【2025】立久恵峡の紅葉の見頃時期や見どころを解説

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2025年最新！立久恵峡の紅葉の見頃時期はいつ？

島根県出雲市、神話の国・出雲大社の南（車で約20～30分）に位置する「立久恵峡（たちくえきょう）」。ここは、出雲市内を流れる神戸川（かんのがわ）の急流によって、長い年月をかけて浸食されてできた約2kmにわたる渓谷です。

その景観は「山陰の耶馬渓（やばけい）」とも称され、国の名勝・天然記念物にも指定されています。この渓谷が一年で最も鮮やかな姿を見せるのが「紅葉シーズン」です。屏風岩（びょうぶいわ）や天柱岩（てんちゅういわ）といった高さ100mを超える奇岩怪石（きがんかいせき）の荒々しい岩肌と、それを彩る燃えるような紅葉のコントラストは、まさに圧巻の一言です。

出雲大社観光とセットで訪れることができる、絶景の紅葉ハイキングスポットとして非常に人気があります。このセクションでは、2025年の立久恵峡の紅葉がいつ頃見頃を迎えるのか、その最新予想について詳しく解説します。

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2025年の見頃予想（10月下旬～11月中旬）

2025年の立久恵峡の紅葉は、例年通り10月下旬から色づき始め、11月上旬から11月中旬にかけてピークを迎えると予想されます。

立久恵峡は出雲市内の平野部よりも標高があり、山あいの渓谷であるため、朝晩の冷え込みが早く訪れます。そのため、出雲大社の周辺や松江市内（例：松江城）などの平地の紅葉スポットよりも、一足早く見頃の最盛期を迎えるのが特徴です。

まさにこの記事を読んでいる今（2025年10月31日）から、色づきが本格化し、来週・再来週（11月上旬～中旬）には最高の見頃を迎えそうです。2025年の秋が順調に冷え込めば、渓谷全体が赤、黄、橙のグラデーションに染まる素晴らしい景色が期待できるでしょう。

例年のピーク時期と色づきの特徴

例年の傾向として、立久恵峡の紅葉が最も美しくなるのは11月5日頃から11月20日頃です。

この時期になると、遊歩道沿いのカエデやモミジの「赤色」はもちろん、ウルシの「朱色」、ケヤキやナラの「黄色・褐色」など、多種多様な広葉樹が色づきます。「紅葉のトンネル」のようになる遊歩道と、対岸の奇岩（きがん）の山肌がパッチワークのように色づく姿は、まさに絶景です。

山陰の耶馬渓！立久恵峡の紅葉の見どころと撮影スポット

「山陰の耶馬渓（やばけい）」と称えられる立久恵峡（たちくえきょう）。その異名は伊達ではありません。約2kmにわたって続く渓谷は、神戸川（かんのがわ）の清流と、両岸にそそり立つ巨大な奇岩怪石（きがんかいせき）群によって、水墨画のようなダイナミックな景観を創り出しています。

そして秋、このモノトーンに近い水墨画の世界は、一年で最も鮮やかな色彩に包まれます。無骨な岩肌をキャンバスに、カエデ、ウルシ、ケヤキ、ナラといった木々が赤、黄、橙に色づく様は、まさに圧巻の一言。

ここでは、立久恵峡の紅葉狩りで絶対に外せない、息をのむような見どころと、最高の写真を撮るための撮影スポットを詳しくご紹介します。

①【最大の魅力】奇岩怪石（屏風岩・天柱岩）と紅葉のコントラスト

立久恵峡の紅葉における最大の見どころは、何といっても「荒々しい岩肌」と「鮮やかな紅葉」との強烈なコントラストです。

高さ100mを超える「屏風岩（びょうぶいわ）」や、天を突くようにそびえる「天柱岩（てんちゅういわ）」をはじめ、猿岩、烏帽子岩など、名前のついた巨大な岩壁が次々と現れます。

紅葉シーズンになると、これらの灰色の無機質な岩肌に、まるで張り付くかのように、真っ赤に色づいたカエデやウルシの葉が点在します。その姿は、まるで日本画や山水画の世界に迷い込んだかのよう。特に、対岸の遊歩道から見上げる奇岩群のパノラマは圧巻です。

このダイナミックな景観こそ、出雲大社周辺の平野部の紅葉とはまったく異なる、立久恵峡ならではの「渓谷紅葉」の醍醐味（だいごみ）と言えるでしょう。

② 神戸川（かんのがわ）の水面に映る「渓谷美」

「上」の奇岩群に目を奪われがちですが、「下」に流れる神戸川の美しさも見逃せません。遊歩道を歩いていると、常に清流のせせらぎが耳に心地よく響きます。

見どころは、川の流れが穏やかになる「淵（ふち）」の部分です。風のない穏やかな日には、川の水面が鏡のように、両岸の色づいた木々や、青空、奇岩の姿を「逆さ紅葉」として映し出します。

