、必ずお出かけ前に「砂の美術館」の公式サイトで最新情報を確認してください。

鳥取城跡(久松公園)の紅葉ライトアップ

「鳥取市内の紅葉ライトアップ」の本命は、砂丘から車で約10分の「鳥取城跡・久松(きゅうしょう)公園」です。

こちらも例年、紅葉のピーク時期である11月中旬から11月下旬にかけて、紅葉のライトアップが開催されます。

(参考:例年の開催情報)

  • 開催期間(目安): 11月中旬 ~ 11月下旬
  • 点灯時間(目安): 日没(17:00頃) ~ 21:00頃
  • 主な場所: 久松公園内の「二の丸」周辺、お堀端、仁風閣周辺など

久松公園のライトアップの最大の魅力は、光に照らされて浮かび上がる「石垣」と、その上で燃えるように輝く「紅葉」との荘厳なコラボレーションです。また、白亜の洋館「仁風閣(じんぷうかく)」もライトアップされることがあり、夜の闇に浮かぶ洋館と紅葉の姿は、息をのむほどの美しさです。

風のない穏やかな夜には、お堀の水面に「逆さ紅葉」が映り込み、幻想的な風景が広がります。日中の砂丘観光を終えた後、夜はぜひこちらで鳥取の秋の夜長を楽しんでみてください。

夜間鑑賞の注意点と寒さ対策(日本海の風)

これらの夜間イベントを快適に楽しむために、絶対に知っておくべき注意点があります。それは「寒さ」です。

1. 【最重要】想像を絶する寒さ対策
11月の鳥取の夜は、市街地(久松公園)であっても底冷えします。公園での鑑賞には、しっかりとしたコートやマフラー、手袋が必要です。
しかし、最も警戒すべきは「砂の美術館(砂丘)」の夜間イベントです。砂丘は「日本海から吹き付ける強烈な海風」を遮るものが何もないため、実際の気温よりも遥かに体感温度が低くなります。まさに「極寒」と言っても過言ではありません。
厚手のダウンジャケット、ニット帽、耳当て、マフラー、手袋、そして靴用カイロを含む全身のカイロ装備など、「真冬の雪山に行く」くらいの万全な防寒対策をしてください。少しでも装備が甘いと、寒さでイベントを楽しむどころではなくなってしまいます。

2. 足元への注意
久松公園は城跡です。石段、坂道、木の根が露出した場所などがあります。ライトアップされているとはいえ、全体的に足元は暗いため、ヒールやサンダルは厳禁。必ず歩きやすいスニーカーなどで訪れてください。

3. 公共交通機関(バス)の最終時間
「砂の美術館」から「鳥取駅」へ向かう路線バスの最終便は、非常に早い時間(夕方~夜の早い時間)に終わってしまいます。そのため、ライトアップやイルミネーションをバスで観に行くのは、帰りの便がない可能性が極めて高く、現実的ではありません。夜間に砂丘・美術館エリアを訪れる場合は、車(レンタカー)かタクシーでの移動が必須とお考えください。久松公園から駅へのバスも、事前に最終時間を確認しておくと安心です。

鳥取砂丘・砂の美術館へのアクセスと紅葉スポットへの行き方

「午前中は鳥取砂丘、午後は久松公園で紅葉狩り」という鳥取の秋を満喫するゴールデンプランを実現するには、移動手段の確保と計画が最も重要です。「砂丘・砂の美術館」と、紅葉名所である「久松公園(鳥取城跡)」は、近いとはいえ距離が離れています(車で約10分~15分)。

ここでは、鳥取観光の拠点「JR鳥取駅」から、まず「砂丘・砂の美術館」へ行く方法、そしてそこから「紅葉スポット」へ移動する方法について、公共交通機関と車に分けて詳しく解説します。

【公共交通】鳥取駅から「砂丘・美術館」へのバス(ループ麒麟獅子バス)

公共交通機関(電車・バス)で鳥取を訪れる場合、観光の起点はJR「鳥取駅」です。鳥取駅から鳥取砂丘・砂の美術館へは、路線バスでの移動が基本となります。

最も便利で観光客に人気なのが、レトロなボンネットバスなどで運行される観光周遊バス「ループ麒麟獅子(きりんじし)バス」です。

  • 利用バス: ループ麒麟獅子バス(土日祝日を中心に運行)
  • 乗り場: 鳥取駅前バスターミナル 0番のりば
  • 降車バス停: 「砂の美術館」または「鳥取砂丘(砂丘会館)」
  • 所要時間: 鳥取駅から約20分~25分
  • 特徴: 1日乗り放題の乗車券もあり、鳥取市内の主要な観光地(久松公園=仁風閣も含む)を周遊してくれます。

もし平日に訪れる場合や、ループ麒麟獅子バスの運行がない時間帯は、通常の路線バス(日ノ丸バス「砂丘線」)も利用できます。こちらも同じく鳥取駅バスターミナルから出発します。

(注意点)バスの運行本数は、都市部ほど多くありません(1時間に1~2本程度)。必ず事前に時刻表を確認し、余裕を持ったスケジュールを組んでください。特に夜間ライトアップをバスで観に行くのは、帰りの便がない可能性が高いため非推奨です。

【車】鳥取ICからのアクセスと駐車場情報(砂丘・美術館)

鳥取県内の他スポットと周遊する場合や、時間を気にせず行動したい場合は、車(レンタカー)での移動が圧倒的に便利です。

最寄りのインターチェンジは、鳥取自動車道の終点(始点)である「鳥取IC」です。鳥取ICを降りて、国道29号線を経由し、鳥取砂丘方面へ向かいます。鳥取ICからの所要時間は約20分程度です。

