妙高高原いもり池

新潟県

【2025】妙高高原いもり池の紅葉の見頃時期、見どころを解説

いもり池とは?「逆さ妙高」が美しい紅葉の名所

妙高高原いもり池の紅葉
新潟県を代表する高原リゾート、妙高高原。その中でも、シンボル的な存在である妙高山の姿を最も美しく映し出す場所として知られるのが「いもり池」です。特に、周囲の木々が色づく秋には、息をのむほどの絶景が広がります。ここではまず、いもり池がどのような場所で、なぜ紅葉の名所として人気なのか、その基本的な魅力をご紹介します。

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妙高山を映し出す鏡のような水面

いもり池の最大の魅力は、その水面にあります。波のない穏やかな日には、池の水面がまるで鏡のように、「越後富士」とも称される名峰・妙高山の雄大な姿をくっきりと映し出します。

これが有名な「逆さ妙高(さかさみょうこう)」です。秋になると、池の周囲を彩るモミジやシラカバの紅葉・黄葉が、この「逆さ妙高」に美しい彩りを添えます。山の稜線、紅葉、そして青空が完璧に水面に反射した光景は、まさに自然が創り出した芸術作品。多くの写真家や観光客が、この絶景を求めて訪れます。

一周15分の遊歩道で気軽に楽しめる

これほどの絶景でありながら、誰でも気軽に楽しめるアクセスの良さも、いもり池の大きな魅力です。池の周囲には約500mの遊歩道が整備されており、ゆっくり歩いても15~20分ほどで一周することができます。

さらに、この遊歩道は段差のないバリアフリーの木道になっています。そのため、本格的な登山の装備は一切不要。小さなお子様からご年配の方、そして車椅子を利用する方まで、誰もが安心して、気軽に紅葉散策を楽しめるのが嬉しいポイントです。

【2025年】いもり池の紅葉の見頃はいつ?

水面に映る「逆さ妙高」が、一年で最も美しく彩られる紅葉シーズン。標高約700mの高原に位置するいもり池は、平野部よりも一足早く秋の訪れを感じられます。ここでは、2025年の見頃予想と、お出かけ前に必ずチェックしたい最新情報の確認方法について詳しく解説します。

10月中旬から11月上旬がベストシーズン

いもり池の紅葉は、例年10月上旬頃から周囲の木々が色づき始め、ピークを迎えるのは10月中旬から11月上旬にかけてです。

ナナカマドやモミジの赤、シラカバやカエデの黄色が、妙高山の山肌を彩り、その姿が池の水面に映り込みます。特に、妙高山に初雪が降ると、山頂の「白」、中腹の「赤や黄色」、そして麓の「緑」という「三段紅葉」が見られることもあり、この時期だけの特別な絶景に出会えます。

2025年のピーク予想と最新の色づき状況の確認方法

2025年10月上旬現在、秋の気温は平年並みに推移する見込みです。そのため、紅葉の色づきも例年通りに進むと予想されます。2025年のピークは、10月の第3週から11月の第一週にかけてとなる可能性が高いでしょう。

より正確な情報を得るためには、お出かけ前に以下の方法で最新の状況を確認するのがおすすめです。

  • 妙高高原ビジターセンターの公式サイト・ライブカメラ:
    いもり池の目の前にあるビジターセンターの情報が最も確実です。公式サイトには「いもり池ライブカメラ」が設置されており、現在の池の様子や紅葉の色づき具合、妙高山の見え方をリアルタイムで確認できます。
  • 妙高市観光協会の公式サイト:
    妙高高原エリア全体の紅葉情報が発信されます。
  • SNS(InstagramやX):
    「#いもり池」や「#逆さ妙高」のハッシュタグで検索すると、訪れた人の最新の写真を見ることができます。

紅葉の見どころとおすすめ散策&撮影スポット

いもり池の魅力は、そのコンパクトな敷地の中に、紅葉の美しい見どころが凝縮されている点にあります。池を一周する短い散策路を歩くだけで、次々と現れる絶景に心を奪われることでしょう。ここでは、散策の拠点となる施設と、必ず見ておきたい2つの紅葉の楽しみ方をご紹介します。

