【2025年】オンネトー紅葉の基本情報

北海道の東部、阿寒摩周国立公園内にある「オンネトー」。アイヌ語で「年老いた沼」や「大きな沼」を意味するこの湖は、雌阿寒岳の噴火によって川がせき止められてできた湖です。原生林に囲まれた神秘的な雰囲気から、阿寒湖近くの「オコタンペ湖」「東雲湖」と並び、北海道三大秘湖のひとつに数えられています。
手つかずの自然が残るオンネトーは、季節や時間、見る角度によって湖面の色を変化させることで知られ、その美しさは多くの観光客を魅了します。特に秋は、湖を取り囲む木々が赤や黄色に色づき、神秘的な湖水とのコントラストが息をのむほどの絶景を生み出します。この記事では、2025年にオンネトーの紅葉を楽しむための基本情報を詳しく解説します。
-
-
【2025】北海道でおすすめの紅葉名所7選と見頃時期予想
【2025】北海道の紅葉見頃時期のエリア別予想 2025年の紅葉狩り計画で、北海道を選ぶ最大の理由は「日本で一番早い紅葉」に出会えることでしょう。 本州ではまだ残暑が厳しい9月上旬には、すでに北海道の ...
続きを見る
2025年の見頃はいつからいつまで?
オンネトーの紅葉が最も美しい時期は、例年9月下旬から10月中旬にかけてです。北海道の中でも特に紅葉が早いエリアで、9月の終わり頃からナナカマドやカエデ類が色づき始め、10月上旬にピークを迎えることが多いです。
2025年の見頃も、例年通り9月下旬から10月中旬頃と予想されます。ただし、紅葉の色づきは夏の天候や秋の冷え込みに大きく影響されるため、時期が多少前後する可能性があります。特に、朝晩の気温がぐっと下がると、一気に紅葉が進みます。
最高のタイミングで訪れるためには、旅行の計画を立てる際に最新の紅葉情報をチェックすることが欠かせません。10月も下旬に差しかかると落葉が始まり、冬の訪れを感じさせる景色へと移り変わっていきます。
なぜ「五色沼」と呼ばれる?オンネトーの魅力とは
オンネトーは、その水の色が様々に変化することから「五色沼(ごしきぬま)」という愛称で親しまれています。湖水はもともと透明ですが、湖底から温泉成分が湧き出している影響で酸性度が高く、光の加減によって色が変化して見えます。
具体的には、以下のような要因が色の変化に影響しています。
- 天候(晴れ、曇り、雨)
- 太陽光の当たる角度
- 見る時間帯(早朝、日中、夕方)
晴れた日には澄み切ったエメラルドグリーンやコバルトブルーに見えたり、曇りの日には深いダークブルーに見えたりと、訪れるたびに異なる表情を見せてくれるのが最大の魅力です。この神秘的な湖の色と、燃えるような赤色のナナカマド、鮮やかな黄色のカエデが織りなす色彩のハーモニーは、まさにオンネトーでしか見ることのできない絶景と言えるでしょう。
紅葉の最新状況をリアルタイムで確認する方法
「せっかく行くなら一番良い時期に訪れたい」と思うのは当然のこと。紅葉の見頃は天候に左右されるため、出発直前に現地の最新情報を確認するのがおすすめです。以下に、リアルタイムで情報を得るための方法をご紹介します。
ライブカメラの紹介
残念ながら2025年現在、オンネトー湖畔を直接映し出す公式のライブカメラは設置されていません。しかし、周辺エリアの状況を把握するために、近隣の阿寒湖などに設置されたライブカメラが参考になります。山の稜線の色づき具合などから、おおよその紅葉の進み具合を推測することができます。自治体や観光協会のウェブサイトを確認してみましょう。
X(旧Twitter)などSNSでの確認
最も手軽でリアルタイムな情報を得られるのが、X(旧Twitter)やInstagramといったSNSです。「#オンネトー」や「#オンネトー紅葉」といったハッシュタグで検索すると、実際に現地を訪れた観光客が投稿した最新の写真や感想を見ることができます。