【駐車場情報】

鳥取砂丘・砂の美術館エリアには、広大な駐車場が完備されています。

  • 砂の美術館 駐車場: 美術館の目の前に専用の「無料」駐車場(約200台)があります。まずはこちらを目指すのが便利です。
  • 鳥取砂丘 駐車場(砂丘会館・砂丘センターなど): 砂丘周辺のお土産店や施設にも大規模な駐車場があります。多くは「有料」(例:1回500円程度)ですが、砂丘ビジターセンターに近い市営駐車場など、一部無料の場所もあります。

紅葉シーズンの週末でも、駐車場が満車で停められないという事態は稀ですが、砂の美術館に近い無料駐車場から埋まっていきます。

砂丘から紅葉スポット(久松公園・樗谿公園)への移動方法

「砂丘・砂の美術館」観光を終え、次に「久松公園(鳥取城跡)」や「樗谿公園」の紅葉狩りへ向かう場合の移動方法です。

■車(レンタカー)の場合

最も簡単で早い方法です。砂の美術館エリアから、鳥取市中心部の「久松公園(鳥取城跡)」までは、車で約10分~15分程度です。久松公園にも「仁風閣」周辺や県庁周辺に無料・有料の駐車場が完備されています。樗谿公園へも同様に約15分程度でアクセス可能です。

■公共交通機関(バス)の場合

ここは非常に重要な注意点です。「砂丘」から「久松公園」へ直接(短時間で)行くバス路線は実質ありません。

ループ麒麟獅子バスは両方を経由しますが、一方通行の周遊バスのため、砂丘から乗ると鳥取駅を経由する遠回りルート(約40~50分)になります。そのため、一度「鳥取駅」までバスで戻り、乗り換えるのが最も確実で早い方法です。

  1. 「砂の美術館」または「鳥取砂丘」バス停から、路線バスで「JR鳥取駅」まで戻ります。(約20~25分)
  2. 「JR鳥取駅」バスターミナルから、100円循環バス「くる梨(くるり)」(赤コース)や、他の中央方面行きの路線バスに乗り換えます。
  3. 「仁風閣・県立博物館」バス停などで下車すると、久松公園の目の前です。(鳥取駅から約8分)

この乗り換えの手間を考えると、やはり鳥取観光は車(レンタカー)の利便性が非常に高いと言えます。

まとめ:2025年は鳥取砂丘と鳥取城跡の紅葉狩りを満喫しよう

この記事では、2025年の「鳥取砂丘 砂の美術館」周辺の紅葉狩りについて、見頃の時期から見どころ、アクセス方法、そして重要な注意点までを詳しく解説してきました。

まず最も重要なポイントとして、「鳥取砂丘」そのもの(広大な砂地)には、紅葉する木々は存在しないという事実をご理解いただけたかと思います。砂丘の魅力は、あくまでも雄大な砂と日本海の絶景です。

しかし、落胆する必要は全くありません。この記事でご紹介した通り、砂丘・砂の美術館から車でわずか10分~15分という至近距離にある鳥取市中心部に、県内屈指の紅葉名所「鳥取城跡・久松(きゅうしょう)公園」や「樗谿(おうちだに)公園」が存在します。

2025年の秋に鳥取観光を成功させる鍵は、「砂丘観光」と「市内の紅葉狩り」を上手にセットで計画することです。最後に、重要なポイントをおさらいしましょう。

  • 紅葉の本命: 鳥取城跡・久松公園。砂丘からのアクセス抜群(車で約10~15分)。
  • 見頃の時期: 例年通りなら11月中旬から11月下旬。砂丘観光のベストシーズンと重なります。
  • 最大の見どころ: 久松公園の「石垣」や、白亜の洋館「仁風閣(じんぷうかく)」と、燃えるような紅葉との見事なコントラスト。
  • 夜の楽しみ方: 久松公園での「紅葉ライトアップ」が開催されます。また、11月下旬からは砂の美術館で「砂と光のファンタジー(イルミネーション)」が始まる可能性が高く、両方楽しめるかもしれません。
  • 【最重要】寒さ対策: 夜間の鑑賞は非常に冷え込みます。特に砂の美術館(砂丘)の夜は、日本海からの強風で「極寒」です。ダウン、手袋、マフラー、カイロなど、真冬並みの万全すぎる防寒対策が絶対に必要です。
  • 移動のコツ: 車(レンタカー)での移動が圧倒的に便利です。公共交通機関(バス)の場合、「砂丘」から「久松公園」へは、一度「JR鳥取駅」まで戻って乗り換えるのが基本ルートです。

これらの情報を踏まえ、2025年の秋におすすめしたい観光プランは、「午前中は鳥取砂丘・砂の美術館で雄大な景色と砂像アートに圧倒され、午後は車で市内に移動し、久松公園で歴史と紅葉の風情にしっとりと浸る」という、まさに鳥取の魅力を凝縮したゴールデンプランです。

雄大な「砂」の景色と、繊細な「紅葉」の美しさ。この全く異なる二つの絶景を、わずか半日~1日で両方楽しめてしまうのが、秋の鳥取観光の最大の醍醐味と言えるでしょう。

2025年の秋は、ぜひ鳥取砂丘と、そのすぐそばにある鳥取城跡(久松公園)をセットで訪れ、忘れられない思い出を作ってみてはいかがでしょうか。

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