福原山荘の紅葉

北海道

【2025】福原山荘の紅葉の見頃時期や見どころを解説

【2025年】福原山荘の紅葉|一般公開はいつからいつまで?

北海道・十勝の鹿追町にある「福原山荘」は、道内でも屈指の紅葉の名所として知られる特別な場所です。ここは一般的な観光公園ではなく、地元スーパーマーケット「フクハラ」の創業者である福原治平氏が所有する個人の山荘です。「この素晴らしい景色を多くの人にも見てほしい」というオーナーのご厚意により、紅葉が最も美しくなる秋の約1ヶ月間だけ、無料で一般公開されています。

年に一度、限られた期間しか入ることができない希少性も相まって、毎年多くの観光客やカメラマンがこの絶景をひと目見ようと訪れます。この記事では、2025年に福原山荘の紅葉を楽しむための最も重要な基本情報をお届けします。

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2025年の一般公開期間と見頃のピーク予測

まず最も重要な、2025年の一般公開期間をお知らせします。

今年の公開期間は、2025年9月27日から2025年10月19日までの予定です。
※紅葉の色づき具合などにより開放期間を変更する場合あり。

そして、紅葉の見頃のピークですが、例年10月上旬から中旬にかけてとなります。この記事を執筆している10月8日現在、福原山荘の木々はまさに見頃のピークを迎えており、今週末(10月11日~13日)が最高の観賞期間となることが予想されます。公開期間の最終盤とピークが重なる、最も美しい瞬間をぜひお見逃しなく。

福原山荘とは?なぜ紅葉シーズンにだけ公開されるのか

福原山荘は、もともと福原治平氏が自らの憩いの場として造成した約8ヘクタールにも及ぶ広大な敷地です。造成の際に、自生していたカエデやモミジをできるだけ残し、さらに様々な種類のカエデを植樹したことで、秋にはまるで燃えるような色彩の森が出現するようになりました。

あくまで個人が所有し、管理している山荘であるため、通年の公開はされていません。この素晴らしい紅葉を多くの人々と分かち合いたいというオーナーの想いから、紅葉シーズン限定で特別に無料公開されているのです。私たちは、この貴重な機会への感謝の気持ちを忘れずに、マナーを守って見学することが大切です。

現在の紅葉状況をリアルタイムで確認する方法

「まさに見頃のピークを狙いたい!」という方は、出発直前に最新の情報を確認するのがおすすめです。

  • 鹿追町観光協会のウェブサイト
    例年、公式サイトやSNSで色づき状況が写真付きで詳しく紹介されます。最も信頼性の高い情報源です。
  • SNSでの検索
    InstagramやX(旧Twitter)で「#福原山荘」と検索してみてください。まさに見頃の今、訪れた人々が投稿したリアルタイムの写真や感想を多数見ることができます。その際は必ず投稿された日付を確認し、直近の情報を参考にしましょう。

福原山荘の入場方法ガイド|料金・営業時間・整理券情報

福原山荘は個人のご厚意によって公開されている特別な場所のため、見学にはいくつかのルールや手順があります。特に、紅葉シーズンのピークには大変な混雑が予想されるため、事前の情報収集が欠かせません。気持ちよく見学するために、入場料や開場時間、混雑対策について、ここでしっかりと確認しておきましょう。

入場料(美化協力金)と開場時間について

福原山荘への入場自体は無料ですが、美しい景観を維持・管理していくため、入口で「美化協力金」というかたちでの協力をお願いしています。

  • 美化協力金一人 500円(高校生以上)
  • 開場時間午前9時 から 午後4時 まで

この協力金が、来年以降もこの素晴らしい景色を見せてもらうための大切な資金となります。ぜひ協力しましょう。また、秋は日が暮れるのが早いため、閉場時間より少し早めに受付が終了する場合もあります。時間に余裕を持って、遅くとも午後3時頃までには到着することをおすすめします。

混雑状況と入場整理券の有無について

福原山荘の紅葉は非常に人気が高く、見頃のピークと重なる土日祝日は、開場前から長い行列ができるほどの混雑に見舞われます。駐車場に入るだけでもかなりの時間がかかることを覚悟しておきましょう。

そのため、近年では混雑緩和策として、特に来場者が集中する日には入場整理券が配布されることがあります。整理券を受け取ると、指定された時間まで待機し、時間になったら入場するという仕組みです。この整理券は、その日の配布上限に達し次第、受付終了となります。週末に訪れる場合は、午前中の早い時間に到着しないと、入場すらできない可能性もあるため、最大限の注意が必要です。可能であれば、平日に訪れるのが最もゆっくりと鑑賞できる賢明な選択と言えるでしょう。

見学時のルールとマナー(ペット・飲食・三脚など)

