夏油高原の紅葉

岩手県

【2025】夏油高原温泉郷の紅葉の見頃時期や見どころを解説

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【2025年最新】夏油高原の紅葉の見頃はいつ?現在の色づき状況

夏油高原の紅葉
岩手県北上市が誇る紅葉の名所「夏油高原(げとうこうげん)」。冬は国内有数の豪雪スキー場として知られますが、秋には広大なブナ原生林が黄金色に染まり、訪れる人々を魅了します。また、秘湯として名高い「夏油温泉郷」も擁し、「紅葉」と「温泉」を同時に楽しめるのが最大の魅力です。

2025年に夏油高原の紅葉狩りを計画されている方へ、最も重要な「見頃の時期」について。夏油高原は標高差が大きいため、「どこで見るか」によって見頃が大きく異なるのが特徴です。その最新状況と見頃の傾向を詳しく解説します。

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2025年の見頃ピーク予想(ゴンドラ山頂・温泉郷エリア)

夏油高原の紅葉は、標高の高い「ゴンドラ山頂(夏油高原スキー場)」エリアから始まり、徐々に標高の低い「夏油温泉郷」エリアへと降りてきます。

【例年の見頃ピーク】

  • ゴンドラ山頂(標高約1,000m~)10月上旬 ~ 10月中旬
  • 夏油高原温泉郷(標高約700m~)10月中旬 ~ 10月下旬
  • 入畑ダム周辺(山麓):10月下旬 ~ 11月上旬

2025年もこの傾向は同様で、9月下旬から山頂の色づきが始まり、10月中旬にはゴンドラ中間地点が見頃を迎えました。

現在の色づき状況と最新情報(※10月下旬はピーク過ぎ?最新情報を確認)

秋の紅葉は、その年の気候(特に朝晩の冷え込み)によって進行速度が大きく変わります。お出かけ前には、必ず最新情報を確認しましょう。

【2025年10月21日 現在の状況】

ゴンドラ山頂エリア(夏油高原スキー場)の紅葉は、残念ながら見頃のピークを過ぎ、落葉が始まっています。

しかし、夏油高原の紅葉はまだ終わっていません!

現在(10月21日時点)は、標高を下げた「夏油温泉郷(元湯夏油)」周辺や、そこへ至るアクセス道路(県道)沿いが、まさに「見頃の最盛期」を迎えています!

今週末(10月25日・26日)は、秘湯の湯けむりと鮮やかな紅葉のコントラストを楽しむのに絶好のタイミングとなりそうです。さらに麓の「入畑ダム」周辺も色づきが進んでおり、これから見頃を迎えます。

最新の紅葉状況やゴンドラの運行状況は、「夏油高原スキー場」の公式サイトや公式SNS(XやInstagram)で確認するのが最も確実です。

標高差で長く楽しめる!夏油高原の紅葉の特徴

夏油高原の紅葉の最大の特徴であり、魅力でもあるのが、まさにこの「標高差」です。

山頂から山麓まで標高差が約500m以上あるため、紅葉前線がゆっくりと山を降りてきます。これにより、9月下旬の山頂の色づき始めから、11月上旬の山麓の見頃終わりまで、約1ヶ月以上もの長期間、エリア内のどこかで紅葉を楽しむことができます。

「ゴンドラ山頂のピークを逃してしまった」と諦める必要はありません。 10月下旬の今は、車でアクセスできる温泉郷エリアが最高の見頃です。

このように、訪れる時期によって「ゴンドラでの空中散歩」を楽しむか、「温泉郷での湯治」を楽しむか、目的を変えて紅葉狩りができるのが、夏油高原の奥深さと言えるでしょう。

夏油高原の紅葉スポット5選【見どころ完全ガイド】

夏油高原は、スキー場のゲレンデを活用したパノラマビューから、手つかずの原生林に抱かれた秘湯まで、多彩な紅葉スポットが点在しています。どこを訪れるかで、まったく違う秋の表情に出会えるのが魅力です。ここでは、夏油高原エリアで絶対に外せない、おすすめの紅葉スポットを5つ厳選してご紹介します。

① 夏油高原ゴンドラ|圧巻の「紅葉じゅうたん」を空中散歩

夏油高原スキー場が紅葉シーズンに特別運行する「夏油高原ゴンドラ」は、エリア随一の絶景スポットです。片道約15分、標高差約450mを登るゴンドラの車窓からは、まさに「紅葉のじゅうたん」と呼ぶにふさわしい光景が眼下に広がります。