特に、遊歩道側のモミジやカエデが水面に映り込む様子は、非常に風情があります。岩と紅葉のダイナミックな景観と、水面に映る繊細な紅葉。この両方を同時に楽しめるのが、渓谷である立久恵峡の大きな魅力です。

③ 撮影スポット「浮嵐橋（ふらんきょう）」「不老橋（ふろうきょう）」の赤い吊り橋

この水墨画のような渓谷風景に、絶好のアクセントと撮影機会を提供してくれるのが、遊歩道の途中に架かる2つの「赤い吊り橋」です。「浮嵐橋（ふらんきょう）」と「不老橋（ふろうきょう）」と呼ばれるこれらの橋は、立久恵峡の紅葉を代表する撮影スポットとなっています。

■ 撮影構図①：橋の上から
吊り橋（特に「浮嵐橋」）の上は、最高の展望台です。橋の上から神戸川の渓谷を見下ろせば、眼下には清流、そして両岸には紅葉に染まる木々と奇岩群が迫ります。スリルと共に、渓谷の紅葉を独り占めできるようなアングルです。

■ 撮影構図②：橋と紅葉を一緒に
もう一つの定番が、少し離れた場所から「赤い吊り橋」そのものを、風景の一部として撮影する構図です。渓谷の「緑（常緑樹）」、川面の「青」、奇岩の「グレー」、そして「紅葉の赤・黄」…。そこへ「橋の人工的な赤色」が加わることで、風景全体が劇的に引き締まります。

背景に紅葉に染まる屏風岩を入れ、手前に赤い浮嵐橋を配置する構図は、立久恵峡のポスターなどでもよく使われる王道のアングルです。駐車場からも近い「浮嵐橋」周辺は、立久恵峡を訪れたらまず最初にカメラを構えたい場所と言えるでしょう。

約2kmの遊歩道ハイキング！紅葉の楽しみ方と注意点

立久恵峡の紅葉は、遠くから眺めるだけではその魅力の半分も味わえません。この渓谷の真髄は、神戸川（かんのがわ）沿いに整備された約2kmの遊歩道を、自分の足で歩くことにあります。

清流のせせらぎをBGMに、頭上には紅葉のトンネル、目の前には奇岩怪石（きがんかいせき）がそびえ立つ…。五感すべてで秋の渓谷美を堪能するハイキングは、最高の体験です。しかし、この素晴らしい体験には、「観光」ではなく「ハイキング」としての準備が不可欠です。ここでは、遊歩道の楽しみ方と、最も重要な注意点を解説します。

紅葉のトンネルを歩く「遊歩道（片道約40分～60分）」

立久恵峡のメインとなる遊歩道は、駐車場（わかあゆの里周辺）からスタートし、神戸川の渓谷沿いを約2kmにわたって続いています。片道の所要時間は、写真を撮りながらゆっくり歩いて約40分～60分程度を見ておくと良いでしょう。

道中は、まさに絶景の連続です。頭上を覆うようにモミジやカエデの枝が伸び、「紅葉のトンネル」となっている場所もあれば、視界が開けて対岸の屏風岩（びょうぶいわ）を一望できる場所もあります。また、遊歩道沿いには五百羅漢（ごひゃくらかん）と呼ばれる無数の石仏が並んでおり、紅葉の中で静かに佇む姿が、この地の神秘的な雰囲気を一層高めています。

「浮嵐橋（ふらんきょう）」や「不老橋（ふろうきょう）」といった吊り橋を渡りながら、ダイナミックな渓谷美を間近に感じられるのが、このハイキングコース最大の魅力です。

【最重要】紅葉ハイキングに適した服装と靴（スニーカー必須）

ここで、立久恵峡を訪れる上で最も重要な注意点です。立久恵峡の遊歩道は、舗装された公園の散歩道では「ありません」。これは「軽い登山・ハイキング」です。

■ 靴（最重要）

【絶対NG】： ヒール、パンプス、サンダル、革靴、底がツルツルの靴。
これらで訪れるのは無謀であり、滑落や捻挫の原因となり非常に危険です。
【必須】： 必ず「スニーカー（履き慣れた運動靴）」を履いてきてください。これが最低条件です。
【推奨】： トレッキングシューズや、靴底の溝がしっかりしたハイキングシューズが最も安全で快適です。

【理由】
遊歩道は、未舗装（みほそう）の土の道、ゴツゴツした岩場、木の根が張り出した道、急な石段などが連続します。さらに紅葉シーズンは、「落ち葉（おちば）」が地面を覆い尽くします。この落ち葉が濡れていたり、霜が降りていたりすると、非常に滑りやすくなります。安全に絶景を楽しむため、靴の準備は万全にしてください。