投稿された写真を見る際は、必ず撮影日を確認するようにしましょう。数日前でも状況が大きく変わっている可能性があるため、できるだけ「今」に近い情報を参考にすることで、見頃を逃さずに訪問できます。
オンネトー紅葉の絶景スポット5選
神秘的な湖「オンネトー」の紅葉は、見る場所によってその表情を大きく変えます。定番の展望スポットから、少し足を延ばして訪れたい穴場まで、特におすすめの絶景スポットを5つ厳選してご紹介します。それぞれの場所から見える景色の特徴を知り、自分だけのお気に入りのアングルを見つけてみてください。
①定番の展望デッキ|湖と紅葉のコントラスト
オンネトーを訪れたほとんどの人が最初に立ち寄るのが、湖の西側に整備された展望デッキです。駐車場からも近く、誰でも気軽に絶景を楽しむことができる定番スポットです。ここからは、オンネトーの湖全体と、その背景にそびえる雌阿寒岳(めあかんだけ)と阿寒富士(あかんふじ)を一望できます。
展望デッキの魅力は、何といってもその視野の広さ。刻一刻と色を変える湖面と、燃えるように色づいた広葉樹、そして針葉樹の深い緑が織りなす壮大なパノラマは、まさに絵画のような美しさです。特に、風のない晴れた日の午前中は、湖面に山々と紅葉が鏡のように映り込む「逆さ富士」ならぬ「逆さ雌阿寒岳」が見られることも。多くのカメラマンがこの瞬間を狙って集まります。訪れる時間帯によって太陽光の当たり方が変わり、湖の色も変化するため、時間をずらして何度か訪れてみるのもおすすめです。
②オンネトー湯の滝|滝と紅葉のコラボレーション
展望デッキから湖畔沿いの道を約1.5km進んだ先にあるのが「オンネトー湯の滝」です。ここは、世界でも珍しいマンガン鉱物の生成場所として、国の天然記念物にも指定されている貴重な場所です。
駐車場から木道を歩いていくと、岩肌を滑るように流れる滝が現れます。この滝の水は温泉成分を含んでおり、滝壺周辺は湯気が立ち上り、硫黄の香りが漂います。紅葉シーズンには、滝の周囲が赤や黄色のカエデなどで彩られ、しっとりとした滝の流れと鮮やかな紅葉のコントラストが非常に美しいです。展望デッキのダイナミックな景色とは一味違った、風情ある景色を楽しむことができます。散策路は比較的平坦ですが、ぬかるんでいる場所もあるため、歩きやすい靴で訪れましょう。
③湖畔の散策路|間近で楽しむ紅葉狩り
オンネトーの周囲には、湖を一周できる散策路が整備されています。一周約3.3km、所要時間は1時間半ほどで、気軽に森林浴と紅葉狩りを楽しむことができます。展望デッキからの眺めも素晴らしいですが、散策路を歩くことで、紅葉をより間近に感じられるのが魅力です。
散策路からは、場所によって見える山の角度が変わり、湖の色も違って見えます。頭上を覆うカエデやナナカマドの紅葉トンネルをくぐり抜けたり、足元に落ちた色とりどりの葉の絨毯を踏みしめたりと、五感で秋の深まりを感じられます。静かな森の中、鳥のさえずりや風の音に耳を澄ませながら、ゆっくりと自分のペースで散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
④雌阿寒岳・阿寒富士|登山道からの眺め
体力に自信のある方には、雌阿寒岳や阿寒富士への登山もおすすめです。オンネトー湖畔は、これらの山々の登山口にもなっています。登山道からは、眼下に広がるオンネトーと原生林の紅葉という、まさに絶景を堪能することができます。
登山道は標高が上がるにつれて植生が変化し、様々な種類の紅葉を楽しめるのもポイントです。特に、森林限界を超えたあたりから振り返ると、まるで宝石箱をひっくり返したかのような色とりどりの紅葉が広がります。登山にはしっかりとした装備と計画が必要ですが、登った人だけが見ることのできる特別な景色は、忘れられない思い出になるでしょう。