この場所は、あくまで個人の所有地です。感謝の気持ちを持ち、以下のルールとマナーを必ず守って見学しましょう。

  • 飲食の禁止:敷地内での食事や飲酒は禁止されています。飲み物は指定された場所でお願いします。
  • ペットの入場禁止:ペットを連れての入場はできません。
  • 三脚・一脚の使用敷地内での三脚・一脚の使用は、他の見学者の通行の妨げとなるため、全面的に禁止されています。手持ちでの撮影を楽しみましょう。
  • 遊歩道以外への立ち入り禁止:苔や植物を保護するため、整備された遊歩道以外には絶対に立ち入らないでください。
  • ドローンの禁止:敷地内および周辺でのドローンの飛行は固く禁止されています。

これらのルールを守ることが、来年以降もこの美しい場所を公開してもらうための最低限のマナーです。

息をのむ美しさ!福原山荘の紅葉見どころ4選

福原山荘の魅力は、単一の絶景ポイントがあるのではなく、広大な敷地全体が一つの完成された芸術作品のようになっている点にあります。オーナーが丹精込めて作り上げた、自然の地形と計算された植樹が見事に調和した庭園は、どこを切り取っても絵になります。ここでは、その中でも特に心に刻まれる4つの見どころをご紹介します。

①約8ヘクタールの敷地を彩るカエデやモミジの森

福原山荘の最大の見どころは、なんといってもその広大な敷地を埋め尽くす紅葉の森そのものです。約8ヘクタール(東京ドーム約1.7個分)の敷地には、元々自生していた木々に加え、オーナー自らが植樹した様々な種類のカエデが植えられています。そのため、赤、黄、橙色が複雑に混ざり合う、深みのある色彩のグラデーションを楽しむことができます。

散策路を歩くと、まるで色の洪水の中にいるかのような感覚に包まれます。針葉樹であるアカエゾマツの深い緑が、紅葉の鮮やかさを一層引き立て、見事なコントラストを生み出しています。

②水面に映る「逆さ紅葉」が美しい池や小川

敷地内には、静かに水をたたえる池や、せせらぎの音が心地よい小川が配置されており、景観に潤いと落ち着きを与えています。風のない穏やかな日には、水面が鏡のようになり、燃えるような木々の色彩を完璧に映し出す「逆さ紅葉」を見ることができます。

水面に映るもう一つの世界は、幻想的で吸い込まれるような美しさ。多くのカメラマンが、この完璧なシンメトリーの風景を写真に収めようとシャッターチャンスを待ちます。水辺は特に人気の高い撮影スポットです。

③趣のある山荘と紅葉のコントラスト

森の中にひっそりと佇む、趣のある山荘の建物も、この庭園の重要な構成要素です。(内部に入ることはできませんが)建物があることで、単なる自然風景ではなく、物語を感じさせる温かみのある景観が生まれています。鮮やかな紅葉に彩られた山荘の姿は、福原山荘を象徴する風景の一つ。特に、真っ赤なモミジを背景にした山荘の姿は、訪れた人々の記憶に深く残るでしょう。

④散策路で見つける自分だけのお気に入りスポット

福原山荘の真の楽しみ方は、きれいに整備された散策路をゆっくりと時間をかけて歩き、自分だけのお気に入りの景色を見つけることです。一歩一歩進むごとに、新しい景色が目の前に広がります。頭上を見上げれば紅葉のトンネルが、足元に目をやれば苔の緑と落ち葉の赤が美しいコントラストを描いています。

大きな景色だけでなく、一枚の葉の美しさや、木漏れ日のきらめきなど、細やかな部分に目を向けることで、この場所の奥深い魅力をさらに感じることができるはずです。

福原山荘へのアクセス方法

福原山荘は、鹿追町の市街地から少し離れた山間部に位置しています。そのため、アクセスは基本的に車(マイカーまたはレンタカー)が必須となります。特に紅葉シーズン中は多くの人が訪れるため、ルートだけでなく駐車場の混雑情報についても事前にしっかりと確認しておきましょう。

車でのアクセス(帯広・然別湖方面からのルート)

福原山荘は、鹿追町の市街地と然別湖(しかりべつこ)を結ぶ道道85号線沿いにあります。一本道で分かりやすいロケーションです。

  • 帯広市内から
    国道274号線を経由して鹿追町へ向かい、町内で道道85号線に入ります。帯広市中心部からの所要時間は、約1時間が目安です。
  • 然別湖方面から
    然別湖から福原山荘へは、道道85号線を南下します。所要時間は約20分です。然別湖の観光とセットで訪れるのに便利なルートです。
  • 道東自動車道を利用する場合
    高速道路を利用する場合は、十勝清水ICが最寄りとなります。ICからは約40分です。

カーナビで目的地を設定する際は、「福原山荘」と入力すれば表示されます。

駐車場の場所・料金・混雑対策

福原山荘には無料の駐車場が併設されていますが、収容台数に限りがあり、公開期間中の週末は深刻な駐車場渋滞が発生します。開場時間に合わせて到着しても、すでに入場待ちの長い車列ができていることも珍しくありません。