ブナやナラ、カエデなどが織りなす黄金色と赤色のグラデーションは圧巻の一言。山頂駅に到着すれば、展望台から焼石連峰や北上市内、天気が良ければ鳥海山まで一望できる大パノラマと紅葉のコラボレーションが楽しめます。

(※注意:2025年10月21日現在、山頂付近の見頃は過ぎています。ゴンドラを利用する場合は、中腹から麓にかけての紅葉を楽しむ形となります。最新の運行状況・紅葉状況を必ず公式サイトでご確認ください。)

② 元湯夏油(夏油温泉)|湯けむりと紅葉が織りなす秘湯の絶景

紅葉シーズンのハイライトの一つが、全国屈指の秘湯「元湯夏油(げとうおんせん)」です。ここは豪雪のため冬季は閉鎖される(11月上旬~)文字通りの秘湯で、紅葉の時期が訪れることのできる最後のチャンスとなります。

渓流(夏油川)の川岸に、湯治場情緒あふれる茅葺き屋根の湯小屋が点在し、そこかしこから湯けむりが立ち上っています。その背景を、燃えるような紅葉が彩る光景は、まさに日本の原風景とも言える美しさです。

10月下旬の今、まさにこの温泉郷エリアが見頃のピークを迎えています。渓流沿いの露天風呂に浸かりながら見上げる紅葉は、言葉にできないほどの感動を与えてくれます。

③ 入畑ダム(いりはたダム)|湖面に映る「逆さ紅葉」

夏油高原温泉郷へのアクセス途中にあるのが「入畑ダム」と、それによってできた「入畑湖(いりはたこ)」です。このダム湖周辺も、山麓の紅葉スポットとして見逃せません。

見頃は温泉郷エリアより少し遅い10月下旬から11月上旬。ブナやナラの紅葉が、エメラルドグリーンの湖面に映り込む「逆さ紅葉」が非常に美しいスポットです。湖畔には展望台や公園も整備されており、ドライブの休憩がてら立ち寄るのに最適です。

特に風のない穏やかな日の朝は、水鏡に映る紅葉が鮮やかです。

④ 夏油渓谷のブナ原生林|手つかずの自然と黄金色のトンネル

夏油温泉郷へ向かう県道122号線(夏油温泉江釣子線)は、途中から「夏油渓谷」沿いを走るルートとなります。この道中こそが、素晴らしい紅葉ドライブコースです。

この一帯は日本有数のブナの原生林が広がっており、紅葉シーズンには一斉に黄金色に輝きます。車窓からは、まるで「黄金色のトンネル」をくぐり抜けているかのような光景が続きます。道幅は狭くカーブも多いため運転には注意が必要ですが、車を停められるスペースを見つけて(※駐停車は安全な場所に)、ぜひその美しさを堪能してください。

⑤ 瀬美温泉・水神温泉|アクセス途中の穴場スポット

入畑ダムを越え、元湯夏油の手前にあるのが「瀬美温泉(せみおんせん)」や「水神温泉(すいじんおんせん)」といった温泉宿です。これらの温泉宿周辺も、渓流沿いの美しい紅葉が楽しめる穴場スポットです。

特に瀬美温泉は、渓流に架かる吊り橋や、趣のある露天風呂からの紅葉が見事です。元湯夏油ほどの野趣はありませんが、近代的な施設で快適に紅葉と温泉を楽しみたい方には、こちらの日帰り入浴もおすすめです。

紅葉狩りとセットで!夏油高原温泉郷「日帰り入浴」おすすめ3選

夏油高原の紅葉狩りは、その名の通り「温泉郷」の存在によって、他の名所とは一線を画す特別な体験となります。特に10月下旬の現在は、温泉郷エリアが紅葉のピークを迎えており、紅葉狩りと日帰り入浴はまさに「セットで楽しむべき」メインイベントです。

ゴンドラで冷えた体を温めるもよし、湯に浸かりながら燃えるような紅葉を見上げるもよし。野趣あふれる秘湯から、近代的な施設まで、夏油高原エリアのおすすめ日帰り入浴スポットを3つ厳選してご紹介します。

