2025年 朱鞠内湖(道立自然公園 朱鞠内)の紅葉の見頃時期はいつ?

北海道雨竜郡幌加内町(ほろかないちょう)に広がる「道立自然公園 朱鞠内(しゅまりない)」。その中心となる「朱鞠内湖」は、湛水面積(ダムによって水が貯められている面積)が日本一を誇る広大な人造湖です。しかし、その景観は人造湖とは思えないほど豊かで、複雑に入り組んだ湖岸線や大小13の島々が浮かぶ姿は、まるで北欧のフィヨルドのようとも称されます。
四季折々の美しい表情を見せる朱鞠内湖ですが、秋には湖畔や島々の木々が一斉に色づき、湖面にその姿を映し出す幻想的な紅葉スポットとなります。2025年にこの静寂と雄大さが同居する紅葉を見に訪れたいと考えている方へ、最も重要な「見頃の時期」について、最新の状況と例年の傾向を詳しく解説します。
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2025年の最新色づき状況と見頃予想
2025年の朱鞠内湖周辺の紅葉は、北海道の内陸部に位置するため比較的早く、9月下旬頃から徐々に始まりました。10月上旬から中旬にかけて見頃のピークを迎え、湖畔を彩る木々が最も鮮やかに色づいた時期でした。
現在(2025年10月21日時点)は、紅葉のピークは過ぎ、「落葉盛ん」または「紅葉終盤」の状況と考えられます。ここ数日の北海道内の冷え込みや風の影響で、葉を落とした木々も増えてきている頃でしょう。湖畔の一部や日当たりの良い場所ではまだ色づきが残っている可能性もありますが、全体としては晩秋の落ち着いた雰囲気へと移り変わっています。
これから訪れる場合は、散りゆく紅葉と、冬の訪れを感じさせる静かな湖の風景を楽しむことになるでしょう。鮮やかな紅葉のピークを狙うのであれば、来年以降は10月10日前後を目安に計画されることをおすすめします。
例年の見頃は10月上旬~10月中旬
朱鞠内湖の紅葉は、例年9月下旬から色づき始め、10月上旬から10月中旬にかけて見頃のピークを迎えます。北海道の中でも比較的早い時期に紅葉シーズンが到来するエリアです。
湖畔を彩るのは、カエデやナナカマドの赤、ヤマウルシのオレンジ、そしてシラカバやミズナラの黄色など、多種多様な広葉樹です。これらの木々が、常緑樹である針葉樹の深い緑と混ざり合い、複雑な色彩のパッチワークを作り出します。
特に風のない穏やかな日には、色鮮やかに染まった木々が広大な湖面に映り込む「逆さ紅葉」が圧巻の美しさを見せます。静寂に包まれた湖畔で、鏡のような水面に広がる秋の色彩を眺めるのは、朱鞠内湖ならではの贅沢な時間です。
日本最大の人造湖!広大な湖畔と島々が織りなす紅葉
朱鞠内湖は雨竜ダムによってできた人造湖ですが、その湛水面積は約2,373ヘクタールと、人造湖としては日本一の広さを誇ります。これは東京ドーム約500個分に相当するスケールです。
ただ広いだけでなく、元の地形を活かした複雑な湖岸線と、湖内に点在する大小13の島々が、朱鞠内湖の景観を単調ではない、変化に富んだ美しいものにしています。この地形的な特徴が、紅葉シーズンにはさらにその魅力を増します。入り組んだ入り江の奥まで紅葉が続き、湖面に浮かぶ島々もそれぞれが色とりどりに染まるため、どこを切り取っても絵になる風景が広がります。
広大なエリアに紅葉が広がるため、見る場所や角度によって様々な表情を楽しめ、訪れる人々を飽きさせません。人造湖でありながら、手つかずの大自然が残るかのような錯覚を覚えるほどの、雄大な紅葉風景が朱鞠内湖の最大の魅力です。
朱鞠内湖の紅葉!絶対に見たい絶景ポイント&楽しみ方