⑤錦沼|穴場の紅葉スポット
オンネトーから阿寒湖方面へ車で少し移動した場所にある「錦沼(にしきぬま)」は、その名の通り、紅葉の時期には錦絵のような美しさを見せる知る人ぞ知る穴場スポットです。オンネトーに比べると規模は小さいですが、その分、静かで落ち着いた雰囲気の中で紅葉を楽しむことができます。
沼の周囲は散策路が整備されており、水面に映る紅葉を眺めながらのんびりと散歩するのに最適です。オンネトーの混雑を避けたい方や、時間に余裕がある方は、ぜひ立ち寄ってみてください。特に早朝の朝もやがかかった時間帯は、幻想的な風景が広がります。
オンネトーへのアクセス方法
「北海道三大秘湖」のひとつに数えられるオンネトーは、その名の通り、都市部から離れた自然豊かな場所に位置しています。そのため、アクセス方法は少し限られており、事前にしっかりと計画を立てることが重要です。結論から言うと、最も自由度が高くおすすめなのは、マイカーまたはレンタカーを利用する方法です。ここでは、車と公共交通機関、それぞれのアクセス方法について詳しく解説します。
なお、オンネトーへ続く道道949号線と道道664号線は、路面凍結や積雪のため例年12月上旬から翌年4月中旬頃まで冬季通行止めとなるため、紅葉シーズン以降に訪れる際はご注意ください。
マイカー・レンタカーでのアクセス
オンネトーを訪れる最も一般的な方法が、車でのアクセスです。周辺の主要都市や空港からの時間を把握し、余裕を持ったドライブ計画を立てましょう。カーナビやスマートフォンの地図アプリでは、「オンネトー」または「オンネトー展望台」と設定すれば、迷うことなく到着できます。
札幌・帯広・釧路からの所要時間とルート
各主要地点からのルートと所要時間の目安は以下の通りです。
- 帯広市内から
国道241号線(足寄国道)を経由して約80km。所要時間は約1時間40分です。 - 釧路市内・釧路空港から
国道240号線を経由して阿寒湖温泉方面へ。所要時間は約1時間30分です。 - 女満別空港から
国道243号線(美幌国道)を経由して阿寒湖温泉方面へ。所要時間は約1時間30分です。 - 札幌市内から
道央自動車道と道東自動車道を利用し、最寄りの足寄ICで降ります。そこから国道241号線を経由し、合計の所要時間は約4時間30分です。
道東自動車道の開通により、札幌方面からのアクセスも格段に向上しました。紅葉シーズンの週末は、美しい景色を楽しみながらドライブする車で交通量が増えるため、時間に余裕を持って出発することをおすすめします。
駐車場情報(場所・台数・料金)
オンネトーには、展望デッキのすぐそばに無料の駐車場が整備されています。収容台数は乗用車が約50台、バスが数台程度です。
紅葉シーズンのピーク、特に週末や祝日の午前10時から午後2時頃にかけては、この駐車場が満車になることが多く、入場待ちの列ができることも珍しくありません。満車の場合は、少し離れた場所にある「オンネトー湯の滝」の駐車場(約20台)を利用する選択肢もありますが、こちらも混雑が予想されます。
路上駐車は他の車両の通行の妨げとなり非常に危険ですので、絶対にやめましょう。時間に余裕があれば、混雑のピークを避けて早朝や夕方に訪れると、比較的スムーズに駐車できる可能性が高まります。
公共交通機関でのアクセス
残念ながら、オンネトーへ直接アクセスできる定期路線バスはありません。そのため、公共交通機関だけで訪れるのは非常に難易度が高いのが現状です。電車やバスで向かう場合は、最寄りの拠点からタクシーやツアーを利用することになります。
バスの路線・時刻表(期間限定便に注意)