■ 服装

渓谷（けいこく）は、平野部（出雲市内）と比べて日陰が多く、川からの冷気も相まって気温が3～5度低いことが予想されます。たとえ日中は暖かくても、フリースやウインドブレーカーなど、一枚多く羽織るもの（上着）を必ず持参し、体温調節ができる服装（重ね着）を心がけましょう。もちろん、動きやすいパンツスタイルが必須です。

【注意】立久恵峡に「夜間ライトアップ」はありません

紅葉の名所と聞くと「夜のライトアップ」を期待される方も多いですが、立久恵峡に関する重要な注意点です。

立久恵峡では、紅葉シーズンの夜間ライトアップや、イルミネーションは一切行われていません。

理由は、前述の通り遊歩道が未舗装のハイキングコースであり、外灯なども整備されていないためです。日没後は文字通り「真っ暗闇」となり、足を踏み入れるのは非常に危険です。拝観は必ず日中に行ってください。

また、渓谷は高い岩壁に囲まれているため、平地よりも日が暮れるのが早い（日陰になるのが早い）という特徴があります。美しい紅葉の写真を撮るためにも、できるだけ光量が多い「午前中」から「15時頃まで」に訪れることをおすすめします。

立久恵峡へのアクセス・駐車場・温泉情報

立久恵峡（たちくえきょう）の絶景紅葉ハイキングを楽しむためには、現地へのアクセス方法と駐車場の情報を事前に把握しておくことが非常に重要です。出雲大社から比較的近いとはいえ、山あいの渓谷であるため、アクセスにはいくつかの注意点があります。

また、立久恵峡ならではの大きな魅力として、ハイキングのすぐあとに楽しめる「温泉」の存在もあります。ここでは、アクセス、駐車場、温泉情報をまとめて解説します。

【車】出雲市駅・出雲大社からの所要時間

出雲観光とセットで巡る場合、車（レンタカー）でのアクセスが最も便利で、現実的な選択肢となります。主要な観光拠点からの所要時間目安は以下の通りです。

JR出雲市駅から： 車で約20分（約10km）
出雲大社から： 車で約20分～30分（約15km）

出雲市中心部や出雲大社から、神戸川（かんのがわ）沿いを南下するルート（県道277号線など）です。道中は比較的運転しやすいですが、渓谷エリアに入ると道幅がやや狭くなる箇所もあるため、対向車にはご注意ください。

カーナビゲーションシステムを利用する場合は、目的地を「立久恵峡」または、遊歩道の拠点施設である「立久恵峡わかあゆの里」に設定するとスムーズです。

【重要】無料駐車場の場所（複数点在）と満車情報

車で訪れる方にとって非常に嬉しいポイントが、立久恵峡には複数の「無料」駐車場が完備されていることです。

駐車場は一箇所に大規模に集まっているのではなく、渓谷沿いの道路（県道277号線）に点在しています。

立久恵峡わかあゆの里駐車場： 最も大きく、遊歩道のメインスタート地点となる駐車場です（約30～40台）。トイレや休憩所、食堂（わかあゆの里）もあるため、まずはここを目指すのがおすすめです。
立久恵峡温泉駐車場： 渓谷沿いの温泉旅館（例：八光園など）の駐車場も、日帰り入浴や食事の利用者が停められる場合があります。
その他の駐車スペース： 渓谷沿いの路肩に、数台程度停められる小さな駐車スペースがいくつか点在しています。

【混雑情報】
鰐淵寺（がくえんじ）のような大渋滞が発生することは稀ですが、紅葉が見頃となる11月上旬～中旬の土日・祝日は、これらの無料駐車場が混雑します。特に、拠点となる「わかあゆの里」の駐車場は、お昼前（午前11時頃）には満車になる可能性が高いです。混雑を避けたい場合は、午前中の早い時間帯（10時頃まで）に到着するのが賢明です。

【公共交通】一畑バスでの行き方（運行本数に要注意）

車（レンタカー）がない場合、JR出雲市駅から路線バス（一畑バス）でアクセスすることも可能です。しかし、「運行本数が極端に少ない」ため、最大限の注意が必要です。

乗り場： JR出雲市駅（南口など）
利用バス： 一畑バス「須佐（すさ）線」など
降車バス停： 「立久恵峡」または「立久恵峡わかあゆの里」
所要時間： JR出雲市駅から約30分

【最重要注意点】
この路線のバスは、運行本数が「1日にわずか数往復」程度しかありません。紅葉ハイキング（往復約2時間）の時間を考えると、朝の早い便で行き、昼過ぎの便で帰る…といった、バスの時刻表に自分の行動をすべて合わせる綿密な計画が必須です。乗り遅れた場合、タクシーを呼ぶ以外に帰る手段がなくなるため、基本的には車でのアクセスを強く推奨します。