① 元湯夏油|渓流沿いの野趣あふれる露天風呂めぐり

「紅葉」と「温泉」の最も贅沢なコラボレーションを体験したいなら、迷わず「元湯夏油(もとゆげとう)」を目指すべきです。ここは11月上旬には豪雪のため閉鎖されてしまう、まさに「秘湯」。紅葉の時期は、この世のものとは思えない絶景に出会える最後のチャンスです。

魅力は、渓流(夏油川)の川岸に点在する複数の露天風呂。湯治場情緒あふれる茅葺き屋根の湯小屋や、岩で囲まれただけの野趣あふれる湯船が、燃えるような紅葉に包み込まれます。立ち上る湯けむりと、鮮やかな赤・黄色のコントラストは、まさに圧巻の一言です。

「大湯」「真湯(しんゆ)」「疝気の湯(せんきのゆ)」など、それぞれ泉質や温度が異なる湯船をめぐるのも楽しみの一つ。特に「大湯」は足元からプクプクと源泉が湧き出す珍しい温泉です。(※一部は混浴ですが、女性専用の露天風呂「滝の湯」や、時間帯による女性専用タイムが設けられています)。

10月下旬の今、まさに紅葉が最盛期。日帰り入浴の受付時間(例:午前10時~午後3時頃までなど、要確認)を確認し、この時期だけの絶景温泉をぜひ体験してください。

② 夏油高原温泉 兎森の湯|ゴンドラ後に最適な立ち寄り湯

夏油高原ゴンドラを楽しんだ後に、最もアクセスしやすく便利なのが「夏油高原温泉 兎森の湯(うさぎもりのゆ)」です。これはゴンドラ乗り場があるスキー場のセンターハウス内に併設された温泉施設です。

秘湯の「元湯夏油」とは対照的に、近代的で清潔な設備が整っているのが特徴。内湯は広々としたガラス張りで、露天風呂も完備されています。泉質は弱アルカリ性の単純温泉で、肌に優しく「美肌の湯」とも言われています。

ゴンドラ山頂で冷えた体を温めるのに最適で、洗い場なども充実しているため、汗を流してさっぱりしたい方にはこちらがおすすめです。窓からは、ゲレンデの斜面や山麓に広がる紅葉(10月下旬は見頃)を眺めることができます。ゴンドラとセットで利用するのが王道の楽しみ方です。

③ 瀬美温泉|近代的な施設と渓流露天風呂

「元湯夏油」ほどのワイルドさ(野趣)は求めないけれど、渓流沿いの紅葉と温泉をゆっくり楽しみたい、という方におすすめなのが「瀬美温泉(せみおんせん)」です。

元湯夏油よりも手前(山麓側)に位置する、近代的な旅館です。こちらも渓流沿いに趣向を凝らした露天風呂(岩風呂、檜風呂など)を持っており、日帰り入浴を受け入れています。元湯夏油と同様、このエリアも10月下旬が見頃のピークです。

旅館の建物から渓流に架かる吊り橋も紅葉スポットとして人気があります。館内にはレストランや休憩所も完備されているため、紅葉ドライブの途中で、食事と入浴をセットでゆっくりと楽しみたい場合に最適です。快適な設備で、夏油の紅葉と良質な湯を堪能できるスポットです。

【2025年】夏油高原ゴンドラの営業時間と料金

夏油高原の紅葉を空中から楽しむ「紅葉ゴンドラ」。山頂付近の紅葉はピークを過ぎましたが、中腹から麓にかけての紅葉はまだ楽しめます。なにより、2025年の営業は今週末(10月25日・26日)が最後となります!

ゴンドラに乗るか、秘湯の「元湯夏油」に直行するか、計画を立てる上で非常に重要な、2025年のゴンドラ運行情報を詳しく解説します。

2025年の紅葉ゴンドラ営業期間と時間

【営業期間】

2025年の秋季特別営業は、以下の日程で運行されています。

  • 2025年10月11日(土) ~ 10月19日(日)
  • (今週末)2025年10月25日(土) ~ 10月26日(日)

【最重要】
本日(10月21日)を含む平日(10月20日~24日)は、ゴンドラは運行していません。今週末の10月25日・26日が、2025年の紅葉ゴンドラに乗れる最後のチャンスとなります。