公共交通機関を利用する場合の主なルートは、JR釧路駅や釧路空港から路線バスで「阿寒湖温泉バスターミナル」へ向かい、そこからタクシーを利用する方法です。阿寒湖温泉からオンネトーまでは約15km、タクシーで20分ほどの距離です。
また、期間限定で運行される観光バスのコースにオンネトーが含まれている場合があります。例えば、阿寒バスが運行する定期観光バス「ピリカ号」などが有名です。ただし、これらのバスは運行期間やコースが年によって変わるため、利用を検討している場合は、必ず事前に公式サイトで最新の情報を確認してください。
現実的な選択肢としては、釧路空港やJR帯広駅・釧路駅周辺でレンタカーを借りるのが最も効率的で、時間を有効に使える方法と言えるでしょう。
紅葉シーズンの混雑状況と対策
息をのむほど美しいオンネトーの紅葉ですが、その人気ゆえにピークシーズン中は深刻な混雑が発生します。特に、駐車場が限られていることと、そこへ至る道が広くないことから、渋滞が起きやすい状況にあります。「渋滞にはまって、ほとんど景色を見られなかった…」という事態を避けるためにも、事前に混雑の傾向を把握し、しっかりと対策を立てておくことが快適な紅葉狩りの鍵となります。
ここでは、具体的な混雑のピークと、それを賢く避けるための方法を詳しく解説します。
混雑のピークはいつ?(曜日・時間帯)
オンネトーの紅葉シーズンにおける混雑は、特定の時期と時間帯に集中する傾向があります。最も混雑が激しくなるのは、10月上旬から中旬にかけての土日・祝日です。この期間は、見頃のピークと休日が重なるため、道内外から多くの観光客が訪れます。
一日の中で特に混雑する時間帯は、午前10時頃から午後2時頃です。この時間帯は、太陽が高く昇り、湖面の色が最も鮮やかに見えるため、観光客の到着が集中します。
混雑の主な原因は、展望デッキ前にある駐車場のキャパシティ(約50台)が小さいことです。満車になると、駐車場へ入れない車が道道949号線上に長い列を作ります。道幅が広くないためUターンも難しく、一度渋滞にはまってしまうと、進むことも戻ることもできず、長時間待つことになりかねません。ひどい時には、駐車場に入るまでに1時間以上かかるケースも珍しくありませんので、最大限の注意が必要です。
混雑を避けるためのおすすめの時間帯
貴重な旅行の時間を渋滞で無駄にしないために、混雑を避けるための具体的な対策をご紹介します。少し工夫するだけで、快適さが大きく変わります。
①【最も効果的】平日を狙って訪れる
もしスケジュール調整が可能であれば、平日に訪れるのが最も確実で効果的な方法です。週末に比べて交通量も観光客の数も格段に少なく、駐車場待ちの渋滞もほとんど発生しません。湖畔の散策路も人がまばらで、静かな雰囲気の中でゆっくりと神秘的な景色を独り占めできる可能性が高まります。落ち着いて写真撮影を楽しみたい方にも、平日が断然おすすめです。
②【週末なら】早朝に訪れる
週末にしか訪問できない場合は、混雑のピークを避けて早朝の時間帯を狙いましょう。具体的には、遅くとも午前8時までには現地に到着しておくのが理想です。早朝であれば、駐車場も空いており、渋滞に巻き込まれる心配はほとんどありません。
早朝ならではのメリットもたくさんあります。人が少ないため静寂に包まれた湖畔を散策でき、運が良ければ湖面に朝靄がかかった幻想的な風景に出会えるかもしれません。また、澄み切った空気の中で見る朝日に照らされた紅葉は、日中とはまた違った格別の美しさです。
③【もう一つの選択肢】午後遅めの時間を狙う
朝が苦手な方や、他の観光地を巡ってから訪れたい場合は、午後3時以降の遅めの時間帯を狙うのも一つの手です。日中の観光を終えた人たちが帰り始める時間帯なので、駐車場に入りやすくなることがあります。