日本一の広さを誇る人造湖・朱鞠内湖。その広大さと複雑な地形が生み出す紅葉は、訪れる場所や楽しみ方によって全く異なる表情を見せてくれます。湖畔をドライブしながら、湖上から、あるいは展望台から。静寂に包まれた湖で、秋の色彩が織りなす絶景を心ゆくまで堪能できるポイントと楽しみ方をご紹介します。
1. 朱鞠内湖畔(湖岸道路):湖面に映る「逆さ紅葉」とドライブ
朱鞠内湖の紅葉を手軽に楽しむなら、まずは湖畔を巡る道路をドライブするのがおすすめです。特に、湖畔沿いには駐車スペースが点在しており、車を停めてゆっくりと景色を眺めることができます。
この楽しみ方のハイライトは、風のない穏やかな日に現れる「逆さ紅葉」です。広大な湖面が鏡となり、色鮮やかに染まった湖畔の木々や点在する島々、そして空までもが映り込みます。特に朝の時間帯は空気が澄み、風も穏やかなことが多いため、完璧なシンメトリーを描く絶景に出会えるチャンスが高まります。車窓から流れる景色を楽しむだけでなく、お気に入りの場所を見つけて車を降り、湖畔を散策しながら、水面に映る秋のアートを堪能してください。
2. 朱鞠内湖遊覧船(要運航確認):湖上から眺める複雑な湖岸線と島々の紅葉
朱鞠内湖の複雑な地形と紅葉をより深く味わうなら、湖上からの眺めが格別です。例年、湖畔の朱鞠内湖淡水漁業組合などで遊覧船が運航されていることがあります(※2025年秋の運航状況は要確認)。
船上からは、陸からでは見ることのできない角度から、入り組んだ入り江の奥や、湖に浮かぶ島々の紅葉を間近に眺めることができます。まるで迷路のような湖を進んでいくと、次々と現れる紅葉の絶景に圧倒されることでしょう。特に大小13ある島々は、それぞれが個性的な紅葉を見せ、湖上からのアクセスならではの特別な景色を提供してくれます。運航されていれば、朱鞠内湖の紅葉を最もダイナミックに体験できる方法と言えます。
3. 朱鞠内湖キャンプ場・前浜:湖畔キャンプと静寂の紅葉
朱鞠内湖畔にはキャンプ場(朱鞠内湖畔キャンプ場)が整備されており、アウトドア好きにはたまらないロケーションです。キャンプサイトや湖畔の「前浜」と呼ばれるエリアからは、目の前に朱鞠内湖と紅葉のパノラマが広がります。
紅葉シーズンに湖畔でキャンプをすれば、朝日に照らされて輝く紅葉、夕暮れ時に茜色に染まる湖と紅葉、そして星空の下で静かに佇む紅葉と、一日を通して移り変わる景色を独り占めできます。特に早朝、湖面から霧(けあらし)が立ち上る中で見る紅葉は幻想的。喧騒から離れ、静寂の中で紅葉と向き合いたい方には最高のスポットです。
4. 朱鞠内湖展望台(ウツナイ展望台など):広大な湖と紅葉のパノラマを一望
朱鞠内湖の広大さと紅葉の全景を捉えるなら、湖畔を見下ろせる展望台へ足を運ぶのがおすすめです。湖の南側、国道275号線沿いにある「ウツナイ展望台」などが代表的です。
展望台からは、複雑な形をした湖全体と、点在する島々、そしてそれらを取り囲むように広がる紅葉の大パノラマを一望できます。「日本一の人造湖」のスケールと、自然が織りなす秋の色彩の美しさを同時に実感できるでしょう。どこまでも続くかのような紅葉の絨毯は圧巻です。
5. 湖に浮かぶ島々:大小13の島が彩る独特の景観
朱鞠内湖の景観を特徴づけているのが、湖面に浮かぶ大小13の島々です。これらの島々は、かつてダムができる前の丘や山の頂上部分であり、それぞれが豊かな植生を持っています。