【営業時間】

  • 10:00 ~ 15:30
  • (上り最終乗車時刻:15:00

※山頂は冷え込むため、最終便に近い時間の利用は特に防寒対策を万全にしてください。
※天候(強風や濃霧など)により、予告なく運休または営業時間が変更される場合があります。訪問前に必ず公式サイトで最新の運行状況を確認しましょう。

ゴンドラの往復料金と割引情報

ゴンドラの利用料金(往復)は以下の通りです。

  • 大人(中学生以上):1,500円
  • 小学生:1,000円
  • 未就学児:無料
  • ペット:500円(※ケージまたはリード必須)

割引情報については、JAF会員証の提示などで割引が適用される場合があります。また、「兎森の湯」の入浴券がセットになったお得なパックが販売されていることもあるため、チケット購入時に窓口で確認してみることをおすすめします。

混雑状況と回避のコツ(週末・ピーク時)

紅葉ゴンドラのピーク(10月中旬)の週末は、チケット購入窓口やゴンドラ乗り場で30分以上の待機列ができることも珍しくありません。

今週末(10月25日・26日)は、山頂のピークこそ過ぎていますが、「最終営業日」ということで、多くの人が「最後のチャンス」として訪れる可能性があります。また、麓の温泉郷エリアが見頃ピークのため、夏油高原全体への訪問者が多いことが予想されます。

【混雑回避のコツ】

  1. 朝一番(午前10時)を狙う
    営業開始と同時に乗車するのが最も確実です。駐車場も空いており、スムーズに行動できます。
  2. 午後遅めの時間(午後2時以降)を狙う
    日帰りの方が帰り始める時間帯は、上り便が空く傾向にあります。ただし、上り最終が午後3時のため、山頂での滞在時間が短くなる点に注意が必要です。

時間に余裕を持ち、もし混雑していても焦らず、麓の温泉郷エリア(元湯夏油など)を先に楽しむなど、柔軟に計画を変更するのも一つの手です。

夏油高原の紅葉を安全に楽しむための注意点

夏油高原の紅葉は、「ゴンドラ山頂」のパノラマ、「温泉郷」の秘湯情緒、そして「渓谷」の原生林と、多彩な魅力に溢れています。しかし、これらの絶景はすべて岩手県の豪雪地帯、奥深い山間部にあることを忘れてはいけません。

安全に、そして快適に紅葉狩りを満喫するためには、特有の「寒さ」「道路事情」「野生動物」に対する正しい準備が不可欠です。訪問前に必ず確認すべき、3つの重要な注意点を詳しく解説します。

紅葉狩りに適した服装と持ち物【山頂の防寒対策は必須】

紅葉が見頃を迎える10月中旬から下旬の夏油高原を、平地の秋の服装で訪れるのは非常に危険です。特にゴンドラで山頂(標高約1,000m)へ登る場合は、麓の北上市街地とは別世界と考えましょう。

【気温の目安】
麓の気温が15度あっても、山頂は風も強いため、体感温度は5度以下、日によっては氷点下(真冬並み)になることも珍しくありません。10月下旬の現在は、温泉郷エリア(標高約700m)でも朝晩はかなり冷え込みます。

【服装のポイント】

  • アウター(上着):必須です。薄手のダウンジャケット、フリース付きのマウンテンパーカー、冬用コートなど、風を通さず保温性の高いものを必ず用意してください。
  • 中間着:フリースやセーター、厚手のカーディガンなど。
  • インナー:ヒートテックなどの保温性の高い長袖インナーがおすすめです。着脱して体温調節ができる「重ね着(レイヤリング)」が基本です。
  • 靴:ゴンドラ山頂の散策や、温泉郷周辺(元湯夏油など)を歩く場合でも、遊歩道は整備されていますが、落ち葉や霜で滑りやすくなっています。履き慣れたスニーカーは最低ライン、できれば防水性のあるトレッキングシューズが安心です。

【必須の持ち物】

  • 防寒小物(手袋、ニット帽、ネックウォーマー):特に山頂に行く場合は、耳や手が非常に冷えます。
  • 使い捨てカイロ:持っていると非常に重宝します。
  • 雨具(折りたたみ傘・レインウェア):山の天気は変わりやすいため、必ず携帯しましょう。

「少し大げさかな?」と思うくらいの防寒対策が、夏油高原ではちょうど良いと覚えておきましょう。

アクセス道路(県道)の状況と運転の注意点(道幅・カーブ)

