那谷寺の紅葉

石川県

【2025】那谷寺の紅葉の見頃時期、見どころを解説

那谷寺とは?ミシュランも認めた「奇岩遊仙境」の絶景

那谷寺の紅葉
石川県小松市に佇む「那谷寺(なたでら)」は、ただ美しいだけでなく、見る者を圧倒するような、ダイナミックで神秘的な景観を持つ寺院です。特に、奇岩と紅葉が織りなす秋の風景は、多くの観光客や写真愛好家を魅了してやみません。ここではまず、那谷寺がどのようなお寺なのか、その歴史的背景と最大の見どころをご紹介します。

【2025】石川県でおすすめの紅葉スポット7選と見頃時期予想
【2025】石川県でおすすめの紅葉名所7選と見頃時期予想

【2025】石川県の紅葉見頃時期のエリア別予想 石川県は日本海に面し、霊峰白山から能登半島まで、豊かな自然環境が広がっています。 この多様な地形こそが、石川県の紅葉の魅力です。 高地から順に色づきが始 ...

続きを見る

1300年の歴史を持つ白山信仰の古刹

那谷寺の創建は、奈良時代の717年(養老元年)。開創1300年を超える、非常に歴史の深い古刹です。古くから、日本三名山の一つである「白山(はくさん)」を信仰する「白山信仰」の寺として、多くの人々の信仰を集めてきました。

境内は、奇岩が集まる岩窟や霊石を「母の胎内」とし、そこを巡ることで魂が清められ、新しく生まれ変わるという「自然智(じねんち)」の教えが息づいています。

ミシュランも認めた「奇岩遊仙境」の絶景

那谷寺の名を世界に知らしめたのが、その唯一無二の景観です。境内中心部に広がる庭園「奇岩遊仙境(きがんゆうせんきょう)」の眺めは、フランスで発行されている旅行ガイドブック「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で一つ星を獲得し、「わざわざ旅行する価値がある」と評価されています。

長い年月の侵食によって生まれた、白く奇妙な形をした岩壁と、そこに開いた洞窟群が、まるで仙人が住む世界のような、神秘的な風景を創り出しています。秋になると、この白い岩肌を背景に、モミジの赤や黄色が鮮やかに映え、言葉を失うほどの絶景が広がります。

【2025年】那谷寺の紅葉の見頃はいつ?

ミシュランも認めた那谷寺の絶景が、一年で最も美しく輝く紅葉の季節。この感動的な風景を最高のタイミングで味わうために、まずは紅葉の見頃の時期をしっかりと把握しておきましょう。ここでは、例年の傾向から導き出す2025年のベストシーズンと、お出かけ前に役立つ最新情報の確認方法について詳しく解説します。

11月上旬から下旬がベストシーズン

那谷寺の紅葉は、例年10月下旬頃から色づき始め、見頃のピークを迎えるのは11月上旬から11月下旬にかけてです。

境内にはヤマモミジやカエデ、イチョウといった木々が約200本植えられており、白く美しい奇岩遊仙境の岩肌を、赤や黄色の鮮やかな色彩で染め上げます。特に、展望台から見下ろす錦秋の風景は圧巻の一言。この時期に合わせて、後述する夜間ライトアップも開催され、那谷寺が最も華やぐ季節となります。

2025年のピーク予想と最新の色づき状況の確認方法

2025年10月上旬現在、秋の気温は平年並みに推移する見込みです。そのため、紅葉の色づきも例年通りに進むと予想されます。2025年のピークは、11月中旬頃となる可能性が高いでしょう。

より正確な情報を得るためには、お出かけ前に以下の方法で最新の状況を確認するのがおすすめです。

  • 那谷寺 公式サイト:
    トップページの「お知らせ」で、紅葉の見頃情報やライトアップの開催情報が告知されます。最も信頼できる情報源です。
  • 那谷寺 公式SNS(Instagram, Facebookなど):
    日々の境内の様子が美しい写真と共にリアルタイムで発信されます。現在の色づき具合を視覚的に確認するのに最適です。
  • SNSのハッシュタグ検索:
    Instagramなどで「#那谷寺」や「#那谷寺の紅葉」と検索すると、訪れた人の最新の写真を見ることができます。