紅葉シーズンには、これらの島々一つ一つが、赤や黄色、オレンジ色に鮮やかに染まり、広大な湖面にアクセントを加えます。湖畔から眺めるのも良いですが、遊覧船(要運航確認)やカヌーなどで湖上に出れば、島々の紅葉をより間近に感じることができます。湖と島々と紅葉が織りなす多島美は、朱鞠内湖ならではの уникальный (ユニークな)景観です。
紅葉だけじゃない!朱鞠内湖の秋の魅力
息をのむような紅葉が広がる朱鞠内湖ですが、秋の魅力はそれだけにとどまりません。日本最大の淡水魚が生息する豊かな生態系、静寂に包まれた湖畔でのアウトドア体験、そして朝靄(あさもや)が織りなす幻想的な風景など、紅葉シーズンならではの特別な体験が待っています。色鮮やかな景色と合わせて、朱鞠内湖の奥深い秋の魅力を満喫しましょう。
幻の魚イトウ!紅葉シーズンのフィッシング
朱鞠内湖は、「幻の魚」とも呼ばれる日本最大の淡水魚「イトウ」が生息する湖として、全国の釣り愛好家から聖地のように崇められています。体長1メートルを超える大物も潜んでおり、その力強い引きは釣り人を魅了してやみません。
秋は水温が下がり、イトウをはじめとする魚たちの活性が上がるシーズンでもあります。紅葉に染まる美しい湖畔で、幻の魚に挑戦するのは、釣り好きにとって最高の贅沢と言えるでしょう。ワカサギ釣りも人気があります。
ただし、朱鞠内湖での釣りには厳格なルールが定められています。イトウは保護対象魚であり、キャッチ&リリースが義務付けられている期間や区域があります。また、釣りをするには遊漁券(釣り券)の購入が必須です。紅葉が見頃となる10月は、禁漁期間に入っている魚種もあります。釣りを計画する場合は、必ず事前に「朱鞠内湖淡水漁業協同組合」などの公式サイトで、最新の遊漁規則、期間、料金などを確認し、ルールを厳守してください。
静寂に包まれる湖畔キャンプ・アウトドア体験
夏の喧騒が過ぎ去った秋の朱鞠内湖畔は、深い静寂に包まれます。湖畔には「朱鞠内湖畔キャンプ場」が整備されており、この時期のキャンプは、自然との一体感をより深く味わえる特別な体験となります。
色づいた木々に囲まれたサイトで、焚き火を囲みながら温かい飲み物を楽しむ。夜には満天の星空が広がり、湖面に星が映り込むことも。朝はひんやりとした空気の中、湖畔を散策し、野鳥の声に耳を澄ます。都会の喧騒とは無縁の、ゆったりとした時間が流れます。
カヌーやカヤックを持ち込んで、紅葉シーズンの静かな湖面に漕ぎ出すのもおすすめです。ただし、10月はすでに気温がかなり低いため、キャンプや水辺でのアクティビティには十分な防寒対策と安全への配慮が不可欠です。
霧が発生しやすい朝!湖面の幻想的な風景
秋の朱鞠内湖では、朝晩の冷え込みと日中の気温差、そして広大な湖水の影響で、湖面から霧(けあらしや湖霧)が発生しやすくなります。特に風のない穏やかな早朝には、湖全体が白いベールに包まれたような幻想的な光景に出会えることがあります。
霧の中から徐々に姿を現す紅葉に染まった島々や湖畔の木々は、まるで水墨画のような美しさ。朝日が昇り始めると、霧が金色に輝き、さらに神秘的な雰囲気を醸し出します。この霧と紅葉、そして湖が織りなす風景は、早起きした人だけが見ることのできる特別な贈り物です。写真愛好家にとっても、シャッターチャンスの宝庫と言えるでしょう。
朱鞠内湖の紅葉狩りに適した服装と持ち物
朱鞠内湖の紅葉シーズンである10月は、北海道の内陸部、特に日本一のそばの里として知られ、冬には日本最低気温を記録することもある幌加内町(ほろかないちょう)に位置するため、寒さ対策が非常に重要です。広大な湖畔は風を遮るものが少なく、水辺特有の冷え込みも加わります。美しい紅葉を快適に楽しむために、適切な服装と持ち物を準備しましょう。