夏油高原温泉郷へのアクセス道路(県道122号線)は、途中から道幅が狭くなり、運転には細心の注意が必要です。

特に、中腹の「入畑ダム」を過ぎてから「元湯夏油」や「夏油高原スキー場」へ至る区間は、大部分がセンターラインのない狭い山道となります。

  • 道幅:対向車とのすれ違いが困難な箇所が連続します。待避所を活用し、譲り合いの精神で運転してください。
  • カーブ:ブラインドカーブ(見通しの悪いカーブ)が非常に多いです。カーブミラーを確認し、対向車が来ても安全に停止できる速度で走行しましょう。
  • 路面状況:紅葉シーズンは、濡れた落ち葉が路面を覆っていることが多く、スリップしやすい状態です。急ブレーキや急ハンドルは避けましょう。

紅葉シーズンの週末は、温泉郷を目指す車で交通量が増えます。運転に自信がない方は、時間に十分すぎるほどの余裕を持ってください。なお、この県道は11月上旬~中旬には冬季閉鎖(通行止め)となります。

熊(クマ)との遭遇対策【熊鈴・ラジオの携帯】

【最重要】夏油高原一帯は、ツキノワグマの生息地です。

紅葉の時期は、熊が冬眠前にエサ(ブナの実など)を求めて活発に行動する時期と重なります。温泉郷周辺や遊歩道、ゴンドラ山頂駅周辺を散策する際は、熊との不意の遭遇を避ける対策が必須です。

  • 熊鈴(クマよけの鈴)を必ず携帯する。
  • 携帯ラジオを小さな音で流しながら歩き、人間の存在を知らせる。
  • できるだけ単独行動を避け、複数人で会話をしながら歩く。
  • 熊の活動が活発になる早朝や夕暮れ時は、特に音を出す対策を徹底する。
  • 食べ物の匂いがするゴミは、密閉して必ず持ち帰る(絶対に捨てない)。

「元湯夏油」の露天風呂に入っているすぐそばの茂みに熊が出た、という目撃情報も過去にはあります。秘境の自然にお邪魔するという意識を持ち、安全対策を怠らないようにしましょう。

夏油高原温泉郷(岩手県北上市)へのアクセス方法

岩手県が誇る紅葉と秘湯の地、夏油高原。その拠点は、東北新幹線も停車する「JR北上駅」がある岩手県北上市です。

北上市街地から夏油高原までは、約25km~30kmほどの山道となります。アクセスは「車(マイカー・レンタカー)」が圧倒的に便利で現実的です。公共交通機関(バス)も存在しますが、運行期間や本数が非常に限られているため、綿密な事前計画が必須となります。

【車】北上江釣子ICからのアクセスと所要時間

高速道路を利用する場合の最寄りICは、東北自動車道「北上江釣子IC(きたかみえづりこインター)」です。秋田自動車道の「北上西IC」も近いですが、北上江釣子ICからの方が市街地を経由するため、買い出しなどにも便利です。

  • ICからのルート:
    北上江釣子ICから国道107号線を経由し、県道122号線(夏油温泉江釣子線)に入ります。あとは道なりに山側へ進むと、入畑ダム、瀬美温泉、夏油高原スキー場分岐、元湯夏油へと続きます。

【目的地別の所要時間(ICから)】

  • 入畑ダムまで:約20~25分
  • 瀬美温泉まで:約30~35分
  • 夏油高原スキー場(ゴンドラ乗り場)まで:約40~45分
  • 元湯夏油(秘湯エリア)まで:約50分~1時間

【運転の注意点】
前のセクションでも触れましたが、「入畑ダム」を過ぎたあたりから、道幅は急激に狭くなります。センターラインのないブラインドカーブが連続するため、対向車と濡れた落ち葉には細心の注意を払い、日中でもライトを点灯して慎重に運転してください。

無料駐車場の場所と収容台数(ゴンドラ・各温泉)

夏油高原エリアの駐車場は、目的地ごとにはっきりと分かれています。

  1. 夏油高原スキー場(ゴンドラ):
    ゴンドラ乗り場があるセンターハウス前には、数千台を収容できる大規模な無料駐車場が完備されています。紅葉シーズンの週末でも、満車で停められないという心配はまずありません。
  2. 元湯夏油(秘湯エリア):
    温泉郷の入口に、宿泊者および日帰り入浴客用の無料駐車場があります。ただし、こちらはスキー場ほどの規模はなく、紅葉ピーク時の週末(まさに今)の昼前後は、混雑して満車に近くなることもあります。
  3. 瀬美温泉など:
    各温泉宿にも、宿泊・日帰り客用の無料駐車場が完備されています。