紅葉狩りの後に！「立久恵峡温泉」の日帰り入浴

立久恵峡の紅葉ハイキングを楽しんだ後、最大の魅力が「すぐに温泉に入れる」ことです。渓谷沿いには「立久恵峡温泉」があり、いくつかの旅館（例：「八光園」など）が点在しています。

これらの旅館では、日帰り入浴（立ち寄り湯）を受け付けている場合があります。紅葉の渓谷美を眺めながら露天風呂に入れる施設もあり、ハイキングでかいた汗と疲れを癒やすのに最高です。冷えた体を温めるのにも最適ですので、ぜひプランに組み込んでみてください。（※日帰り入浴の時間や料金は、事前に各施設にご確認ください）

まとめ：立久恵峡の紅葉と「出雲大社」のおすすめ周遊プラン

この記事では、2025年の「山陰の耶馬渓」こと、島根県出雲市の「立久恵峡（たちくえきょう）」の紅葉について、見頃の時期から、奇岩怪石（きがんかいせき）と紅葉が織りなす絶景の見どころ、そして最も重要な注意点である「服装・靴」や「アクセス」について詳しく解説してきました。

立久恵峡の最大の魅力は、荒々しい岩肌がそびえるダイナミックな渓谷美と、神戸川（かんのがわ）の清流、そして燃えるような紅葉が一体となった、まるで山水画のような景観です。出雲大社から車でわずか20～30分というアクセスの良さも、秋の出雲観光において見逃せないポイントです。

立久恵峡の紅葉狩りのおさらい

2025年の秋、立久恵峡の絶景ハイキングを成功させるために、絶対に押さえておくべき最重要ポイントをまとめます。

見頃の時期： 10月下旬から11月中旬。出雲市内の平地（出雲大社周辺など）よりも「一足早く」ピークを迎えるのが特徴です。
見どころ： 屏風岩（びょうぶいわ）などの「奇岩怪石」と紅葉のコントラスト。そして、渓谷に映える「赤い吊り橋（浮嵐橋など）」が絶好の撮影スポットです。
【最重要】服装と靴： 遊歩道は「軽い登山・ハイキング」です。落ち葉で滑りやすいため、ヒールや革靴は絶対不可。必ず「スニーカー」や「登山靴」で訪れてください。また、渓谷は冷えるため「上着」も必須です。
【注意】ライトアップ無し： 夜間ライトアップは一切ありません。渓谷は日が暮れるのが早いため、15時頃までの訪問がベストです。
アクセス： 車（無料駐車場あり）でのアクセスが基本です。公共バス（一畑バス）は1日に数本と極端に少ないため、時刻表の確認が必須です。
温泉： ハイキング後は、麓（ふもと）の「立久恵峡温泉」での日帰り入浴が、汗を流し冷えた体を温めるのに最高です。

「出雲大社」や「須佐神社」とセットで巡る観光モデルコース

立久恵峡の紅葉ハイキングは、所要時間（往復）が約1時間半～2時間程度です。出雲大社から車で約20～30分という立地の良さを活かし、出雲観光とセットで巡るのが最も賢いプランと言えます。

モデルコース①：午前「立久恵峡」→ 午後「出雲大社」（王道プラン）

混雑を避け、光が渓谷に差し込む午前中（9時～12時頃）に立久恵峡で紅葉ハイキングを楽しみます。ハイキング後は麓の温泉で汗を流すか、出雲市駅方面へ移動して「出雲そば」のランチ。
午後は、車で約20～30分移動し、「出雲大社」をゆっくりと参拝。「渓谷の絶景」と「神話の聖地」という、出雲の二大要素を一日で満喫できる最も効率的なプランです。

モデルコース②：午前「立久恵峡」→ 午後「須佐神社」（パワースポット巡り）

立久恵峡の紅葉を楽しんだ後、あえて出雲大社の混雑を避け、さらに南へ車を走らせます（立久恵峡から車で約30分）。そこは、日本一のパワースポットとも称される「須佐神社（すさじんじゃ）」です。
スサノオノミコトの御霊（みたま）が鎮まる本殿や、樹齢1300年を超える大杉のパワーは圧巻です。「渓谷の紅葉」と「日本一の聖地」という、出雲の深い自然と神話の世界にどっぷりと浸りたい方におすすめの玄人向けコースです。

2025年の秋は、出雲大社や松江の観光だけでなく、ぜひこの立久恵峡のダイナミックな紅葉ハイキングもプランに加え、神話の国の奥深い自然の美しさを体験してみてはいかがでしょうか。