10月の幌加内町の平均気温と湖畔特有の気候
朱鞠内湖がある幌加内町の10月は、秋が深まり冬へと向かう季節です。日中の平均気温は10℃を下回る日が多く、特に紅葉が見頃となる中旬以降は、最高気温でも5℃~10℃程度という日も珍しくありません。朝晩はさらに冷え込み、最低気温は氷点下になるのが当たり前の時期です。霜が降りるのはもちろん、初雪の便りが届くこともあります。
また、朱鞠内湖は広大な湖のため、湖を渡る風が強く、体感温度をさらに下げることがあります。湖畔は開けている場所が多いため、風の影響を受けやすいことを考慮に入れる必要があります。天気予報を確認することはもちろんですが、常に「予報よりも寒い」可能性を想定して準備するのが賢明です。
朝晩の冷え込みは厳しい!必須の防寒対策
寒暖差に対応し、特に厳しい朝晩の冷え込みに備えるためには、「重ね着(レイヤリング)」が基本です。服装は「秋」ではなく「冬」の装備を意識してください。
- アウター: 風をしっかり防ぐ防風性の高いアウターが必須です。冬用のダウンジャケットや、中綿入りのコート、厚手のフリースジャケット+ウインドブレーカーなどが適しています。
- ミドルレイヤー: 保温のため、フリースや厚手のセーターなどを重ね着しましょう。
- ベースレイヤー: 汗冷えを防ぐため、速乾性のある化学繊維かウールの長袖アンダーウェアを着用してください。綿素材は避けます。
- ボトムス: 裏起毛などの暖かい素材の長ズボンを選び、必要に応じて下に保温タイツを履きましょう。
- 小物類(最重要): 冬用の帽子(ニット帽など)、厚手の手袋、ネックウォーマー(またはマフラー)は絶対に必要です。耳や指先、首元を保温するだけで体感温度が全く違います。
- 靴・靴下: 湖畔の散策路は濡れていたり、朝晩は凍結していたりする可能性もあります。防水性のあるトレッキングシューズや、滑りにくい冬用のブーツがおすすめです。靴下も厚手のウール素材などが良いでしょう。
湖畔散策やアクティビティにあると便利な持ち物(雨具・熊鈴など)
服装に加えて、以下の持ち物があると安心・快適です。
- 雨具: 天候が変わりやすいため、上下セパレートタイプのレインウェアは必須です。防寒・防風着としても役立ちます。折りたたみ傘もあれば便利です。
- 熊鈴: ヒグマの生息地です。湖畔の散策路などを歩く際は、必ず携帯し、音を鳴らして人間の存在を知らせましょう。
- 温かい飲み物: 魔法瓶に入れて持参すると、寒い中で体を温めるのに役立ちます。
- 使い捨てカイロ: 貼るタイプ、貼らないタイプ両方あると便利です。
- カメラ: 幻想的な湖と紅葉の風景を記録に残しましょう。
- モバイルバッテリー: 低温下ではスマートフォンのバッテリー消耗が早まります。
- ヘッドライト: 日没が早いため、夕方まで活動する場合は念のため持っていると安心です。
朱鞠内湖(道立自然公園 朱鞠内)へのアクセス・駐車場
道立自然公園 朱鞠内は、北海道の内陸部、幌加内町に位置しています。広大な自然に囲まれた場所ですが、主要都市からのアクセスルートも整備されています。ただし、公共交通機関の利用は便数が限られるため、車でのアクセスが一般的です。ここでは、各アクセス方法と駐車場の詳細について解説します。
車でのアクセス方法(旭川・札幌・深川から)
朱鞠内湖への最も便利で一般的なアクセス方法は、車(レンタカー含む)です。北海道らしい広大な景色を楽しみながらドライブできます。主要都市からの所要時間の目安は以下の通りです。
- 旭川市内から:
国道12号線を経由し、深川市から国道275号線(霧立国道)へ。幌加内町を経由して朱鞠内湖へ向かいます。所要時間は約1時間40分~2時間が目安です。 - 札幌市内から:
道央自動車道を利用し「深川IC」で降ります。その後は国道275号線(霧立国道)を北上し、幌加内町を経由して朱鞠内湖へ。所要時間は約2時間30分~3時間が目安です。 - 深川市内から:
道央自動車道「深川IC」付近から国道275号線(霧立国道)に入り、幌加内町を経由します。所要時間は約1時間~1時間20分です。
国道275号線(霧立国道)は山間部を走る風光明媚なルートですが、カーブも多く、野生動物(特にエゾシカ)の飛び出しに十分注意が必要です。特に紅葉シーズンの10月は、朝晩の路面凍結の可能性も出てくるため、安全運転を心がけてください。朱鞠内湖畔へは、国道から道道へ入る案内標識に従います。
公共交通機関(バス)でのアクセス方法(JR深川駅・名寄駅から)
公共交通機関のみでのアクセスも可能ですが、便数が非常に限られています。
- JRで最寄り駅へ:
JR函館本線「深川駅」またはJR宗谷本線「名寄駅」が起点となります。札幌方面からは深川駅、旭川・稚内方面からは名寄駅が便利です。 - 路線バスに乗り換え:
深川駅前または名寄駅前から、ジェイ・アール北海道バス(深名線)の「幌加内」または「朱鞠内」行きに乗車します。 - バス停「朱鞠内(湖畔)」で下車:
・深川駅からの所要時間は約1時間30分~1時間40分
・名寄駅からの所要時間は約1時間
※「朱鞠内」にはいくつかのバス停がありますが、「朱鞠内(湖畔)」が朱鞠内湖観光の最寄りとなります。
【最重要注意点】
深名線のバスは、1日の運行本数が非常に少ない(例:1日数往復のみ)です。紅葉シーズンの土日など、時期によっては臨時便が出る可能性もゼロではありませんが、基本的には極めて便数が少ない路線です。利用を検討する場合は、必ず事前にジェイ・アール北海道バスの最新時刻表を確認し、往復の便の接続、現地での滞在時間などを綿密に計画する必要があります。乗り遅れると代替手段がほぼないため、細心の注意が必要です。
無料駐車場情報(朱鞠内湖畔)と注意点
朱鞠内湖畔には、観光客や釣り客、キャンパー向けに無料の駐車場が整備されています。
- 場所: 朱鞠内湖畔(朱鞠内湖淡水漁業組合、キャンプ場管理棟周辺など)
- 駐車台数: 複数のエリアに分かれており、合計で数十台~100台程度のスペースがあります。
- 料金: 無料
- 設備: 近くにトイレや売店(漁協施設内など)があります。
紅葉シーズン中でも、他の有名観光地ほどの激しい混雑になることは少ないですが、週末や好天の日、釣り大会などのイベント開催時は混雑することがあります。特にキャンプ場利用者が多い場合は、駐車スペースが限られることも考えられます。路上駐車などは避け、指定された場所に駐車するようにしましょう。また、駐車場から湖畔まではすぐですが、散策路を歩く場合は歩きやすい靴が必要です。
朱鞠内湖と合わせて訪れたい!周辺の観光・紅葉スポット
広大な朱鞠内湖で静寂の紅葉を満喫した後は、周辺エリアにも足を延ばしてみませんか? 朱鞠内湖がある幌加内町(ほろかないちょう)は、日本一のそばの産地として有名で、秋には旬の味覚が楽しめます。また、周辺には美しい紅葉ドライブコースや、異なる魅力を持つ紅葉スポットも点在しています。朱鞠内湖の訪問と合わせて立ち寄りたい、おすすめのスポットをご紹介します。
日本一のそばの里「幌加内町」で味わう新そば