【最大の見どころ】夜の紅葉ライトアップ「NAKED夜さんぽ」

那谷寺の秋の夜を幻想的に彩るのが、クリエイティブカンパニー「NAKED, INC.(ネイキッド)」が手掛けるライトアップイベントです。単に紅葉を照らすだけでなく、プロジェクションマッピングなどの光の演出と音楽が融合した、まさにアート体験。昼間の荘厳な雰囲気とは全く異なる、感動的な夜の那谷寺の姿は必見です。

2025年の開催期間と時間(予想)

那谷寺の紅葉ライトアップは、例年、紅葉のピークシーズンに合わせて開催されます。2025年も、11月上旬の週末から11月下旬の日曜日までの、金・土・日・祝日限定での開催となる可能性が高いでしょう。

時間は日没後(午後5時半頃)から午後9時まで(最終受付は午後8時半)となるのが通例です。このライトアップは夜間特別拝観となり、日中の拝観料とは別に料金が必要となります。詳細な日程やチケット情報は公式サイトで発表されるため、必ず最新情報をご確認ください。

奇岩遊仙境が幻想的な光と音に包まれる

ライトアップのメイン舞台は、那谷寺の象徴である「奇岩遊仙境」です。期間中、この白い岩肌が巨大なスクリーンとなり、色鮮やかなプロジェクションマッピングが投影されます。

照らし出された紅葉と、岩肌を流れる光のアート、そして壮大な音楽が一体となり、訪れる人を幻想的な世界へと誘います。池の水面にはその全てが映り込み、美しさは倍増。伝統ある寺院の風景と、最新のデジタルアートが融合した、唯一無二の光景です。

ライトアップ鑑賞のポイントと注意点

大人気のイベントだけに、いくつか知っておきたい注意点があります。

  • 混雑:開催期間中の週末は大変な混雑が予想されます。特に展望台などは人が集中するため、時間に余裕を持って訪れましょう。
  • 三脚の使用:安全確保のため、境内での三脚・一脚の使用は禁止されています。
  • 防寒:11月の山寺の夜は、冬のように冷え込みます。ダウンジャケットや手袋、帽子など、しっかりとした防寒対策が必須です。
  • 順路:夜間は安全のため、鑑賞ルートが一方通行となります。係員の指示に従って進みましょう。

紅葉の見どころとおすすめ散策・撮影スポット

1300年の歴史とダイナミックな自然が融合する那谷寺の境内は、どこを切り取っても絵になる風景ばかりですが、秋には特にその美しさが際立つスポットがいくつか存在します。ここでは、昼間の散策でぜひ訪れたい、代表的な見どころをご紹介します。

【奇岩遊仙境】白岩と紅葉が織りなす唯一無二の風景

那谷寺の美しさを象徴するのが、境内の中央にそそり立つ「奇岩遊仙境」です。長い年月の風化と浸食によって生まれた、白く奇妙な形をした岩山は、まるで山水画の世界。この白い岩肌を背景に、モミジやカエデの赤・黄色が鮮やかに映える様子は、他では決して見ることができない、那谷寺だけの唯一無二の絶景です。

展望台からこの景色を見下ろせば、自然が創り出した雄大なアートと、秋の色彩の調和に心を奪われることでしょう。

【楓月橋】朱色の橋と紅葉のコントラスト

奇岩遊仙境を望む展望台へと続く場所に架かるのが、朱塗りの美しい「楓月橋(ふうげつきょう)」です。「楓(かえで)の葉と月」という、秋の風情あふれる名前を持つこの橋は、それ自体が絶好の撮影スポット。