【最大の見どころ】紅葉に染まる「逆さ妙高」

いもり池を訪れる誰もがお目当てにするのが、水面に映る「逆さ妙高」と紅葉の共演です。

「越後富士」の愛称を持つ名峰・妙高山が、秋の衣をまとって赤や黄色に染まり、その雄大な姿を鏡のような水面に映し出す光景は、まさに圧巻の一言。池の周りを彩る木々の紅葉が、まるで絵画の額縁のように、その絶景を一層引き立てます。この日本を代表する秋の風景を、ぜひ写真に収めてください。

【遊歩道】湿原の草紅葉(くさもみじ)

いもり池の周囲は湿原になっており、池を一周するバリアフリーの木道が整備されています。この遊歩道を歩くと、見上げる木々の紅葉だけでなく、足元に広がる「草紅葉(くさもみじ)」も楽しむことができます。

湿原の草や水生植物が、秋の深まりと共に黄金色や赤褐色に色づく様子は、派手さはないものの、非常に趣があります。木々の紅葉と草紅葉が織りなす、多彩な秋の色を探しながら歩くのも、いもり池ならではの楽しみ方です。

【妙高高原ビジターセンター】散策の拠点

いもり池の散策の拠点となるのが、池のほとりに建つ「妙高高原ビジターセンター」です。いもり池の駐車場もこの施設に隣接しています。

館内では、妙高戸隠連山国立公園の自然について学べる展示や、最新の紅葉情報、散策路の状況などを確認できます。カフェも併設されており、大きな窓からいもり池と妙高山を眺めながら、暖かいコーヒーや名物のお蕎麦をいただくこともできます。散策前後の休憩や情報収集に、ぜひ立ち寄りましょう。

「逆さ妙高」の絶景写真を撮るための3つのコツ

いもり池を訪れたなら、誰もが挑戦したくなるのが、水面に映る「逆さ妙高」と紅葉の絶景写真。しかし、ただシャッターを押すだけでは、その美しさを最大限に引き出すのは難しいことも。ここでは、感動的な一枚を撮影するために、知っておきたい3つの簡単なコツをご紹介します。

【コツ1】風のない「早朝」を狙う

「逆さ妙高」の写真を撮る上で、最も重要な条件が「水面」の状態です。池の水面が波一つなく、鏡のようになっていることが、美しい反射を得るための絶対条件。そのためには、風がほとんど吹かない時間帯を狙う必要があります。

一日の中で、最も風が穏やかなのは「早朝」です。日が高くなると、地面が温められて上昇気流が発生し、風が吹きやすくなります。観光客が少ない早朝の澄んだ空気の中、完璧な水鏡に映る逆さ妙高を狙ってみましょう。

【コツ2】定番の撮影ポイントは「芭蕉苑」側

いもり池の遊歩道はどこからでも妙高山を望めますが、最もバランスの良い構図で撮影できる定番のポイントがあります。それが、妙高高原ビジターセンターや、お蕎麦屋さん「芭蕉苑」がある、池の南東側の木道デッキです。

この場所からは、妙高山の山頂がちょうど真ん中に見える、安定感のある構図で撮影することができます。手前に広がる湿原の草紅葉や、左右の木々の紅葉をフレームのように入れて撮るのがおすすめです。

【コツ3】偏光(PL)フィルターを活用する

少し専門的になりますが、もし一眼レフカメラなどをお持ちなら「偏光(PL)フィルター」というアクセサリーを使ってみましょう。これは、レンズの前に取り付ける特殊なフィルターで、水面の余計なギラつき(反射)を抑える効果があります。

このフィルターを使うと、水面の反射が取り除かれ、水面に映った妙高山や紅葉の色が、よりくっきりと、鮮やかに写ります。空の青さも一層際立ち、プロが撮影したような深みのある一枚に。まさに「逆さ妙高」を撮るための必須アイテムです。

アクセス・駐車場情報|妙高高原ICからすぐ

いもり池は、その絶景にもかかわらず、非常にアクセスしやすい場所にあります。特に車でのアクセスは抜群で、高速道路のインターチェンジからもすぐ。ここでは、車と公共交通機関それぞれのアクセス方法と、紅葉シーズンの混雑を避けるためのポイントを解説します。

【車】上信越道「妙高高原IC」からのアクセスと無料駐車場

いもり池へのアクセスは、車が最も便利です。上信越自動車道の「妙高高原IC」で降り、国道18号線を経由して約5~10分で到着します。高速道路の出口から非常に近いのが嬉しいポイントです。