朱鞠内湖へのアクセス拠点となる幌加内町は、作付面積・生産量ともに日本一を誇るそばの名産地です。町内には多くのそば畑が広がり、秋の収穫期を迎えます。
紅葉が見頃となる10月は、ちょうど「新そば」の季節と重なります。この時期に幌加内町を訪れたなら、町内にある蕎麦屋さんで、挽きたて・打ちたて・茹でたての「三たて」の新そばを味わうのは外せません。香り高く風味豊かな新そばは、まさに秋の味覚の代表格。朱鞠内湖の美しい紅葉で目を楽しませた後は、日本一のそば処で絶品の新そばに舌鼓を打つ、最高の組み合わせを楽しんでみてはいかがでしょうか。
霧立国道(国道275号線)の紅葉ドライブ
朱鞠内湖へアクセスする主要ルートである国道275号線は、「霧立国道(きりたちこくどう)」とも呼ばれ、それ自体が素晴らしい紅葉ドライブコースとなっています。深川市方面から幌加内町を経て朱鞠内湖、さらに北へと抜けるこの道は、山間部や森林地帯を縫うように走ります。
特に幌加内町周辺から朱鞠内湖にかけての区間は、道路沿いの木々が鮮やかに色づき、紅葉のトンネルのようになっている場所もあります。カーブを曲がるたびに現れる秋色の景色は、ドライブを一層楽しいものにしてくれるでしょう。朱鞠内湖へ向かう道中、または帰り道に、車窓からの紅葉をゆっくりと楽しむ時間を取るのもおすすめです。
名寄市の紅葉スポット(なよろ市立天文台きたすばる周辺など)
朱鞠内湖から北へ車で約1時間ほどの距離にある名寄市(なよろし)。この街の周辺にも、秋の彩りを楽しめるスポットがあります。例えば、「なよろ市立天文台きたすばる」は、美しい星空で有名ですが、天文台が位置する丘陵地帯や、そこへ向かう道中の自然も豊かです。
天文台周辺の木々が色づく様や、少し足を延ばして名寄公園などを訪れれば、朱鞠内湖の湖畔とはまた違った雰囲気の紅葉散策が楽しめます。名寄市街地を見下ろす高台からの眺望と紅葉の組み合わせも魅力的です。朱鞠内湖からさらに北へ足を延ばす際の立ち寄りスポットとして検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ:2025年は朱鞠内湖で人造湖とは思えない大自然の紅葉を満喫しよう

今回は、北海道幌加内町(ほろかないちょう)に広がる道立自然公園 朱鞠内、その中心である「朱鞠内湖」の紅葉について、2025年の見頃時期や見どころ、楽しみ方、服装、アクセス情報などを詳しく解説しました。
湛水面積日本一を誇る人造湖でありながら、複雑な湖岸線と大小13の島々が織りなす景観は、まるで手つかずの大自然のよう。秋には、その広大な湖畔や島々がカエデやナナカマド、シラカバなどに彩られ、訪れる人々を魅了します。
例年の見頃は10月上旬から中旬。風のない日に湖面に映る「逆さ紅葉」は特に圧巻です。湖畔ドライブや展望台からの眺めはもちろん、もし運航していれば遊覧船からの景色も格別です。2025年シーズンはピークを過ぎ終盤を迎えていますが、散りゆく紅葉と静寂に包まれた湖が織りなす晩秋の風景もまた、趣深いものがあります。
紅葉だけでなく、幻の魚イトウ釣り(ルール確認必須)や湖畔キャンプ、早朝の幻想的な霧など、秋ならではの魅力も満載です。ただし、10月の現地はすでに冬のような寒さ。ダウンジャケットや手袋、帽子といった万全の防寒対策と、熊鈴の携帯を忘れずにお出かけください。
アクセスは車が便利ですが、公共交通機関(バス)の利用も可能です(便数に要注意)。2025年の秋、日本最大の人造湖が魅せる雄大で美しい紅葉の世界を、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。