目的の場所の駐車場に停めて、そこから散策や入浴を楽しむ形となります。

【公共交通機関】JR北上駅からのシャトルバス・タクシー

車以外でアクセスする場合の起点は、JR「北上駅」です。

■ シャトルバス・路線バス

北上駅(主に西口)からは、目的地別にバスが運行されています。ただし、【最重要】どちらも運行期間が限定的で、本数が非常に少ないため、利用難易度は高めです。

  • ① 夏油高原スキー場(ゴンドラ)行き:
    紅葉ゴンドラの運行日(主に土日祝)に合わせて、無料または有料のシャトルバスが運行されることがあります。2025年については、今週末(10月25日・26日)の運行有無を「夏油高原スキー場」の公式サイトで必ず確認してください。
  • ② 元湯夏油(秘湯エリア)行き:
    こちらは路線バス(岩手県交通など)または予約制の送迎バスが運行されています。ただし、「元湯夏油」自体が11月上旬に冬季閉鎖となるため、このバスも間もなく(例年11月初旬で)今シーズンの運行を終了します。1日に2~3本程度と本数も限られるため、時刻表の確認は必須です。

■ タクシー

バスの時間が合わない場合、北上駅前からタクシーを利用することも可能です。

  • 所要時間:約50分~1時間
  • 料金目安:片道 約9,000円~12,000円程度

秘湯エリア(元湯夏油)では流しのタクシーはまず捕まらないため、乗車時に運転手さんに帰りの迎えを予約しておく必要があります。

これらの事情から、やはり夏油高原の紅葉を自由に満喫するには、レンタカーを含む車でのアクセスを強くおすすめします。

まとめ:2025年の夏油高原は「ゴンドラ」と「秘湯」で紅葉を丸ごと楽しもう

今回は、2025年の夏油高原の紅葉について、見頃の時期、見どころ、温泉情報、そしてゴンドラ情報やアクセス・注意点までを詳しく解説しました。

夏油高原の最大の魅力は、「①ゴンドラでの空中散歩」「②秘湯での紅葉狩り」という、標高差を活かした2つの異なる紅葉体験が一度に楽しめることにあります。

【2025年10月21日現在の状況とポイント】

  1. 見頃は「温泉郷エリア」がピーク!
    ゴンドラ山頂の紅葉はピークを過ぎましたが、「元湯夏油」を中心とする温泉郷エリアが、まさに今、見頃の最盛期を迎えています!湯けむりと燃えるような紅葉のコントラストは、今しか見られない絶景です。
  2. ゴンドラは今週末が「最終チャンス」!
    中腹の紅葉を楽しめる「紅葉ゴンドラ」は、今週末の10月25日(土)・26日(日)が2025年の最終営業となります。乗車を検討している方は、この機会を逃さないようにしてください。
  3. 秘湯も「もうすぐ閉鎖」!
    全国屈指の秘湯「元湯夏油」は、豪雪のため11月上旬には冬季閉鎖に入ります。紅葉に包まれた野趣あふれる露天風呂を体験できるのも、本当に残りわずかな期間です。

2025年の夏油高原の秋は、まさにクライマックスを迎えています。訪問を計画されている方は、以下の安全対策を万全にして臨んでください。

  • 防寒対策は「真冬並み」で:
    特にゴンドラ山頂へ行く場合は、ダウンや手袋、ニット帽が必須です。温泉郷エリアでも朝晩は氷点下近くまで冷え込みます。
  • 熊対策は「必須」:
    熊鈴やラジオを必ず携帯し、人間の存在を知らせてください。
  • 運転は「慎重に」:
    入畑ダムから先は、道幅が狭く対向車とのすれ違いが困難な箇所が続きます。濡れた落ち葉にも注意し、ゆっくりと安全運転を心がけましょう。

「ゴンドラ」か「秘湯」か、あるいはその両方か。ご自身の目的と時間に合わせて、2025年最後の夏油高原の秋を、心ゆくまで満喫してください。

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