駐車場は、散策の拠点となる妙高高原ビジターセンターに隣接する駐車場(約100台)を無料で利用できます。ただし、紅葉シーズンの週末は混雑するため、満車になる場合もあります。

【電車・バス】妙高高原駅からのアクセス

公共交通機関を利用する場合、えちごトキめき鉄道の「妙高高原駅」が起点となります。

駅からは、杉野沢や赤倉温泉方面へ向かう路線バス(妙高市営バスなど)に乗車し、「いもり池入口」バス停で下車します。所要時間は約10分です。

ただし、バスの運行本数は1~2時間に1本程度と少ないため、利用する場合は、事前に往復のバスの時刻表を綿密に確認しておくことが必須です。タクシーを利用すれば、駅から5~10分ほどで到着します。

紅葉シーズンの混雑状況と回避のポイント

紅葉がピークを迎える10月中旬から11月上旬の土日・祝日は、多くの観光客で賑わいます。特に、天気の良い日の午前10時頃から午後2時頃にかけては、駐車場が満車に近くなり、池を周回する遊歩道も混雑します。

美しい「逆さ妙高」を静かに楽しみたいのであれば、平日に訪れるのが最もおすすめです。週末にしか行けない場合は、風が穏やかで人も少ない早朝の時間帯を狙って訪れると、最高の景色に出会える可能性が高まります。

料金・服装と合わせて立ち寄りたい周辺スポット

いもり池への訪問を計画する上で、最後に料金や服装といった実用的な情報を確認しておきましょう。また、いもり池の散策は短時間で楽しめるため、ぜひ周辺の魅力的なスポットと組み合わせて、妙高高原の秋を一日満喫するプランを立ててみてください。

入場は無料!

いもり池および妙高高原ビジターセンターへの入場は、すべて無料です。これほどの絶景を、誰でも気軽に、しかも無料で楽しめるのは、いもり池の最大の魅力の一つと言えるでしょう。駐車場も無料なので、交通費以外はほとんどお金をかけずに、美しい秋の一日を過ごすことができます。

服装は暖かい上着が必須

紅葉シーズンである10月中旬から11月上旬の妙高高原は、標高が高いため、平地に比べて気温がかなり低くなります。天気が良くても日中の気温が10度を下回ることも珍しくありません。

散策路は平坦で歩きやすいですが、フリースやライトダウンといった暖かい上着は必ず持参しましょう。特に、風のない水鏡を狙って早朝に訪れる場合は、冬に近い服装で臨むことをおすすめします。靴は、木道が濡れている可能性もあるため、滑りにくいスニーカーなどが安心です。

周辺の温泉や苗名滝(なえなたき)

いもり池の散策を楽しんだ後は、ぜひ周辺の観光スポットへ足を延ばしてみましょう。

  • 妙高高原の温泉:
    いもり池の周辺には、赤倉温泉や池の平温泉といった名湯が点在しています。多くの旅館やホテルで「日帰り入浴」が可能なので、紅葉で冷えた体を温泉で温めるのは最高の贅沢です。
  • 苗名滝(なえなたき):
    いもり池から車で約15分の場所にある「苗名滝」も、妙高を代表する紅葉の名所です。「日本の滝百選」にも選ばれており、地震のように轟音を立てて水が流れ落ちる様子は迫力満点。静かないもり池とは対照的な、ダイナミックな秋の絶景を楽しめます。

まとめ

妙高高原いもり池の紅葉
この記事では、2025年の妙高高原・いもり池の紅葉について、見頃の時期や見どころ、そして絶景写真を撮るためのコツまで詳しく解説しました。

いもり池の最大の魅力は、なんといっても水面に映る「逆さ妙高」と紅葉の共演です。見頃となる10月中旬から11月上旬にかけて、その景色はまさに一枚の絵画のような美しさ。この絶景が、誰でも歩けるバリアフリーの遊歩道から、しかも無料で楽しめるというのは、非常に大きな魅力です。

完璧な「逆さ妙高」を写真に収めたいなら、風のない早朝が絶好のチャンス。少し早起きして、静寂の中で感動的な風景と向き合ってみてはいかがでしょうか。

散策を楽しんだ後は、周辺の温泉や苗名滝など、他の観光スポットと組み合わせるのもおすすめです。ぜひこの記事を参考に、新潟県が誇る雄大な秋の絶景を満喫してください。

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