橋の鮮やかな朱色と、周囲の紅葉の赤が見事に調和し、訪れる人々を出迎えてくれます。橋の上から、眼下に広がる紅葉の絨毯を見下ろす眺めもまた格別です。

【本殿・三重塔】重要文化財を彩る紅葉

那谷寺には、国の重要文化財に指定されている貴重な建造物が数多く残されています。岩窟の中に本殿の一部が組み込まれた「大悲閣本殿」や、美しい姿の「三重塔」など、歴史の重みを感じさせる建物と紅葉の組み合わせは、非常に趣があります。

特に、苔むした屋根や、長い年月を経た木の風合いと、燃えるような紅葉の鮮やかな色彩とのコントラストは、日本の秋ならではの「わびさび」を感じさせてくれます。

アクセス・拝観料・駐車場情報

那谷寺は、金沢と福井の中間あたり、加賀温泉郷の近くに位置します。公共交通機関も利用できますが、運行本数が限られているため、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。ここでは、アクセス方法と拝観料、駐車場について詳しく解説します。

【車】小松IC・加賀ICからのアクセスと無料駐車場

那谷寺へのアクセスは、時間を自由に使える車が便利です。北陸自動車道の「小松IC」または「加賀IC」で降り、それぞれ約30分で到着します。

駐車場は、お寺の目の前に約500台を収容できる広大な無料駐車場が完備されています。紅葉シーズンの週末は混雑しますが、駐車スペースが広いのは嬉しいポイントです。

【電車・バス】加賀温泉駅・粟津駅からのアクセス

公共交通機関を利用する場合、JR北陸本線の「加賀温泉駅」または「粟津駅」が起点となります。

  • 加賀温泉駅から:
    駅前から出ている観光周遊バス「キャンバス(CANBUS)」の海まわり線に乗車し、「那谷寺」バス停で下車。所要時間は約45分です。
  • 粟津駅から:
    駅前から那谷寺行きの路線バスに乗車し、終点で下車。所要時間は約20分と短いですが、バスの運行本数が非常に少ないため、利用する場合は事前に時刻表を綿密に確認することが必須です。

拝観料(通常拝観・ライトアップ)について

那谷寺の拝観料は、日中と夜間のライトアップで料金が異なります。(※2025年秋時点での目安)

  • 通常拝観:
    大人(中学生以上) 600円 / 小学生 300円
    ※別途、書院・庭園の特別拝観料(200円)が必要な場合があります。
  • 紅葉ライトアップ(夜間特別拝観):
    夜間は入れ替え制となり、別途、夜間特別拝観料が必要です。例年、大人1,200円~1,500円程度となります。最新の料金は公式サイトでご確認ください。

まとめ|加賀の名刹で楽しむ、感動的な秋の絶景

那谷寺の紅葉
この記事では、2025年の那谷寺の紅葉について、見頃の時期や最大の見どころである「奇岩遊仙境」、そして夜のライトアップイベントまで詳しく解説しました。

1300年の歴史を持つ白山信仰の古刹でありながら、ミシュランガイドにも掲載される那谷寺。その魅力は、自然が創り出した「奇岩遊仙境」のダイナミックな風景と、燃えるような紅葉が見事に調和した、唯一無二の絶景にあります。

見頃となる11月上旬から下旬には、NAKEDが手掛ける幻想的なライトアップも開催され、昼と夜で全く異なる二つの顔を楽しむことができます。

北陸の秋を代表する、感動的な風景が待つ那谷寺へ。ぜひこの記事を参考に、歴史とアート、そして自然が融合した、心に残る紅葉狩りに出かけてみてはいかがでしょうか。

にほんブログ村 旅行ブログ 国内旅行へ
国内旅行ランキング
  • この記事を書いた人

紅葉ラボ

紅葉ラボでは、紅葉に関するさまざまな知識や、全国の有名紅葉スポット情報をお伝えしています。 2025年の紅葉の見頃情報、各紅葉スポットの見どころや穴場情報まで余すことなくお伝えします。

-石川県