ただし、この時間帯には注意点もあります。秋の北海道は日没が早く、午後4時半を過ぎると急速に暗くなります。ゆっくり散策したり写真を撮ったりする時間が限られてしまうことを念頭に置いておきましょう。また、標高が高いため陽が傾くと気温も一気に下がるので、防寒対策は万全にしてお出かけください。
オンネトー紅葉狩りの服装と持ち物
オンネトーの紅葉狩りを最大限に楽しむためには、事前の準備、特に服装と持ち物のチェックが非常に重要です。オンネトーは標高約620mの山間部にあり、平地とは気候が大きく異なります。「街では暖かかったのに、現地に着いたら凍えるほど寒かった」ということにならないよう、しっかりとした準備で臨みましょう。
特に、「重ね着(レイヤリング)」が服装選びの最も重要なキーワードになります。
10月の平均気温と天候
オンネトーがある足寄町の10月の平均気温は10℃前後ですが、これはあくまで町のデータです。山間部にあるオンネトーの気温は、これよりさらに5℃以上低いと考えておきましょう。特に、日中と朝晩の寒暖差が非常に大きいのがこの時期の特徴です。晴れた日の日中は日差しが暖かく感じられても、朝晩は氷点下まで冷え込むことも珍しくありません。
また、山の天気は変わりやすく、突然雨が降ったり、強い風が吹いたりすることもあります。10月下旬には、平地より一足早く初雪が降る可能性もあるため、常に冬に近い服装を意識することが大切です。
最適な服装のポイント(重ね着が基本)
変わりやすい気温に対応するため、着脱しやすい「重ね着(レイヤリング)」で体温調節するのが基本スタイルです。
- アウター(上着)
最も重要なのがアウターです。風を通さない防風性と、急な雨に対応できる防水性を備えたジャケットが必須です。マウンテンパーカーやレインウェアなどが最適です。保温性の高いダウンジャケットなども良いですが、その場合も中に着る服で調整できるようにしましょう。 - ミドルレイヤー(中間着)
アウターの下には、保温性を担当する中間着を着用します。フリースや薄手のダウンベスト、セーターなどがおすすめです。暑くなったらすぐに脱いでリュックにしまえる、軽くてかさばらないものが便利です。 - ベースレイヤー(肌着)
肌に直接触れる肌着は、汗をかいてもすぐに乾く化学繊維やウール素材のものを選びましょう。綿(コットン)素材のものは、汗を吸うと乾きにくく、体を冷やす「汗冷え」の原因になるため避けるのが賢明です。 - ボトムス(ズボン)
動きやすいトレッキングパンツや、風を通しにくい素材のパンツがおすすめです。ジーンズは動きにくく、濡れると乾きにくいため適していません。寒さが心配な方は、下にタイツなどを履くと安心です。 - 靴
湖畔の散策路は、ぬかるんでいたり落ち葉で滑りやすくなっていたりする場所があります。防水性のあるトレッキングシューズや、底が滑りにくいウォーキングシューズを選びましょう。スニーカーやヒールのある靴は危険ですので避けてください。
あると便利な持ち物リスト
服装に加えて、以下の持ち物があるとより快適に過ごせます。
- ニット帽・手袋:体温は頭や手先から奪われます。特に風が強い日は必須です。
- ネックウォーマー・マフラー:首元を温めるだけで体感温度が大きく変わります。
- 温かい飲み物:魔法瓶(サーモス)に温かいお茶やコーヒーを入れていくと、休憩時に体を温められます。
- カイロ:手先を温めるのに重宝します。
- リュックサック:脱いだ上着や持ち物を入れるため、両手が空くリュックが便利です。
- 雨具(折りたたみ傘など):アウターが防水でも、傘があるとカメラなどを守るのに役立ちます。
- 熊鈴:オンネトーはヒグマの生息地です。散策路を歩く際は念のため携帯しましょう。
オンネトー周辺のおすすめ立ち寄りスポット