この混雑を緩和するため、来場者が特に集中する土日祝日には、鹿追町役場周辺などに臨時駐車場が設けられ、そこから有料のシャトルバスが運行されることがあります。渋滞や駐車場待ちのストレスを避けるためにも、週末に訪れる方はこのシャトルバスの利用を強く推奨します。

シャトルバスの運行の有無や詳細については、公開期間が近づいてきたら「鹿追町観光協会」の公式サイトで必ず最新情報を確認してください。最も快適に楽しむ方法は、可能であれば平日に訪れることです。

公共交通機関でのアクセスは可能?

残念ながら、福原山荘の入口付近に停車する路線バスなど、直接アクセスできる公共交通機関はありません。最寄りのバス停からもかなりの距離があり、山道の歩行は危険なため現実的ではありません。

JR帯広駅などが最寄りの主要駅となりますが、そこからはレンタカーを利用するのが唯一の現実的なアクセス手段となります。遠方からお越しの方は、帯広駅やとかち帯広空港周辺でレンタカーを借りる計画を立てましょう。

散策の服装と合わせて訪れたい周辺スポット

福原山荘への訪問は、それだけで特別な体験ですが、適切な服装で臨み、周辺の魅力的なスポットにも足を延ばすことで、旅の満足度はさらに高まります。ここでは、十勝の秋の気候に適した服装と、福原山荘と合わせて訪れたいおすすめのスポットをご紹介します。

十勝の秋に対応する服装と持ち物

福原山荘は標高約600mの山間部に位置しており、帯広の市街地よりも気温が5℃以上低いことも珍しくありません。特に紅葉シーズンの10月は、平地の秋というよりは、冬の始まりくらいの防寒対策を意識するのが正解です。

日中でも気温が10℃を下回ることが多いため、風を通さない暖かいアウターは必須です。フリースやセーターを中に着込み、着脱して体温調節できる「重ね着」を心がけましょう。また、手袋や帽子、マフラーなどの防寒小物があると、体感温度が大きく変わるのでぜひ持参してください。足元は、落ち葉などで滑りにくい、歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズを選びましょう。

ランチにおすすめ!鹿追町のご当地グルメ

福原山荘の敷地内にはレストランや売店はありませんので、ランチは鹿追町の中心部まで移動して楽しみましょう。鹿追町には、地元の食材を活かした美味しい飲食店が点在しています。

冷えた体を温めるなら、香り高い鹿追産のそば粉を使った蕎麦がおすすめです。また、十勝の広大な大地で育った豚肉や牛肉を使った肉料理も絶品。カフェで提供される地元の牛乳を使ったスイーツなども見逃せません。ぜひ、鹿追町の旬の味覚を味わってみてください。

合わせて立ち寄りたい観光地(然別湖・扇ヶ原展望台など)

福原山荘を訪れたなら、ぜひ周辺の絶景スポットにも足を延ばしてみましょう。

  • 然別湖(しかりべつこ)
    福原山荘から道道85号線をさらに登った場所にある、大雪山国立公園唯一の自然湖です。標高約810mに位置し、「天空の湖」とも呼ばれる神秘的な湖です。湖を囲む原生林が紅葉に染まる姿は圧巻の美しさです。
  • 扇ヶ原展望台(おうぎがはらてんぼうだい)
    国道273号線沿いにある展望台で、広大な十勝平野を一望できる絶景スポットです。福原山荘の箱庭のような紅葉とは対照的に、どこまでも続く雄大なパノラマが楽しめます。
  • 山田温泉
    福原山荘のすぐ近くにある、歴史ある温泉です。散策で冷えた体を、源泉かけ流しの湯でゆっくりと温めるのは最高の贅沢です。

まとめ:2025年、年に一度の絶景を見逃さないための完全ガイド

今回は、2025年の福原山荘の紅葉について、その基本情報から入場方法、見どころ、アクセスに至るまでを網羅した完全ガイドとしてお届けしました。

福原山荘は、単なる紅葉の名所ではありません。「期間限定で公開される個人の山荘」という、非常に特別な場所です。オーナーのご厚意によって見せてもらえる、計算され尽くした庭園美と自然の色彩が融合した景色は、他では決して味わうことのできない深い感動を与えてくれます。

公開期間が短く、多くの人が訪れるため、事前の情報収集と計画が何よりも大切です。この記事でご紹介した公開期間、混雑対策(シャトルバス情報)、そして見学時のマナーをしっかりとご確認の上、お出かけください。

2025年にこの絶景を見られるチャンスは残りわずかです。年に一度だけ許される特別な時間を、ぜひその目に焼き付けに行ってみてはいかがでしょうか。

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