オンネトーの神秘的な絶景を堪能した後は、周辺エリアにも足を延ばしてみませんか。オンネトーが位置する阿寒摩周国立公園には、雄大な自然やアイヌ文化、そして美味しいグルメや温泉など、魅力的なスポットが満載です。ここでは、オンネトーと合わせて訪れたい、おすすめの立ち寄りスポットを「グルメ」「温泉」「観光」の3つのテーマに分けてご紹介します。
ランチにおすすめ!ご当地グルメ
オンネトーの周辺には飲食店がないため、食事は最寄りの阿寒湖温泉街でとるのが一般的です。温泉街には、北海道ならではの味覚を楽しめるレストランや食堂が軒を連ねています。
特におすすめしたいのが、阿寒湖で獲れる「ヒメマス」や「ワカサギ」を使った料理です。塩焼きや天ぷら、刺身など、新鮮な湖の幸を味わうことができます。また、ブランド豚「阿寒ポーク」を使った豚丼も、甘辛いタレが食欲をそそる人気の地元グルメです。
その他にも、エゾシカ肉を使ったジビエ料理や、北海道の定番ジンギスカンを提供するお店もあります。美しい景色でお腹を空かせた後は、その土地ならではの美味しい料理で心もお腹も満たしましょう。
冷えた体を癒す日帰り温泉
オンネトー湖畔の散策で少し冷えた体を温めるなら、やはり温泉が一番です。車で約20分の距離にある阿寒湖温泉は、道東を代表する温泉地の一つで、多くのホテルや旅館で「日帰り入浴」を受け入れています。
阿寒湖の泉質は、神経痛や冷え性、疲労回復などに効果があるとされる単純温泉です。旅の疲れを癒すのにぴったりと言えるでしょう。中でも、雄大な阿寒湖を眺めながら入浴できる湖畔の露天風呂は格別です。紅葉で色づいた山々を背景に、広大な湖と一体になるかのような開放感を味わえます。
日帰り入浴の料金や受付時間は施設によって異なるため、事前に各ホテルの公式サイトなどで確認してから訪れることをおすすめします。
合わせて訪れたい観光スポット
時間に余裕があれば、ぜひ周辺の観光名所も巡ってみましょう。
- 阿寒湖アイヌコタン
阿寒湖温泉街にある、北海道最大級のアイヌ民族の集落(コタン)です。通りには民芸品店が並び、アイヌの伝統的な木彫りや刺繍など、手仕事の温かみが感じられるお土産を見つけることができます。アイヌ古式舞踊を鑑賞できる劇場もあり、アイヌの文化や歴史に深く触れることができます。 - 摩周湖
「霧の摩周湖」として知られ、世界有数の透明度を誇るカルデラ湖です。展望台から見下ろす、吸い込まれるような深い青色の湖水は「摩周ブルー」と称され、その美しさは圧巻です。天候によっては霧に包まれて湖面が見えないこともありますが、それもまた神秘的な魅力の一つです。 - 神の子池
摩周湖の伏流水からできていると言われる、周囲約220mの小さな池です。水が驚くほど澄み切っているため、池の底に沈んだ倒木がくっきりと見え、水深があるにも関わらず浅く感じられます。太陽の光の加減で水面が美しいコバルトブルーに輝く様子は、まさに秘境と呼ぶにふさわしい光景です。
まとめ:2025年は神秘の湖オンネトーで最高の紅葉体験を

今回は、2025年の神秘の湖「オンネトー」の紅葉について、見頃の時期から絶景スポット、アクセス方法、服装に至るまで詳しく解説しました。
時間や天気によって湖面の色を変える五色沼と、燃えるような紅葉が織りなすコントラストは、まさにこの場所でしか見ることのできない奇跡の絶景です。その美しさは、訪れるすべての人々に忘れられない感動を与えてくれるでしょう。
オンネトーの紅葉の見頃は9月下旬から10月中旬と短く、ピークシーズンは大変な混雑が予想されます。しかし、この記事でご紹介したように、訪れる時間帯を工夫したり、事前にしっかりと準備をしたりすることで、その混雑を避けて快適に楽しむことが可能です。
ぜひ、この記事を参考にしていただき、事前の計画と準備を万全にして、2025年の秋は北海道の秘境オンネトーへお出かけください。日常の喧騒を忘れさせてくれる、最高の紅葉体験があなたを待っています。